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【5人家族都心築52年マンションリノベ記】その施主支給は本当に有用か?(減額編)

こんにちは、mizutamaと申します。

2024年1月11日より都心部にある築52年の自邸を、スケルトンからのリノベ工事中です。4月の今日時点で現場は最終工事に入っており、月末の引き渡しを待っている状況です。
夫、私、高校生、中学生、小学生それぞれ1人ずつ、合計5人家族のヴィンテージマンションリノベ記録。同じような状況でリノベを検討している方や、状況は違えど住まいやインテリアについて興味を持っていらっしゃる方の何かのヒントになればとブログの更新を続けております。
詳細な自己紹介はこちらの記事をご覧になってくださいね。

先日から題材にしているのは、私たちが意識して予算を減額しようとしたポイントについて。
予算をかけようと思えばいくらでも増やすことは簡単なのがリノベーション。インターネット等で調べると、「これは施主支給しろ!」「施主支給しないと損!」などの情報が無数に見受けられるのだ。

しかし、その施主支給、本当に減額になるの?
今日の記事では、私が今回のリノベーションで経験し、考えた「施主支給」についてまとめてみようと思う。


「施主支給」とは

施主支給とは、施主が個人で調達したパーツや建材などを、建築工事を委託している工務店や建築会社に渡し、取り付けてもらうことを言う。
リノベーションを契約する前に何冊か読んだ本にも施主支給については触れられていたし、実際数年前にリノベを経験した実母からも、「施主支給をうまく使うと節約になる」という意見をきいていたのだ。

契約前に確認「御社は施主支給は可能ですか?」

今回リノベーションをお願いしたA社。
契約前の段階でA社に、「御社では施主支給というのは可能なのでしょうか?」と相談。すると、以下のような回答があった。

「もちろん可能ですが、支給いただくものによって(キッチンとかトイレとか機器関係)は、実際に設置が可能かどうか、点検費用を頂戴する場合がございます」

更に重ねて、驚きの意見をもらったのだった。

「とはいえ、おそらく弊社でご購入いただくのが一番お安いかと・・・」

とのこと。
このとき私はまだピンときていなかった。血眼になって、楽天やAmazonで最安値を探すよりずっと、業者価格の値引率の大きさを活用した方が割安な場合もあり、何より時間の節約にもなると言うことを。

商品の「業者価格」の存在

例外的な会社(以前ブログで紹介したサンワカンパニーなど)や商品は存在するものの、住宅・住宅設備関係のメーカーが販売する商品には概ね、定価と、業者価格とが存在する。
たとえば今回我が家で採用したもの一部を取り上げる。適用された定価と業者価格との比較は以下の通りだ。

特に驚いたのが、ユニットバスや給湯器の価格。定価って一体なに・・・!?

そのほかにもダウンライトなどの照明も驚くべき割引率で、最初のプレゼンをうけたときにいただいた見積もりをみて強く感じたのだ。
こんなに安いなら、自分で探して必死に節約しようとするのはやめよう」と。

「施主支給」には、執着しすぎない方がいい

今回リノベをA社にお願いしてしみじみ思った。
たくさん訪問したショールーム。それぞれのメーカーに見積もりを作成してもらうに当たって必要なのは、ただフラっと気に入った商品を見て選ぶ、それだけではないのだ。
A社ではデザイナー兼建築士でもあるNさんが、各メーカーにショールームのアポをとると同時に、裏側でプロならではの、様々な技術的な話をメーカーに事前共有してくれているわけだ。図面の提出はもちろん、我が家で構造的に設置可能な各種条件の定義、そしてショールームで見積もりをとってもらうにあたっての商品の選定。
要は、該当物件の間取りや寸法をきちんと理解した上でないと、見積もりなんて作りようがないわけだ。

それは、Nさんが建築士としてのキャリアがあるからこそ。
色々なメーカーの商品知識の引き出しがあり、実際施工した事例や、これまで設計してきた各案件のクライアントからもらうであろう感想の蓄積など。
たくさんの事例を知っているからこその、プロならではの彼女の知的財産のようなものだと思うのだ。

その知的財産を買い叩こうとする、もしくは値切ろうとするのは、プロに対する冒涜だと思った。
そして図面はもちろん、たとえば照明一つを例にして。それが設置できるか否かも、最適なものかどうかも、よくわからない素人の私。そんな私が少しでも安くしようと血眼になるよりは、プロであるデザイナーさんを信頼して任せる。その方が施主である私にとっても時間の節約になり、つまりはお金の節約にもなると思ったわけだ。
プロには気持ちよくお支払いしよう。

我が家が施主支給したアイテム

とはいえそんな我が家で、何点か、施主支給をお願いしたアイテムがある。

1.玄関のウォールランプ
2.廊下のハンガーフック
3.造作をお願いした子ども室デスクの脚
4.カーテンのふさかけ

以上4アイテムについては、自分たちで調達の上、事前に構造上問題ないものかどうか確認してもらい、設置をお願いしたのだった。

まとめ

私が今回のリノベで経験した、「施主支給」に関する考えは以上だ。
自分の大切な家。個人的には、その計画や工事に関わってくれるたくさんの人たちに、できる限り気持ちよく働いてほしいと思う。
これまでも何度も伝えてきた通り、意思決定の数の項目数が凄まじく多いのが、住まいづくり。その過程において、数千円や数万円で血眼になりすぎるよりは、そのエネルギーを別に回した方が楽しめのではないかな、と思う。

とはいえ、リノベーションをお願いする会社によって、業者価格の差異はあるだろう。ここでも、無理せず、優先順位を意識しながら、「施主支給で節約を!」と、拘りすぎないことが大事なのかな、と思うのだった。

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