V25 為になる本『チームX』〜第三弾〜
by 木下 勝寿 北の達人社長
〜企業組織病打開策〜
◯ 企業組織病は誰でもかかる
◯ 授業を成功させる為に必要な二つのことは
◎ 正しい経営戦略
(どの市場に対し、どのような強みを持って参入するか)
◎ 経営戦略を実現できる組織をつくる事
主たる課題:5つの企業組織病
職務定義の刷り込み誤認
例)集客の仕事=お客様を集めること
誤認:広告を使ってお客様を集めることという刷り込み
この場合、成果が上がらないと
「広告効果が悪い」=「集客できない」と思い込み
途方に暮れてしまう!
誤認を回避するには、、
★ 共通言語化しておくべき!
・この仕事はどんな意義があるか?
・その意義のなかで、この作業はどんな位置づけなのか?
・その作業はこれからどんな職務に繋がっていくのか?
2.お手本依存症
例)正解が先にあると、正解を当てることが仕事だと思ってしまう
その結果、「お手本」という正解がないと仕事ができなくなってしまう
★そもそも何の為に滬の事業をやるのか!を考え直そう!
3.職務矮小化現象
私(社員A)の役割は、この与えられた仕事をやること
★組織として企業組織病と認め、組織として対応していくべき問題。
4.数字万能病
〜数字は有能だが万能ではない〜
〜背景〜
これまでは感性主導だったマーケティングがWeb マーケティング
の登場で進化し、メンバーが数字「だけ」で判断する傾向になった。
★数字はあくまでも仮説を裏付けるもの。
あまりに仮説と違う結果が出た時は、数字自体を疑うべきだ!
5.フォーマット過信病
表面的なテクニックだけをマネし、本質的なことを外してしまう。
★プレゼンとは、顧客の課題に応える場である!
➡️下記の5つのポイントが経営の武器となるだろう!
① KPI(key performance indicator) 重要業績評価指標の見える化
② 教育の仕組み 2人のトッププレイヤー(エースとキャプテン)
③ 共通言語化 暗黙知を形式知にする
④ タスク管理 戦略の立案とタスク管理はセットでやる!
⑤ 風土 リーダー(監督)選定要件 see リーダー要件 mission,vision,value,credo(信条) 以上
kentakunte私見
mission実現の大前提に沿った自社「北の達人」の成功体験の公開だ。自社の成功体験エッセンスを読者企業に活用できるように目的と戦術まで詳細に掲載されている。日本を代表するグローバルメーカーに成るというVISION実現にむけた、筆者の強い意志を感じさせる!
余談だがWBC栗山監督と伊藤忠商事岡藤会長との対談でお聴きした栗山監督の事業を永年先頭に立って変革する時、どのように自らを鼓舞されているのですか?との質問に、『私は先頭に立って引っ張ってきたつもりはなく、まずこれまでの基本どおりに進めていく!私はすべての仕事に対するエースではないと自覚している。その私が先頭を走ったら必ず失敗しただろう。不具合が発見されたらボードメンバーに図り、「変える」を決定している。ただ、ボードメンバーを選ぶ際に、多様な人たちの参加を心がけている。エリートばかりでは良くないと思っています。会長室には私が書いた伊藤忠マンの心得を貼っている。
それは「商社マンは多くの使命を持つ、一商人である!」の書です』
※この対談は2024年2月18日にNHKで再放送される予定 是非お聴きください!
木下社長のリーダー選定に対する基準も似通っていると痛感した。
結局自らハードワークをし、他に求めるのではなく、人を選ぶ基準に力を注ぎ、人(監督・キャプテン・エース)を活かし、全体を動かしているのだ!
昨今、世代間の価値観の相違(X・Y・Z・アルファなど)に対する接し方などが多く教本として出回っているが、基本に帰れば、市場に対して社会に対して、どのような役に立つ強みが提供できるかだろう!
示唆に富む一冊だ!
2024、Jan kentakunte
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