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声変わり

どうも、本塁打王です。

声変わりって変ですよね。
声変えるなら最初から変えた状態に
しとけって話です。

僕も小学校6年で声変わりし初めて、
今の声になりました。

だいたい男子だと小6〜中3くらいまでに
声変わりが完了すると思いますが、
声変わり途中に合唱コンクールがあると大変です。

今まで歌えてたパートが
歌えなくなっちゃうんですから、人によっては
結構落ち込むこともあると思います。

例に違わず僕も中2〜中3にかけて
バリトンからバスに変わりました。

大体の男子がテノール〜バリトン、
バリトン〜テノール、のように声が低くなる
方に声変わりを経験する中、友達のM川君だけ
違いました。バリトンからテノールに
高くなる方へ舵を切ったのです。

そんな中、ある噂が流れ始めました。
"M川、最近片側のキンタマ取ったらしいぞ"

そうなのです。
M川君は右側の睾丸が腐る謎の病にかかり、
除去手術をしたのです。

それと同時並行でこんな噂も流れ始めました。
"M川、最近ボクシング始めたらしい"

どうやら、中学生にして男のシンボルを
片方失ったM川君は、男としての威厳を
取り戻すべく、男らしいスポーツである
ボクシングを始めていたのです。

当然、その噂は瞬く間に学校中に広まり、
下衆な奴等がM川君をいじり始めました。

最初の方はそんな下世話ないじりも
軽くいなして大人な対応をしていたM川君
でしたが、ある時、1人の友人がM川君に
過度な弄りをしたのをきっかけに、
M川君はその友人に頭突きを喰らわせ、
倒れたところに膝蹴りをかましたのです。

彼はボクシングではなく、
キックボクシング、いや、総合格闘技の神様に
愛されていました。

彼の人生に、少しでも安らぎと
光が差すことを時たま願っています。

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