人前に出るときの緊張をほぐす。人が原因なら解決キーワードも『人』

はいどうも、例の慈岳です。ジェラルミンケース入り。

内容はタイトル通りです。ここ1ヶ月で5回ほど「なんで緊張しないのですか?」とか「緊張しない方法ってあるんですか?」とか聞かれたので、記事書きながら脳ミソ整理(※逆に散らかる)してみっかーな見切り発車。

ではでは、しゅっぱつしんこー。


●そもそも人目を気にしない

私ASDですからね。主治医によれば、たまたま40代で診断が出ただけで、生まれつきソッチ側らしいです。緊張するのは人目を気にすることが一因ですから、人目を気にしないマイペースなASD特性は、上手く使えば強みとなるとの由。

決して陽キャパリピなわけではなく、単純に自分の役目や目的を果たすことしか考えていない系。なので中高生時代、全校生徒1000人の前で会長演説をするときもフツーでしたし、合唱コンクールや演劇でもフツーでした。

●子供のころは転校マスター

ASD特性だけで人前が平気になれたら誰も苦労はしません。恐らく半分は、後天的なものがあるでしょう。

私は小学校低学年のころ、親の都合で転校を3回しました。

あの頃はどこの学校でも学年で一番の長身だったんで、それだけで目立ちます。男子からイジりの対象にもなれば、女子からキャーキャー言われたりもする。転校するたびにそうなるので幼いうちから目立つことに慣れ、それがフツーのことになったのだと思われます。

●実は緊張しているときもある

昨年末から始めた習い事で、先日全国大会に出ました。一緒に出たルーキー2人は私が緊張していないと思っていたそうですが、登壇準備で呼び出されてから、舞台に出る直前まで、鳴り物に付いている房をずっとモサモサとこねくり回していました。

何でもないときの私は手が静かです。もちろん房をいじることもなく、衛兵のごとくほとんど動かずに待機しますが、この日の手はうろちょろしまくり。持ち場を離れるなw

あと呼吸が浅くなっていることを自覚し、何度もこっそり深呼吸。間違えると過呼吸起こすので、加減が難しいんですよねコレ。着物なのでバレにくいですが、見る人が見れば分かったと思います。

でね、舞台に出ちゃったら何でもなくて、ほぼ普段通りだったんです。やる前に緊張するのは、まだ起こってもいないことを心配するのが原因。『予期不安』と呼ぶそうな。

●人が原因で緊張するなら、解決してくれるのも人

あっはい。見切り発車した上に脱線でしたねスンマセン。専門家じゃないんで自己流での緊張ほぐし方法ですが……いいッスか? (ヒヨるのも駆け引き)

目標は『安心すること』です。緊張は不安から生まれますので、家族や友達にそばにいてもらうとか、同じ立場の仲間と励まし合うとか、先生上司先輩から優しくしてもらうとか、いよいよ1人なら自己暗示を掛けまくるとか。いずれにせよ人前で緊張するのであれば、解決のキーワードも『人』です。

前項で述べた大会においては、ルーキーの2人とお互いに緊張をほぐす方法を教え合ったり、先生がこっそり励ましに来てくれたり、舞台裏で下ネタ言って小声で笑ったりして、最終的には楽しくその役目を務めることができました。

会場には五ツ紋黒紋付の人間が大量にいて、自分たちも黒紋付という格式高い大会でしたから、ベテランも新人も多かれ少なかれ緊張はします。地元チームで『地の利』がある私らのチームの先輩方でさえもヒヨるレベル。

だからこそ、かつてルーキーを経験した先輩方も、審査員の先生方も、初舞台のルーキーの気持ちは分かって下さいます。誰だって初めて人前に出るときは緊張するもの。それが5歳なのか40歳なのかの違いだけで、人間は初めてのことは緊張して当たり前だと考えましょう。

●慈岳流の緊張ほぐし2つ

1つ目。緊張してヒヨッているときに力をくれる人を、幅広くたくさん持っておきましょう。陰キャでもそうした人は得られます。謙虚に素直に、自信がないならない、緊張してるならしてると、素直に言葉にすれば、助けてくれる人が必ず現れます。

人間はどれだけ偉くても年上でも先輩でも、本質的に『人の役に立ちたい生き物』なのですよ。察してちゃんは絶対にダメです。言わなきゃ分かりません。立派なお口があるのだから、しっかりお口を使いましょうね。

2つ目。目の前にいる観衆や聴衆を、人として信頼しましょう。まだ未熟な子供社会では難しいかもですが、大人の集まりでは皆さん大人の対応をしてくれますから、その社会性と厚意に甘えさせてもらいましょう。

それくらい割り切れば、そこそこ緊張はほぐれると思います。今自分ができる精一杯のことを、自分に注視くださっている方々に対してさせていただく。その誠意があれば、よほどヒネクレた負け犬根性の人間でもない限り、悪くは言いません。

●人前で失敗すると、寛大な人間か狭量な人間かが分かる

私は人前に出るとき、観衆や聴衆と同じようにこちらからも彼らを見ます。自分が初心者のころのことを忘れてイキってる先輩をフィルターで弾き、本当に尊敬出来る人間性を持った先輩を見付ける。これを目当てとすれば、人前に出るのはまたとない機会なのです。

へたくそでも何でも役目をやりきれば、いの一番に笑顔で拍手をしてくれる人って実際にいらっしゃるんですよ。そらもぉルーキーはヒヨコ特有の勢いで、名前も出身も知らないその先輩に御礼を述べに行きますよねw

逆に私もそこそここトシですから、例えば僧侶を目指す宗教科の高校生がガチガチになりながら法話実習をされますと、無闇に嬉しくて合掌して拍手してしまいます。お歌の仲間の教え子もいうこともありますし、単純に同じ宗教に属する者として、若い僧侶候補生が育っていくのが本当に嬉しいのです。

へたくそとか気になりません。技術しか必要ないなら、AIにやらせておけば良いのです。昭和老害の独り善がりと言われたらそれまでですが、人にしかできないからわざわざ人がやっていることもあると、そのように考えていただければ良いのではないでしょうか。

そんなわけで本稿はここで〆です
ご静聴ありがとうございました!


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