自然災害。断水コンボ自宅籠城時の我が家流トイレ対策!

阪神・淡路大震災(以下阪神大震災)以降、日本全国で大きな地震が発生しています。慈岳は阪神大震災と北大阪地震の2回を経験。夫も阪神大震災で被災し、両親が経営していたお店が半壊してしまったとのこと。

現在の慈岳の住まいは直下型・海洋型いずれの大地震も起こる可能性があります。一般的な地震対策情報は政府や各自治体等を中心に発信されてすでに出回っていますので、『断水。夫婦2人暮らしで部屋を余らせている。被災後自宅が無事で、避難所へは行かずに1ヶ月の待機をすること前提』での、『トイレ』の備蓄に絞ってお届けします。


●用意するもの

  1. 大型犬用ペットシーツ

  2. 90Lの大型ゴミ袋

  3. 普通のゴミ袋

  4. トイレットペーパー

  5. アルコールなどの消毒液

  6. 保湿液

  7. 消臭剤

  8. ぞうきん

  9. 使い捨て手袋

  10. 生理用品

  11. 大人も使える『おまる』

次項で順番に説明しますね!

●各用品の備蓄と使い方

  1. 『おまる』に敷いて使います。用便のたびに取り替えるとして、(用便1回平均2枚)✕(成人平均排尿回数6回)✕(夫婦2名)✕30日=720枚。余裕を持たせて1000枚。

  2. 『おまる』の便器の下敷きとして、便器にかぶせておきます。その上にペットシーツを敷けば、便器の掃除を減らせます。(1日2回交換)✕30日=60枚。余裕を見て100枚。

  3. 汚物を捨てるために使います。必要枚数は未検証ですが、自治体指定のゴミ袋を大量にストックしておきましょう。

  4. うちの場合はダブルの30m、12ロールをだいたい1週間で消費。簡単な掃除用を加味して10パックあれば大丈夫かと。

  5. 断水時は手を洗えません。したがって、消毒液も忘れず備蓄しておきましょう。夫婦2人なら2Lもあれば事足りると思われます。

  6. 消毒のあとは保湿をします。注意点としては、消毒液が渇ききる直前で使用すること。早すぎても遅すぎてもダメです。安いもので良いので1L程度備蓄を。

  7. ニオイ消しも大切です。消臭剤はたいてい3ヶ月以上持ちますから、2~3個備蓄しておけばOK。晴れて乾燥している日は、寒くても換気を怠りなく。

  8. 便座や床の掃除用です。用途上原則使い捨てとしたいので、古タオルなどで日頃から大量に作っておくか、100均でケース買い。トイレ掃除用のウエットティッシュでも良いでしょう。

  9. こちらも掃除用です。うちは夫も掃除マメなので、夫用Lサイズと私用のSサイズをストックしています。100枚(50双)ずつあれば良いでしょう。

  10. アガッてない奥さまは生理用品が必要です。余裕を見て2回こなせる数を備蓄しておきましょう。慈岳はタンポン主体で安全材料としてナプキンを当てているため、タンポン60本とナプキン20枚は常に確保しています。断水時は月経カップはダメです。

  11. 非常用トイレの主役。介護用品でググれば様々なおまるがヒットします。これを余った部屋を『トイレ部屋』に設定して鎮座させておくのです。夫婦2人なら1台あれば充分でしょう。

●『トイレ部屋』の設定

うちは戸建ての2階部分の3部屋を余らせています。そのうち2部屋が和室。掃除のしやすさを考えれば、必然的に洋室が『トイレ部屋』となります。1階が無事で断水もしなければ通常の生活ができますが、山津波や鉄砲水で1階の水没土没もあり得ます。

私らは子供を作っていないので、元々2階はただの物置。洋室6畳は洋服部屋、和室A6畳は私の着物部屋、和室B6畳は夫のオフシーズン用品兼備蓄品保管部屋です。布団と暖房器具のある最も快適な和室Aを寝泊まり兼の居間とし、煮炊きは和室B、トイレは洋室で何とかなるでしょう。

お子さんがいる年配の夫婦で、すでにそのお子さんが巣だっているなら、子供部屋は片付けてしまいしましょう。父も昔、私や弟の巣立ちとともに直ぐに子供部屋の不要品は整理しました。お子さんがたまに泊まりにきたときは、布団と簡単なテーブルさえあれば事足りるのです。贅沢は敵だ。

●立ちション禁止

男性は立ちションしないでください。したらトイレ部屋の床掃除は貴方の担当です。これは『おまる』に限らず普通のトイレでも言えますが、女性の用便で床が汚れることは物理的にほぼ有り得ません。

立ちションは害悪ということを頭の片隅に留め置いてください。トイレの床のみならず、着衣にも小便が跳ねます。断水時は洗濯ができませんので、男性諸氏もお行儀良く座って『おまる』の便座をしっかり尻で塞ぎ、用を足してください。

逆に女性は、床を汚さない代わりに便器内や便座を汚します。私の夫は(普段は)立ちション派なので床掃除は夫担当。便器や便座の掃除は私が担当します。『より汚す側』がその箇所を掃除するのが平等というものでしょう。

●食べなくても出るものは出る

慈岳は3日くらい食べなくても何ともありませんが、それは水分を補給できることが前提です。しかし、身体は体内で不要となったものを出そうとしますから、食べずにいても便は出るのですよね。必要水分を摂取していれば尿も必ず出ますから、メシの心配より優先してトイレの対策をすべきです。

成人2人の1か月籠城では、もろもろの余裕を見て約150~200Lの飲み水が要ることをお忘れなく。私らは山間部の水源地で掃除用の水ならそこらへんに汲みに行けますが、生活用水のほとんどを『水道』に頼っている都会の皆さんは、飲み水プラス掃除その他用水を300L確保しておきませう。

てなわけで、おしまいです。
それではよきウンコ被災生活を。

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