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JBのパンク

シンス ユー ビーン ゴーン!

 ジェームスブラウンのマザーロード3曲目、シンスユービーンゴーン。これはすごい録音です。JB'S名義となってますが管も鍵盤も無し、ブーツィとキャットフィッシュのコリンズ兄弟にスタブルフィールドのドラム、パーカスも入ってますが印象としては3ピースのロックバンド

 ものすごい迫力です。ツェッペリンっぽい、っていうかツェッペリンが真似してるんですが。ドミナントモーションを持たない2コードでグリグリ押しまくります。抑制もなく盛り上がりもなく、ゲロッパのようなキラーワードもなく。淡々と核爆発が維持されるカンジです

 ボーカルはボビーバードとのデュエット、とはいえ、デュエットと呼べるような生やさしいものではありませんね。バチバチです。ランDMCやパブリックエネミーの雛形といってもいいでしょう

 ファンクには違いありませんが、ファンキーと言うのには躊躇します。肌ざわりはロックでありブルースでもある。コンセプトの過激さではパンクやニューウェーブに通じるものがあります

 1970年にこの過激さ!お蔵入りになったのも分からなくはないですな。JBの奥深さを思い知らされます

 アタシ、このギター、ベース、ドラムの3人は全員生で観ましたが、みな穏やかな笑顔が印象的でした。笑顔でこの演奏ってのも鳥肌もんですが、JBがいるから笑ってないんだろな

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