見出し画像

スライドギターの強み

フラット方向へのビブラート

 押弦でビブラートをかける場合、フレットがあるため、シャープ方向へのみ音が揺れますよね。アーミングとかチョークダウンとかでフラットさせることはできますが、いちいちね
 
 その点、スライドはどっち方面へもいけます。フラット側、シャープ側、もしくは両方を往復、これらを意識的にコントロールできるようになれば、表現の幅が格段に広がります

 特に、フラット方向へのビブラートは、押弦にはない独特の表情がありますな。シームレスな音程変化も大きな魅力ですが、こんなところにもスライドの強みがあるんです

複弦でのスクラッチ風ノイズ

 単弦でのグリスダウン/アップによるスクラッチ風ノイズは押弦でも出せますが、スライドバーを使えば複弦でも可能になります

 特に巻弦側の複数弦を狙ってグリスダウンすれば、それはそれは強力なノイズになりますよ。これをフレーズ間にちりばめるだけで印象がかなり変わります。熱量が上がるというか

 フレーズに困った時にも重宝します、間が持ちますな。デレクトラックスも多用してます、フレーズの頭にこのノイズを入れて熱さをプッシュするんです

押弦のリフを置き換える

 押弦のリフをスライドに置き換えるだけでも面白い表情が出てきます。スモークオンザウォーター(古いか)でもなんでもいいんですが、スライドだと独特の不安定さが粘りと味わいを増してくれます。色々やってみてください、楽しいです。うつつが抜けます

 ツェッペリンの「ザ ローバー」はクォーターチョークを含んだリフですが、これなんかスライドにうってつけです、置き換えるだけでスピード感が出ますよ、試してみて!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?