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私の青春を彩ったたこ焼きの話 

5月にも、こちらのたこ焼きを食べた記事をnoteに書いていました。今日はこのたこ焼きのお店について、もうちょっと本格的な内容です。

高校生の頃学校帰りによく行った、たこ焼き屋さんがありました。
たこ焼き屋といっても、メニューにあんみつやソフトクリームもあり、戦前の女学生が下校時に通うあんみつ屋さんのような店構えでした。商店街アーケード内の乾物屋の2階にあり、店名は「あまずき」という名前だったと思います。本来ならたこ焼き屋というよりは、甘味処というジャンルの店だったのかもしれないです。

ただし一般的に、その店はたこ焼きが美味しいというので地元では有名でした。熱々のたこ焼きが、銅板の焼き器にのせられたまま出てきます。たこ焼きをつける天つゆが一緒についてくるのが特徴です。明石焼きのように、天つゆにつけて食べても良いし、ソースをつけても、ソースと天つゆ、両方につけてもOK。いろいろと好きな食べ方を楽しめるたこ焼きでした。

結婚して間もない頃だったと思うので、かれこれ20年くらい前の話になるでしょうか(ちょっとこのあたりの年数の記憶は不確かです、ごめんなさい)。
夫と一緒に「あまずき」にたこ焼きを食べに行きたいと、母に話したら、
「あのお店ねぇ、もうなくなってしもうたんよ」と言われました。

結婚後は九州に住んでいたので、愛媛の実家に戻ったときに、一度は夫を私のお気に入りのお店に連れて行って、自分の人生史上ナンバーワンのたこ焼きを食べさせたかったのに……と、何と残念なことかと、がっかりしたのを今でも覚えています。

それから長い月日が流れ、2020年秋に愛媛の実家不動産を私が相続することになり、地元に戻りました。ある時、ずっと地元に住んでいた兄と話す機会があり「あまずき」のたこ焼きの話が出たことがあります。

「アーケードの店を閉店した後は港近くの通りに移転して、そこに行ったらたこ焼き食べられるけど」と兄から言われて、あらら?と思ってしまいました。もう少しで一生、あのたこ焼きが食べられなくなるところでした。

それを聞いて、さっそく数十年ぶりにたこ焼きと再会したいと移転先のお店に出かけました。以前とは店の名前も変わり「寄港地」という店名で、内装も喫茶店風の店に変わっていました。

海岸沿いの道に移転していました。
つゆとソース、両方の味が楽しめる。
とりあえず欲張りに青のりやかつお節、ソースと全部かけてしまう笑。
だしにももちろんつける。
わらび餅などのメニューもあります。
かわいい塗りのお椀。
ぜんざいもさっぱりとした甘さで、美味しい!


「寄港地」と名前を変えて、店内の雰囲気もかなり昔と違っていましたが、たこ焼きの味は同じでした! ふんわりして熱々のたこ焼き、生地のお味もやさしくて、それをソースで食べたり、おだしにつけて食べたりと、いろいろと楽しめるのも昔のままでした。

一緒に食べに行った夫も、私が「人生で一番美味しかったたこ焼き」と言っていたことに納得してもらえたようでした。

また、夫の母が当地に来た時にも、このたこ焼きを食べに連れて行ったのですが、
「ここのたこ焼きはおいしいねぇ~。こんなの食べたことない」と言うくらい喜んでいました。

こちらで食べたたこ焼きの写真を、インスタグラムにアップしていたのですが、この最近地元のグルメ情報を案内しているサイトから、写真を使わせて欲しいと申し出がありました。グルメサイトのインスタアカウントで私の写真を掲載いただき、お店の紹介ポストが先日ありました。

地元のお店を少しでも応援したい気持ちでいっぱいなので、お声をかけていただいただけて、とても嬉しく思っています。

▼下記のリンク先のアカウントで写真を掲載いただきました。
https://www.instagram.com/p/C32SUsUpuIE/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

学生時代の良い思い出からは、何だか不思議に元気をもらえます。地元に戻って住むようになり、そういう機会が増えたのは嬉しいことです✨

※今回、この記事を書くにあたりお店様より許可をいただきました。
その際に、昔の「あまずき」時代からのファンの方が子供さん、お孫さんを連れておこしになることも多いなどおっしゃっていました。次の世代にも、この美味しいたこ焼きが受け継がれていくことを願ってこの記事を公開しています。


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