コロナが落ち着きを見せるこの頃に思うこと

多くの人がマスクを着けて行動する以外、コロナ前の日常に戻りつつある。
ほっとしたことは言うまでもない。
自由な気持ちで生きる喜びを、しみじみ味わえる日々が来たのだ。

ところがいざ気ままに出かけてみると、奇妙な思いに駆られる。
高揚感がない。緊張感がない。締まりもない。
スパイスの足りないカレーのように、隠し味を入れ忘れたお椀のように。

私だけでなく周囲も町並みも、みな。
ぼんやりとした日常。

人出が少なく時折救急車のサイレンが響くあの頃の日々、私たちはいかに緊迫した思いで過ごしていたのか、改めて痛感している。

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