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【気功療法】「奇跡」は起こるの?

気功師をしている、と言うと、
よく聞かれるのが、不治の病も治りますか?
と言った類の質問。

「気功」というと、怪しい…と思う反面、
もしかして、奇跡が起こるかも…という淡い期待を抱く方もいることでしょう。

今回は、
そうした疑問についてお答えします。

先に結論を言いますと、

奇跡なんて、滅多に起こらない。

です。

まず、一口に「奇跡」と言いますが、
「奇跡」の定義とは何でしょうか?

例えば、余命1年のガンで、
病院の標準治療は全く受けていない、
という方がいるとしましょう。

そういう方は、気功療法+αで治る確率は
高いので、「奇跡」と私は定義しません。

逆に、抗がん剤、放射線など、病院の治療を散々受けた、余命1ヶ月の末期ガン、
という方がもし治ったとしたら、
それは「奇跡」と私は定義します。

何を奇跡と定義するのかは、
人によって基準が曖昧ではありますが、
ひとつだけ言えることがあります。

それは、気功は魔法ではない。

ということです。

気功と言うと、一般的な見地からすると、
不思議で魔法的なモノに見えるのでしょう。

故に思考の飛躍が起こり、
奇跡が起こるかも!と何の根拠もなく、
まるでおとぎ話の魔法が起こるかのような、過度な期待を寄せてしまいます。

そして、そうした一般的な思考を持つ人々が
思うような(妄想するような)効果が
得られなかった場合、気功=インチキと
烙印を押されてしまいます。

なぜこうした構図が現在に至るまで続いて
いるかと言うと、それは気功師(ヒーラー)側にも責任があります。

気功治療と言っても、慈善奉仕ではなく、
基本的にビジネスですので、上手く宣伝し、
集客する必要があります。

ですから、
時々起こる「奇跡」を広告塔にして、

不治の病が治った!
奇跡の気功(ヒーリング)療法!

と喧伝し、まるで奇跡が起こるのが当然で
あるかのように装うのです。

自然発生的に、口コミで「奇跡的な効果」が広まることは、確かにあります。

しかし、それは奇跡が起こった一部の患者が捲し立てているだけで、その他大多数の奇跡が起こらなかった患者は、沈黙しています。

私は、テレビやラジオなど、大衆メディアに
多数出演している、気功師の先生数名に師事
していましたが、やはり、奇跡など、そんな簡単に起こってはいませんでした。

奇跡的に治ったことばかりが喧伝され、
その裏にある、膨大な数の治らなかった患者のことは、黙殺されているのです。

ただこれは、気功治療に限りません。

ヒーリングや癒しのセラピーなども含む、
全ての治療系業界に当てはまります。

いや、ビジネス業界なら、
どこも似たようなものでしょう。

気功師だから、ヒーラーだから、
特別な人格者で、正直なのでしょう?
などと思ってはいけません。

彼らは決して悪人ではありませんが、
都合の悪いことはなるべく隠したがる、
普通の、人間らしい心を持った人たちです。

当然、私だってそうです。

気功療法で、
私が定義する「奇跡」が起こる確率は、
100人に1、2人くらいが現実かと思います。

気功療法は、
特別な方法ではなく、また詐欺でもなく、
数多ある治療法のひとつに過ぎない、と、
フラットな見解を保っておきましょう。

もし気功で何でもかんでも治ったら、
私も食事のことなんて研究しませんし、
その他諸々の健康研究もしていません。

心だって、とっくの昔に健全になっている
はずですからね😆

まとめると、気功=奇跡の概念は、
ただのマーケティングの産物に過ぎないか、
奇跡が起こってしまった患者の大声によって
作られたもの、ということです。


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