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みんな、そんなに強くない

仕事を終えて.家で仕事であったことを少しぐちっぽく話していた時のこと。

「これくらいのことから逃げていて、どうするんだよ」という内容だったと思う。それを開いていた、当時中学生の娘が、「みんな、お父さんのように強くないよ」と言った。

娘にとっては思ったことを素直に、何気なく言った一言だったと思うのだが、次のように考えていた私にとって、衝撃だった。
・私自身は強いと思っていなかった
・強いと思っていないが、逃げること、避けることはできないと思ってこうどうしていた。
・弱さを認めるという感覚がその時の自分になかった
・逃げるという選択をしても良いとは思っていなかった

衝撃を受けながら、娘の言葉について考えていた。
「強い」「弱い」「逃げる」「逃げない」何が正解なんだろう。どう生きていくことがいいのだろう。

ふとした時に、娘の言葉が頭に浮かび、考え続けてきたように思う。
最近も思い出して考えていた。

すべての人に当てはまる正解なんてないのだと思う。昔の自分は、自分の正解を押し付けて来ていたのだと思う。
行動の選択はその人しだい。何を選んでも、その人にとってその時の正解。
そう思うようになってから、自分の行動や言葉は変わってきたように思う。
自分の考えだけが正しく、自分の考え方を押し付ける、そんなことがなくなってきたように思う。その分、その人の考え方を認めることができるようになってきたように思う。

いろいろな人と話をしながら、考え方の多様性についても認めることができる社会であってほしいと願うようになった。
先日、娘にこのことを話したら、全く覚えていなかった。しかし、それまで自分になかった考えを与えてくれた娘に感謝したい。

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