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青野くんに触りたいから死にたい

現在11巻まで出ている、
青野君に触りたいから死にたいについて。

最新刊の11巻があまりにも強烈だったので、
レビューを残したいと思う。

ドラマ化もされた、新感覚ホラーの本作。

付き合って間もなく
亡くなってしまう彼氏(青野くん)が見える彼女(優里ちゃん)とのラブコメだった。

決して触れることは出来ないから、
ソファや電柱などと青野くんが一体化して
キスしてみたり、抱き合ってみたり、
少しクスッと笑えるラブコメ展開。

ところが、ホラー要素は巻を追うごとに
増していき、
黒青野くんが現れたり、四つ首様の呪いなどが登場し、可愛い絵とは裏腹にゾワっと鳥肌が立つような本格ホラー展開が続き始める。

内容とは裏腹に可愛い絵

青野くんは優里ちゃんから
少しずつ
「奪って」
いくのだ。

とても優しい青野くんなのに、
時折見せる恐ろしさに
何か「闇」を感じ始めていた。

そして
10巻、11巻で
青野くんの過去に触れる。

青野くんのお母さんとのエピソードである。

この2巻は、今までで一番キツく、
こちらの精神が安定していないと読めない。

ダイレクトに伝わる感情、
実体験なのか?と聞きたくなるようなリアル。
変わるがわる動く、母親の表情。

息つく間もないのだ。

毒親系の漫画はたくさん読んできたし、
まさに毒親そのものなのだが、
あまりにも辛い。

それは、
どうしようもない閉塞感の中で繰り返される。

兄弟を交互に可愛がる
片方をいじめる
暴力を振るう
感情がコロコロ変わる
オンナを捨てきれない

文章にすると
本当に最低すぎる
「毒親」

あまりにもリアルなので
世の中にはこんな人、結構いるんだろうなと思うとさらに恐怖は増す。

ただしかし、
母親を最低だと責めたてるばかりではなく、
母親の気持ちにも目を向けようとすると
さらに過呼吸気味になる。

そして、母は最悪の選択をする。

本格ホラー展開から
結局は「人間が一番怖い」と
言うところに行き着いた。

正直、もうこれ以上母とのエピソードは
読みたくないのだが、
次巻以降もまだまだ続きそうで目が離せない。
必ず最後まで見届けるつもりである。


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