燃える麒麟
今日の話題は、引き出しである。
引き出しと言われて思い出したのは、何故か、サルバドール・ダリの『燃えるキリン』という絵画のことであった。
下にリンクを貼るので、よければ実際の絵を見てみて欲しい。
中学生の時に、美術の授業で教科書に載っていた絵画である。
教科書に載るくらいだから、きっと有名な絵画なのだろう。
特に美術が好きというわけではなかったが、その題名のバランスと、麒麟が絵画の中心にはない絶妙な違和感に惹きつけられた。
この絵画の引き出しに着目して欲しい。
女性の胸に一つ、左脚に沢山の引き出しが付いており、開きっぱなしになっている。
この引き出しの意味する所を、作者のサルバドール・ダリは以下のように述べたという。
申し訳ないが、意味はさっぱりわからない。
「引き出しには自己愛的な匂いのするものが詰まっていて、自分を知る為のヒントになる」
みたいな意味なのだろうか。
ダリは、心理分析の観点からも(?)引き出しについて考察している。
こちらも、さっぱりわからない。
わからないが、自己愛的な匂いのする何かが詰まった引き出しは、精神分析によってのみ開かれる秘密の引き出しであるらしい。
自己愛を燃料に、麒麟はモクモクと燃える。
どうも、麒麟です。
いや、違うな。
麒麟、遠いからね。
自己愛を燃料にするほどには近くない。
いや、とにかく、自己愛に満ちた、秘密の引き出しである。
なんか良い感じのオチを付けたくて、ごちゃごちゃ色々考えては消したけれども、
結局、『燃えるキリン』って何か気になる絵で、惹かれるんだよなぁ、というところに帰着したのであった。
私達の引き出しは、放っておくと受動的な自己愛引き出しで、能動的に詰め込むことが人格形成…
いや、やめておこう。
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