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メンタルを管理できるスマートウォッチがあったら着けますか?(企画案)

最近noteを書き始めて、改めて、文章って人の心の状態がよく出るよなと思う。

一方で、Apple Watch。
腕に着けていれば、心拍数や血中酸素濃度、運動時間、睡眠時間などが記録されるらしい。

しかし、Apple Watchでは今のところ、メンタル管理が出来そうな雰囲気にはない。

そこで私は、Apple Watchのような、バイタルデータの一部を収集できる機器と、SNSを組み合わせて、体調とメンタル両方を管理できるウェアラブルデバイス(メンタルウォッチ)を提案する。

1  その日の文章からその日のメンタルを分析

【機能の概要】

ウェアラブルデバイスやスマホアプリにその日に思ったことや出来事などを自由に記載する。

すると、スマートウォッチが解析して、今日の精神状態をお知らせしてくれる。

また、過去のデータと合わせて、精神状態の推移を可視化できる。

【着想の経緯】

人は疲れていて思考がうまく働かないと、文章が情緒になったり、論理立ててかけなくなったりする。

また、イライラすると攻撃的な言葉になったり、不安になると、ネガティブな発言が増えたりする。

逆に、ストレスが溜まって極端に文章が長くなったり、文章が全然書けなくなったりする。

このように、人間の精神状態と、文章には関連があることは明白である。

そこで、文章を定量的に解析することで、精神状態が把握できるのではないかと考えた。

【実現方法】

入力された文章から、文章の傾向と心身の不調との関連を分析するために、

●ネガティブな単語の出現頻度
●文章一文あたりの長さ
●文章全体の長さ
●センテンスに対する主語と述語の割合
●係り受けの個数

などを解析する(形態素解析)。

分析結果は、数値を項目別に時系列でグラフ化して表示できるようにする。

【予想される分析結果の例】

●脳があまり働かない日は、文章が冗長になり、一文の長さが通常より長い。

●ストレスになる体験をした日はネガティブワードの頻度が普段より増える

●緊張が一日中続く日は、述語に対して修飾語が多くなる。

などの個人傾向がわかると予想される。

2  バイタルデータと連動して、体調とメンタルとの関連を可視化

【機能の概要】

既存のスマートウォッチで計測できるバイタルデータと文章データをあわせて、身体の不調からメンタルの不調を予想できるようにする。

もしくは、メンタル不調から身体の不調を予測できるようにする。

これにより、心身を相互にケアして、身体のみの観察だけでは気付きづらい不調の改善が期待される。

【着想の経緯】

メンタル不調は日々の出来事や人間関係だけでなく、体調とも連動しているものと思う。

頭が痛い日、お腹が痛い日に気分が最高なことは基本的にない。

バイタルデータだと、睡眠時間や運動習慣は、メンタルと相関があると思う(多分因果関係もある)。

自分のメンタルが何と関連しているかが可視化できれば、メンタルコントロールもしやすいのではないかと考えた。

【実現方法】

睡眠時間や脈拍数、血中酸素濃度などのバイタルデータと、1の提案で解析された文章データの相関を調べ、関連するファクターを探索する。

相関関係にある複数のバイタル因子から、文章を書いていない日のメンタルを予想する。

また、文章の解析データと一部の不完全なバイタルデータや環境因子から、体調不良の原因を予測する。

【予想される分析結果の例】

●睡眠時間が一定以下になると、一文あたりの長さが長くなる(睡眠不足だと文章が冗長になる)
→もっと寝た方が良くないですか?とアドバイスする。

●バイタルデータは正常だが、文章データがいつもとだいぶ違う。
→ストレスが溜まって来ているかも、身体も気を付けて!とアドバイス

3  副次的に得られる効果

匿名化された文章解析データとバイタルデータとの対応データのサンプルが大量に得られる。

今現在、そういうタイプのデータセットは多くないと思うので、情報としての価値もなかなか高いのではないかと思う。

文章そのもの、精神疾患にかかわる情報ではなく、形態素に分解すれば、個人情報レベルが下げられるので、収集に際してのハードルも下がるのではないか。

また、細かな体調不良(頭痛や腹痛、腰痛、倦怠感など)も記録する機能を付ければ、メンタルと体調不良との推移傾向が予測できるようになることが期待される。

4  本提案の限界

  1. 文章と精神状態の関係が既に明らかになっているかどうかは不明。この仮説は私の主観に過ぎないので、調査する必要がある。

  2. 文書は、あくまで当日に記載される必要がある。他の日に書き溜めておくとあまり意味がなくなってしまう。

  3. 文書の推敲度合いを評価するのは難しい。できるだけ、同じくらいの時間を掛けて書かれていることが望ましい。

  4. 文章力の向上による揺らぎを考慮しにくい。

  5. スマートウォッチでは取得できないデータの影響を受けていても排除するのが困難である。

5  まとめ

文章とメンタルの関係に着目し、簡便にメンタル管理のできるスマートウォッチを提案した。

…とりあえず、こんな長文を書くほどのことでもないけど。

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