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さんきゅう

産休なるものに入った。


産休に入る前は、残務処理と引継ぎに追われ、いやはや長期休暇を取るのも大変だなぁ……と思っていたが、

さらに言うと、引継ぎや産休中の対応の確認とかをしていたら、
「え、それ、私がテレワークをする前提じゃね…?」
と思うことが沢山あったけど、

休暇が長すぎるのも、それはそれで不安なので、出産に差し支えがない程度に比較的短めの休暇設定にしてみた。


ちなみに、産前休暇は、出産前6週間前から取得できる。
なぜこんなに長期間休みが必要なのか簡単に説明しておくと、
いつ出産に至ってもおかしくない期間(正期産)は、5週間くらいマージンがある。産前は4週間前から正期産に入る。仕事をしてると、なかなか出産や育児の準備に手が回りきらなかったりするので、6週間くらいあれば、比較的妥当な長さなんだと思う。


産休初日。
無駄にしないように、あらかじめ、スマホのメモにタイムスケジュールを書いておいた。


起きて夫がもう居なかったら、虚しい気分になりそうなので、しっかり夫に行ってらっしゃいする。

夫に、くれぐれも無理はすなよ、と釘を刺される。

朝から、お味噌汁を作って、魚を焼いて、玉子焼きを作る。
和朝食をゆったり食べるのは、休みに入ったらやりたかったことの一つ。
勇者は優雅な朝を手に入れた。


家事を済ませて、少し遠めの公園へ散歩へ。

産後の体力づくりの為に、ウォーキングをめちゃくちゃ推奨されるので、その一環でもある。


平日の朝の公園は、それこそベビーカーを押す小さいお子さん連れのお母さんや、ご高齢の夫婦なんかが多い。お孫さん連れの方もいる。

大きな池のほとりでひと休みしていると、池の中の飛び石で、名前がわからないけどいかにも水鳥が、自席を争ってる。

ベビーカーを押してる向きで、あの赤ちゃんは、まだ月齢が浅いな、とか思う。

そして、そんな事を思う自分に気付いて、
私もうすぐお母さんだな、と思う。


そこから、百均やらスーパーやらに寄って買い物していると、気付いてしまう。

あれ、ちょっと疲れてんな。

気付けば、もう2時間くらい歩き通しだ。
猛烈にお腹が減っている。

せっかくの1人で過ごすお休み。
充実させたい意欲が勝って、妊婦の本分である体調管理を怠ってはならない。

急いで家に帰る。

思っていた時間よりも、1時間ほど遅い時間の帰宅。
お腹が大きく身体が重たくなっているので、だいぶ自分の歩行速度を見誤った。

少し身体を休めたいけど、猛烈にお腹が減りすぎていて、慌てて昼ご飯を作る。

直近の検診で、赤ちゃんの体重が少ししか増えていなくて、標準よりも結構小さめだったので、沢山食べるよう、夫からキツく言われている。

注意深くたくさん食べる。


午後は、出産育児のために足りないものをリストアップして発注する予定にしていたが、
何をするにも、いかんせん疲れすぎている。

おかしいな、つい先日まで普通に仕事をしていたのに、と思うけど、
肉体労働ではないので、2時間歩き続けることはない。

朝、夫に「くれぐれも無理はするな」と言われたのを思い出す。


そういえば、夜は焼豚にすると宣言したことを思い出し、焼豚の仕込みをする。

ベビーグッズの不足品リストアップとスペック比較をしていたら、もう結構辺りが暗い。


帰宅後、グッタリしている私を見て、ほれ見たことか、と夫がいう。


マジですまん。

結局、モノの発注まで出来なかったし。


てか、フツーにテレワークをする余力なんてなかったわ。

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