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むにぽ流! サイドFIRE達成の必読書



はじめに


こんにちは、むにぽです!

2024年3月、目標としていた資産5000万円を達成してサイドFIREを達成しました。



サイドFIREとはなにかというと、簡単に言えば資産収入で生活費のある程度をまかなえる状態のこと。



むにぽ家では、最低限の生活費を資産運用でまかなえることを目標にしていました。



具体的には、家賃、光熱費、通信費の合計をした夫婦の生活費約14万円を資産運用で賄うことができる額であり、資産の4%を切り崩してここに当てる想定にしています。



なので、


年間に取り崩せる金額は、
資産額50,000,000 × 運用益4% = 2,000,000



ここから税金が20%引かれるとして、
2,000,000 × 0.8 = 1,600,000



が使える。



こんな感じの計算にしています。



実際にはまだフルタイムで働いているし、副業もやっているので取り崩すのはもっと先の話。



ですが、仕事をやめたくなったり、体調崩したりなどなにかあったらいつでもライフスタイルを変えられるという後ろ盾が出来たのは、とても安心感があります。



楽ではなかった道のり


ただ、ここまで来るのはそれなりに大変でした。



サラリーマン時代は残業が月に100〜200時間はあったし、ほぼ達成不可能なノルマに毎月追われてボロボロ…



ストレスで散財してぜんぜん貯蓄無し…



その後、ずっと興味のあった介護の仕事に転職をしたら、仕事は良かったけど給与は激低で真剣に将来に悩みました。




このままではやばいと思い、資産運用を色々勉強して、コツコツ時間をかけてゆっくりと資産を育てていき、なんとか目標であったサイドFIREに至ったのです。



達成を支えた本たち


ここまでの自分の歩んだ道のりを振り返ると、サイドFIRE という大きな目標を達成するために、 決してド派手なことはやってなくて、小さくても確実にできることを地道に 繰り返してきたんだなということが、 記事を書きながらあらためて理解できました。



そして、このようなことに関連するポストなどもいろいろ投稿していく中で、私のやっている行動っていうのは、数多くの偉大な知識に支えられているということにも改めて気づくことができたのです。



資産形成を始めて経済的に自由に生きる術があるということを気づかせてくれたのは先人の知識のおかげですし、人間はお金によって縛られていて、そのくびきを外すためにもお金が必要不可欠であるということを気づかせてくれたのも多くの知識、書籍でした。



サイドFIREというとても大きな目標を達成するためには 私自身の力だけでは到底及ばず、それを達成しているさまざまな先人達の知恵を借りることで、平均的な労働者でありながら30代後半という年齢でそれを達成できたのです。



今回の記事では、私の資産形成を大きく 助けてくれたさまざまな書籍について書きました。



なぜ書こうかと思ったかといえば、年収は平均かそれ以下で、1から資産を築いてサイドFIREに至った経験というのは、現在会社員として普通に働きながら資産形成をしている人や、今から始める人の大きな力になるのではないかと考えたからです。



たまにXを見ていると、以前の私のように、もしくはそれ以上に過酷な労働で身をすり減らしていながら、生活のために続けざるを得ない方を見かけます。



短い道のりではありませんが、一般的な会社員であってもそのような環境を抜け出す方法があり、わたしがそれらをどう学んだのかが誰に届けばと思っています。



 おそらく、他の方が 推薦されている資産形成の書籍とは大きく異なる内容となっていると思われますので、そういう意味ではなかなか興味深いブックリストになっていると思うのでぜひご覧くださいませ。


・となりの億万長者




なぜサイドFIRE できたのかを振り返った時に、一番最初に思い浮かんだのがこの本でした。


以下は冒頭の文章なのですが、



二〇年以上前、私たちは、人はどうやって金持ちになるのかを研究しはじめた。中略
だが、そのうちどうも奇妙なことに気づいた。豪華な屋敷に住み、高級車に乗っている人たちは、実際にはあまり資産を持っていないのだ。そしてもっと奇妙なことに気づいた。大きな資産を持つ人々は、そもそも高級住宅街に住んでいないのだ。


この時点で引き込まれる内容となっていますが、ここから連想をされるように、多くの億万長者と言われるような方々は、入ってくる収入よりもはるかに少ない支出で暮らしている人々であるということが多くのデータから示されています。



そしてお金持ちの特徴を確実に表す言葉というのは、倹約であると述べられています。



当然のことですが、お金は使えば 減っていくものなので、そのような管理ができてない人というのはお金持ちから遠ざかりますし、逆に収入が低くても倹約して支出を抑えられている人がお金持ちになるということは往々にあるということが非常によく理解できます。



世間一般的には、 億万長者の方々は豪遊していたり、何でも我慢せず買っているようなイメージがあり、そのような方がイメージが作られがちですが、実際の 多くの億万長者と呼ばれる方々がやっていることはその逆。



無駄なことには、お金を使わないのです。



このことは平均的な労働者である私にとって、とても勇気づけられたとともに、大きなパラダイムシフトになりました。



そこから倹約をモットーに生活を粘り強く続け、37歳で5,000万円を達成できたのです。



最後にこの本で 私に大きな価値観の転換を与えてくれた言葉を以下に引用いたします。



経済的にしっかりした基盤を持とうと考えているなら、きっと実現できる。だが、よい暮らしをするためにお金が欲しいと思っているのなら、一生、金は貯まらない。



・私の財産告白



以前に X のポストでも、インベスター Z という漫画の一部から紹介をさせていただきました。


本田静六さんの私の財産告白ですが、非常に有名な本なので読んだことがあることも多いと思います。 




こちらもとなりの億万長者と同じく、倹約の重要さというものを大きく解いている本になり、 こんな私でも 億万長者にはなれないかもしれないが、経済的に困らない生活はきっと実現できるということを理解させてくれました。



今読み返しても非常に心に刺さる言葉が数々あり、ロングセラーで読みつがれている理由がよくわかります。



この本で一番有名なところは、著者の本田静六 さんがまだ全然稼ぎがない時から行っていたいう 強制的に4分の1を天引き貯金するという方法。



収入が少ないうちは 非常に大変なのは私も同じでしたが、ただ 逆に人間の欲望というものは非常に強いので、このような強制的な仕組みがないと 資産形成というのはどんな方にとっても ほぼ不可能。



パーキンソンの法則というものがあります支出の額は、収入の額に達するまで膨張するというもので欲の際限の無さをよく表していると思います。



あればあるだけ使いたくなるのが人間。



であれば 最初から、収入の4分の1はないものと考え その分は全て貯蓄 や投資に回していくなど、天引きは欲に打ち勝つ賢い方法であることがよくわかります。



 またこちらの本では、本田静六さんの人生観 価値観についても様々なところで触れられていますが、そちらも非常に私の資産形成に大きな力を与えてくれました。



ゼイタク生活の欲望や財産蓄積の希望についてもそうであって、月一万円の生活をする人が二万円の生活にこぎつけても幸福は二倍にならぬし、十万円の財産に達しても、ただそれだけではなんらの幸福倍化にはならない。いったい、人生の幸福というものは、現在の生活自体より、むしろ、その生活の動きの方向が、上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、下向きつつあるかによって決定せらるものである。


・お金は銀行に預けるな



大ファンである経済評論家の勝間和代さんのロングセラー、お金は銀行に預けるなです。



タイトルのインパクトが非常に強く、思わず手に取ってしまいたくなる 力強さがありますが、内容はそれ以上。



発売は2007年で少し古いですが、内容はまったく古びておらず、普遍的に使える金融リテラシーが学べます。



よく、貯蓄から投資へ ということが スローガン などで言われたり、 Xのポストなどでも投資をしましょう という方はたくさんいます。



しかし、なぜ銀行に預けていてはいけないのかということを論理的に説明してくれている人というのはほとんどいないのではないでしょうか。



本書では銀行に預金を預けているというのは、ただ単に 銀行を儲けさせるというだけであり、 それであれば 国債や株式、投資信託 など様々な金融商品を持つことで、自分自身のお金を守るだけでなく、賢く増やす必要があるということを非常に 分かりやすく説明してくれています。



こちらは 余談ですが、私の父にも資産運用を始めるときには本書を読んでもらいました。



今までまったく金融商品のことなど無頓着であったのですが、本書を読んで ある程度理解できたようで、今では新NISAもしっかり運用しています。 



また、どのような金融商品に投資するべきかということに関してももちろん書いていますが、新築のマンションはなぜ買ってはいけないか など、人生設計をするにあたっても非常に有益な内容が分かりやすく書かれています。



私と私の妻の生活も本書の考え方に基づいており、基本的には賃貸で 生活をすることになると思っています。



基本的な金融リテラシーは資産形成を行う上でも、人生を強かに生きるうえでもマスト。



金融リテラシーを最速で身につけるならこの本がもっとも役に立つはずてすので、ぜひごらんください。



・ウォール街のランダム・ウォーカー



さまざまな金融に関してのメディアや、新聞、雑誌 、書籍でもインデックスファンドに投資しましょうということが、書かれていることが多いと思います。



 なぜインデックスファンドに投資すべきなのか。



それは、個別の株式のリターンというのは 不確実性やリスクが高いですし、 ファンドマネージャーが運用するようなアクティブファンドでは、手数料が高い上に、株式市場全体のリターンの平均に勝てることはほとんどないということが理由です。



そのことを論理的に説明し、多くの紙幅を割いているのが本書。



おそらくどの本で紹介されているインデックスファンドの優位性についても、本書が元ネタになっているのでしょうか。



本書を読めば、さまざまな株式投資に関する手法の中で最終的に なぜ インデックスファンドで、分散された銘柄を幅広く買って 長期保有するということが優位になるのかということが深く理解できるようになります。



逆に読んでいないと、暗号資産や個別株式など様々な金融商品の中で どれを選べばいいのかということが判断できなくなってくると思います。



そして、ビットコインや個別株、高配当株など、その時の成績によってさまざまな資産に目移りすることになるでしょう。



投資の方針はもちろん 人それぞれですが、私の場合はこちらの本を読んで 生涯 インデックスファンドで、全世界株式 のような商品を保有するのがいいということが 腹落ちできたので、こちらを元に 資産形成を行っています。



そしてそれは今後も変わらないでしょう。



何に投資していいかわからない 方や、 方針がぶれることがよくあるような方は一度本書を読んでみることをおすすめします。 



・お金か人生か




こちらはあまり投資界隈でも話題になることが少ない本ですが、私にとっては非常に示唆に富む本であり、人生観を養う上でもサイドファイヤーを達成する上でも大いに役に立ちました。



 お金とは何か? と聞かれたら皆さんは 何と答えますでしょうか。



交換可能な通貨と答える方や、最近では色々なものと交換する引換券と表現される方も多くいらっしゃいます。



ですが、この本でお金とは何かということは、生命エネルギーであると表現されています。



若干、言葉の使い方がスピリチュアルっぽくなるので 苦手な方もいらっしゃる かもしれませんが、これはどういうことかというと、 文字通り 生きるためのエネルギー そのものであるということです。



私たちが仕事をしてお金を得るということは、言うなれば生命をお金に変換しているという風にも言い換えられます。



以下は本書からの引用です。



お金とは、あなたが自分の生命エネルギーを差し出して手に入れるものだということです。あなたは自分の時間を売ってお金を手に入れます。彼は時給100ドルで時間を売り、あなたは時給20ドルで時間を売る。そうした金額の多寡は重要ではありません。彼が彼の時間をいくらで売ろうが、あなたには何の関係もありません。あなたが持つ真の唯一の資産は、あなたの時間です。人生の時間なのです。



金額は関係なく、私たちがお金を手に入れるという行為は、時間をお金に変換しているということに他ならないということ。



そう考えると、何にお金を 使うかということはよくよく考えなければならないことであり、何も考えずに簡単に使うべきものではないということがよく理解できます。



●●を購入するために、私は何時間の人生を差し出さなければいけないのか。



こんな風に考えていくと、本当のお金の数に気づくことができると思います。



現在はFIREという言葉は一般的に使われていますが、この本はFIREという言葉が広まる前に書かれた本であり、アメリカでは 元祖FIRE本 と言われているそうです。



投資の具体的なテクニックというよりかは、お金や投資との向き合い方を深く理解するためにぜひ読んでおくべき本 だと思いました。



お金を生命エネルギーだと理解することで、あなたはマネーライフの運転席に座ることができます。お金を稼ぐために、人生のどれだけの時間を差し出せますか? これまでお金を使って得てきたものを見渡しながら、次のように自分に問いかけてください。『これーー椅子、自動車、おそろいの調理器具、壁にかけている卒業証書ーーを手に入れるために人生の何時間を投資したのだろうか?』と。こう問いかけることで、お金の使い方にどういった影響が出るのか確かめてみてください。



・スマートサイジング



こちらは 投資やFIREという言葉は一切出てきませんが、自分の支出やお金とどのように向き合い、 どんな仕事をしてどんな風に生きていくか ということに関しては大きな洞察を与えてくれました。



こちら本について解説する前に少しだけ説明をさせていただきたいのですが、私はかなりのミニマリスト です。






もともと、副業アカウントで発信をする前はミニマリストとしてブログやXの発信をずっとやっていました。



私の妻も実はミニマリストで、 ミニマリストを通してお互いを知って 最終的に結婚もしています。



これは私見ですが、サイドFIREやFIREをする上で ミニマリストというのは大きな力を発揮します。



なぜかと言うと、ミニマリストという生き方はそもそもなるべく 無駄なものを持たないで、必要なものを必要なだけ持って生きていくライフスタイルのことを指します。



蓄財や資産運用の元本を増やす上でもこの考え方は非常に大事で、要は必要でない支出を最大限 減らして、必要なものだけを厳選して揃えるというライフスタイルは、当然ながら家計の収支を大きく改善します。



結果として、今でもむにぽ家は何かを買う時はとても厳選して検討しますし、なるべく 無駄なものは購入しないようにすることを徹底してきました。




 1個前に紹介したお金か 人生かでも説明をしていましたが、無駄なものを買わないようにしたり、お金を使うか真剣に考えるということは人生をどのように生きるかということに直結。




そして、そのお金の使い道として資産を大きく増やしていくということに使っていけば、やりたくない 労働に自分の時間を使うことを避けることができますし、 無駄な支出をなくすことにもつなげていくことができます。 



自己啓発の要素が多い本ではありますが、家計を大きく見直すことや、積立の金額を増やすことにも大きく貢献するので、 非常に おすすめの一冊になっています。



以下は本書からの引用ですが、多くの人の心に刺さるのではないでしょうか。



お金で幸せは買える。でも本当に大切なのは、何にお金を使うのかということ。モノを買っては捨てるの繰り返しでは、いつまでたっても幸せにはなれない。



・勝間和代の超ロジカル家事、ロジカルクッキング






ここからちょっと趣向が変わりますが、 私のライフスタイルを大きく変えて支出を大幅に抑えることに役だった2冊です。




特に役立ったのが、料理に関する知識がこの2冊で大きく アップデートされました。



大げさではなく、 料理の知識というのは人生の質にそのまま反映されるし、FIRE達成にも大きく関わってくる要素だと思っています。




なぜかというと、これには2つ理由があって、1つは 自炊ができるかできないかということで、支出が大幅に変わってくるということ。



 もともと 私は料理が全くできず、食べ物はほぼ 外食か コンビニやスーパーなどのお惣菜を買ってくるというようなライフスタイルでした。



とうぜん栄養は偏るし、何より出費がものすごい。



その頃は家計簿を自分でつけていなかったので いくら払っていたのか分かりませんが、相当食費で毎月の出費が飛んでいたはずです。



ですが、これが自炊ができるようになると、 おそらく食費が1/3程度まで抑えられるのではないかと思っています。



現在では外食 や外でお惣菜を買うことはまずなくなり、栄養バランスが良くなったのはもちろんのこと、食費も私1人分ではだいたい 月1万円からものすごく高い時でも2万円程度にまで抑えられています。



この点で、しっかり出費を抑えることができれば 積立に回せる金額も大幅に変わってきますので、サイドFIREを達成する上でも非常に役立ちました。



もう1つの理由は、美味しいものが自宅で作れるようになるということは、 人生の質が劇的に向上するということ。



この本では、ロジカルクッキングという考え方が書かれており、 文字通りに 論理的に美味しい料理を作るための 方法が書かれています。




これは、特定のレシピ ということではなく、 どの料理にも共通して美味しく作るためのメソッド というものが存在しており、それはどのようなものかということが詳しく書かれているということ。 




つまり これを覚えておけば、料理ごとに レシピを覚えるということをは必要なくなり、材料と調味料さえあれば、 美味しい料理が作れるということを意味しています。



この方法を覚えてから 私は本当に外出する理由がなくなり、家で自分で作った料理の方がはるかに 美味しく安価であるということが実現できるようになりました。



よく自炊をする上で全然 美味しくないとかうまくできないという風に言う方がいらっしゃいますが、一度 こちらの方を是非読んでみてください。



料理に考え方が根本的に変えられると思いますので、FIREをするために支出を抑えるという意味でも、料理のスキルを上げるという意味でも 非常に おすすめの本になります。



また、超ロジカル家事では、家事を最大限ロジカルで生産性を高く行うにはどうすれば良いかということが論理的に書かれており、家庭運営を行う上で大変参考になりました。




※妻にも大変喜ばれています。



・FIRE 最速で経済的自立を実現する方法



こちらはFIRE ムーブメントが始まった当初によく紹介されていた本で、読んでいると、ぜひ自分も労働から解放されて自由な人生を歩んでみたいと思わされる、力強い本でした。



私自身、この本をきっかけとして色々な本を読んで、完全なFIREは目指さなくてもいいかなと思うようにはなりましたが、それでも経済的な自立というのは非常に魅力的な概念であり、そこはぜひ達成したいと心の底から今も思っています。



本書は若くしてFIREを達成した 著者が、どのような考え方で投資を行い、  最終的にFIREに至ったのか 非常に詳しく説明されている一冊。



また、著者は旅行好きであり、旅行をどのように 安上がりにしつつも満足のいくものにできるかという、具体的なライフハックなども紹介されており そのような点からもとても楽しめました。 


読んでいると、 特に複利の力というのが大きく私たちの経済的な自立を助けてくれるということがよく理解できます。



なるべく早く投資の元本を増やして複利の効果を大きくするということが、どれほど経済的に自立をする 上でインパクトのあることなのかがわかるでしょう。



FIRE本は色々と呼んできていますが、私の中では一番分かりやすく モチベーションも上がる一冊となっています 。



お金はあくまで、あなたが心から好きな生活を送る手段としてのみ重要なのだ。ところが我々は、自分にとって何が本当に必要なのかをめったに考えることがない。その結果、それほど重要ではないものにお金を使ってしまうことが少なくないーーそのために自分を幸せにするものを犠牲にすることさえある。



・お金の減らし方



作家の森博嗣さんが書かれている、お金に関する価値観の本です。



具体的にどうやって蓄財をするかや、支出を切り詰める方法、投資の方法などは書かれておらず、お金に対する価値観を養うために読むべき 一冊だと考えています。



皆さんはサービスや物の価値をどのように決めていますでしょうか。



世間一般的には、値段の高いものは高い価値があるという社会通念 のようなものがありますが、本書ではそのような考え方が否定されています。 



値段がすなわち価値だ、という安直な認識に長く浸かっていると、高価なものは価値がある、高価なものを持っていれば周囲から尊敬される、というような歪んだ価値観へシフトしてしまうかもしれない。中略
簡単にいえば、自分の人生を見失っていることに等しいだろう。自分は何が好きなのか、何がしたいのか、ということを感じられないほど、感覚が麻痺してしまう。一種の病気だといっても良い。



とても刺激的な言葉ですが、かつての私はまさにこんな感じで、他人が称賛しているものや値段が高くもてはやされているものこそが価値のあるものなんて思っていました。



こういう考え方が人生を蝕むのはもちろん、こんなことをしていたら絶対お金に困るのは間違いありません。



他人にどう思われるかや、他の人が良いと言っていたからそれをやったり買ったり…そうではなく自分で考え、価値が感じられると心から感じられるものだけにお金を使う。



私はこれを意識することでずいぶんお金の使い方が変わり、資産額を増やすことができました。



豪華な海外旅行やきらびやかな部屋に泊まらなくて良いし、ブランド物も必要ないし、豪勢な食事でなくても自分の生活は十分楽しい。



このような自覚できてからは本当に無駄な出費が減り、使うべきところにお金を使うことができるようになりました。



森博嗣さんは資産運用などはぜんぜん勧めていませんが、お金の哲学を養うという意味では本書は超良書。



FIREを目指すうえではお金をどう扱うかという教養は必須なので、本書でぜひ学んでみてください。



まとめ


いかがでしたでしょうか。


今回はわたしがサイドFIREをする上で非常に役立った良書を紹介しました。



あらためて記事を読み返してラインナップを確認すると、なかなか骨太な書籍が紹介できたのではないかと思えました。



自分が何を考えて、どのような知識を蓄えて行動してきたのかというのは、まさにその人の人生そのもの。 



感銘を受けた本達を見て思うのは、わたしはお金持ちになってバンバンお金を使って贅沢をしたい人間ではないのだなということ。



それよりも、他人の価値観に翻弄されたり、自分の人生をコントロールできずにお金に支配される不自由な人生を生きたくない。



そう思うからこそ蓄財や倹約、資産運用を頑張れたのだと思います。



サイドFIREは通過点かもしれませんが、それでもずいぶん心が軽く感じられる感覚があります。



年収400万円、介護士という平均的な労働者でも30代後半で資産5000万円という金額を達成できたので、多くの方の参考になると嬉しいです。



お金があれば使ってしまいたくなるのが人間。



誘惑が多く、いろいろな意見や価値観もあり、途中で投げ出したくなることもたくさんあると思いますが、私がいつも指針にしている7つの習慣のこの言葉を置いて終わりたいと思います。



内面に変わることのない中心を持っていなければ、人は変化に耐えられない。自分は何者なのか。何を目指しているのか。何を信じているのかを明確に意識し、それが変わらざるものとして内面にあってこそ、どんな変化にも耐えられる。



最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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