入院生活とその後

先日、初めて手術のための入院をして、退院してきました。
子宮筋腫のため子宮を全摘するというものです。
腹腔鏡だったので、おおげさなものではなかったものの、緊張していたのか、測らされた血圧は過去最高値に。
そして初めての全身麻酔。
気づいたらベッドの上。
麻酔がなかなか切れず、家族も心配して病院に問い合わせたようです。
その後1日ほどはほとんど記憶らしい記憶はありません。
また手術時に入れた二酸化炭素ガスが身体中に残り、これが手術個所よりも痛い!
ガスは簡単にはなくならないので、この痛みがわりと辛かったです。実は今も少し残っていて、たまに上半身が張った感じになります。
ところで入院中は3度の食事が楽しみになるとよく聞きますが、前からお腹が苦しくて食欲が落ちており、また腹部を手術したばかりでもあり、そして病院食がすさまじく美味しくなかったため、全く楽しみではなく、では何が楽しかったかというと、同室の患者さんとのたまの会話でした。
あとは持って行った長年大切にしている寺田真由美さんという方の写真集を眺めたり、Kindleで本を読んだり、リハビリのため廊下を歩いたり。
今まで持っていなかったワイヤレスイヤホンを売店で購入して、iPhoneでYouTubeを少し見たり。
白髪を減らす頭皮マッサージをしたり。
病院にはいろいろな病気を持つ患者さんが多いので、あらゆる場面で消毒は欠かせません。
トイレも毎回念入りに消毒。
私は差額ベッドしか空いていなくて3人部屋でゆったりでしたが、同室の方は2人ともがんを患っているので、間違っても感染症が起きないようにとにかく消毒!消毒!
入院時はハンドクリームは必須です。
退院の前日、手術時の画像を医師から見せてもらいました。空気の抜けた風船のような薄ピンクの物体が私を苦しめていた子宮筋腫と子宮。
これが私のお腹に収まっていたのかという驚きやら、わずかに寂しい気持ちやら。
長く感じるかと思われた五日間の入院期間はあっという間に過ぎ、晴れて退院し、5日ほど。
病棟の中ではわりと普通に歩けていたはずが、世の中に出るとそうでもない。
お腹が引っ張られるようで、体は自然と前屈みになり、脚も大きく踏み出せません。
小股でゆっくり、トボトボとしか歩けません。
早く歩こうにも無理なのです。
入浴もしばらくはできないので、この寒い季節でもシャワー浴のみ。
ですが、被災地の皆さんの苦労、不便、心痛を思うと、贅沢は全く言う気になれません。
まだしばらくは自宅療養が続きますが、体力をつけるためにも、少し歩いたりして、のんびり過ごしています。

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