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『違国日記⑪』ヤマシタトモコ

「朝」という名を持つ少女が、ある日、交通事故で両親を亡くし、親戚のあいだで厄介者扱いされそうになっていたところを、母親の妹である人見知りの小説家·高代槙生こうだいまきおによって救い出され、二人のぎこちない同居生活が始まる、というお話。
槙生の人見知り具合は筋金入り(?)で、自分から声をかけておきながら、自宅に姪の「朝」が存在することに戸惑いを隠せない……しかも槙生と生前の姉は、仲が良いとはとてもいえないような険悪な関係だった……その姉の忘れ形見である「朝」との共同生活のようす、そして、彼女たちを取り巻く周囲の友人知人たちとの交流を軸に、緩やかに変化していく二人の関係性を独特の間合いで丁寧に描いた漫画である。
ついに完結、今回も名言のオンパレードだった……、来年、新垣結衣さんを槙生役として実写映画化されるらしい……映画化といえば、映画版は観ていないけれど『さんかく窓の外側は夜』も好きだった……、ヤマシタトモコさんの『違国日記』はわたしのイチオシの漫画のうちのひとつ、完結を機に、そっとおすすめしたい。

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