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長崎ランタンフェスティバル2024    (2月9日~2月25日)

お久しぶりです。唐人屋敷の住人です。
我らが唐人屋敷にスポットライトが当たる17日間がまもなく始まります!(約350日間は観光地にもかかわらず閑古鳥が鳴いている)
そう、これこそ「長崎ランタンフェスティバル」です。これは、もともと新地中華街の人達が街の振興のために、春節(中国の旧正月)を祝う行事として始められたものです。唐人屋敷跡地も会場のひとつとして盛り上げます!唐人屋敷跡会場では、「ロウソク祈願四堂巡り」を行っております!唐人屋敷内にある四堂を巡り、ロウソクを灯すと、願いが叶うかも!これは、かつての住んでいた唐人の風習が由来であると言われております。


公式パンフレットより

もちろん、唐人屋敷会場以外でも、多くの催し物を楽しむ事ができます!私の注目は、龍踊りと媽祖行列です。両者とも唐人屋敷と深い関わりがあるからです!

龍踊りは元々は中国で、雨乞いの儀式としてはじまり、その後、祭りや祝賀の際にも行われるようになったそうです。長崎龍踊りに関しては、唐人屋敷の住人達が慣習的に行っている姿に興味を持った隣町の籠町住人に、教えた事がはじまりです。今では長崎ランタンフェスティバルのメインイベントの一つとなり、人々に愛されています。

媽祖行列も唐人屋敷に関係が深いです。特に、四堂の内のひとつ、天后堂。媽祖様は、航海安全の神様です。実在した人物と言われており、海にて死亡後、神となり、船で来崎していた唐人達にとっては、非常に重要な存在でした。(ちなみに、媽祖様はとても背が小さかったと小学生の時に聞いた)。彼女を祀るため、市内の唐寺には媽祖廟が併設され、信仰の対象となっています(三国志の関羽も一緒に祀られている事も多い)。そして、とても大切な神様に日頃から手を合わせたいという思いから、唐人屋敷内天后堂にも媽祖廟が設置されたのだといわれています。

このようにランタンフェスティバルは唐人屋敷魂が随所に見られる、唐人屋敷の住人及びファンにとってはたまらないお祭りなのです。
私、唐人屋敷の住人も帰省の間は盛り上げの手伝いをするつもりです。この機会にぜひ、唐人屋敷会場にお越しください!待ってます!


参考文献
横山宏章 2011 『長崎 唐人屋敷の謎』集英社新書


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