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非イスラエル産のレモンを使ったサワー飲み比べ

ジェノサイドの味がしないサワーを飲みたいあなたへ。

イスラエルから日本への農産品の輸入量&輸入額で大きなシェアを占めているのが柑橘系のフルーツジュース(果汁)です。たとえば、レモン、グレープフルーツ、オレンジなどです。まずは、非イスラエル産のレモンを使ったお酒をレビューしていきたいと思います。


サッポロ

まず、サッポロはノンアルのレモンサワー1種類を除いて、レモンはすべて非イスラエル産でした。グッジョブ。迷ったらサッポロを買っておけば間違いないと覚えてください。

濃いめのレモンサワー(若檸檬)

【商品紹介】シチリア産のレモンを使った"濃いめ"のレモンサワー。この若檸檬(わかレモン)に限って言えば、濃いのはレモン味のことです(紛らわしいよね?)。アルコール度数は5%でごく標準的。人工甘味料スクラロースとアセスルファムKを使用。果汁は意外にも1%です。プリン体ゼロ。クリアなウォッカベース。

【食レポ】缶に「みずみずしい すっぱさ!」とあるように、酸味に全振りしたような思いっきり感があります。飲む前の香りは少なめ。飲み始めから透明感のある酸味がちゅ~んと刺激してきます。若檸檬という名前の由来はこれですね。ただ、酸味だけだとたぶん飲みにくくなってしまうからなのか、酸味の裏には甘さが控えて支えている感じです。酸味が強めですが、全体としてはアンバランスではありません。若さが売りのようで、苦みはちょっとだけです。人工甘味料っぽさは感じませんでした。食前酒としていい役割を果たしてくれそう

このレモンサワーをお勧めする人
レモンサワーは酸味が勝負!と思っている人にはすごくお勧めです。そうでない人にも最初の一杯目には向いているかもしれません。春・夏に外で飲むのも気持ちいいかも。炭火で焼いた焼き鳥とかに合う気がする。

このレモンサワーをお勧めしない人
酸っぱいのが苦手な人!飲まない方がいいですよー。

ヨドバシのリンクはこちら
https://www.yodobashi.com/product/100000001006962151/

濃いめのレモンサワー(定番)

【商品紹介】ようやく本当に「濃いめ」の登場です。アルコール度数7%です。店頭に並んでいると少し目立たない印象。コンビニだと遭遇率がやや低め。スーパーやドラッグストアならあるかも。こちらもイタリア産レモンですが果汁は1%です。プリン体ゼロ。人工甘味料スクラロースとアセスルファムK。

【食レポ】香りに少しレモンを感じます。飲んですぐに「重たさ」というか、本格的な印象を感じました。若檸檬は最初に酸味が突撃してきましたが、これは酸味とうまみ?のような何かが半々くらいの飲み口で、飲んでる最中からすぐにむわっとするウォッカの味が鼻から抜けてきます(さすが7%)。最後には酸味に加えて甘みと苦みが追いかけてきて、後味がとてもいい感じです。2回言いますけど、後味の余韻がとてもよいです。

甘みの星は1.5かも……

このレモンサワーをお勧めする人
7%でちょっとだけ度数が高めなので、そこに抵抗がなければ万人受けしそうです。「定番」とうたっているだけありますね。食事と一緒ではなく、おつまみと一緒にゆっくり飲みたい人にお勧めです。ジャーキーみたいなのと合う気がします。氷を入れてもよいかも。

このレモンサワーをお勧めしない人
低アルコールが好きな人にはちょっとキックが強すぎるかもしれませんね。これの5%バージョンがあってもいいのになー(そんな人にはレモン・ザ・リッチの特製が合うかも)。スルスル飲みたい人には向かない。

レモン・ザ・リッチ(苦旨レモン)

公式サイトより

https://www.sapporobeer.jp/lemontherich/

【商品紹介】第49回ジャパン・フード・セレクションのグランプリだそうです、それがどのくらいすごいのかは知りません(笑)。「濃さを愉しむレモンサワー」のコピーが缶に書かれています。果汁3%でアルコール度数5%。原材料は表示順に、レモン果汁、レモン果皮エキス、ウォッカとなっていて、レモンやエキスが多めのようです。人工甘味料の記載なし。メーカーに問い合わせたところレモンはイタリア産とのこと。あまり出回っていないのが残念。見かけたら必ず買って下さい。

【食レポ】飲み始めは美味しい甘さが入ってきます。その後、甘さの裏に、重なるように酸味と苦さが半々になって続きます。飲み終わった後の余韻にも、3つの味がほんわか漂っていて、たいへんおいしゅうございます。飲み始め、飲んでる最中、鼻から出る風味、後味、それぞれ複雑な味が変化していくのも楽しいです。特に後味にレモンピールらしい強い苦みが残ります。価格としては普通のレモンサワーなので、もっと世の中に出回ってほしい。甘ったるいことは全然ありませんが、人工甘味料ではないからなのか、奥行きのあるうまみ(コク)を感じます。

苦みは特に後味で強い

このレモンサワーをお勧めする人
味わって飲みたい人にぜひ!食事にも合う。そのままでも飲める。おつまみでもいける。楽しく飲んで語らいたいときに。

このレモンサワーをお勧めしない人
サクサク&ガブガブ飲みたい人は、氷結シチリア産などがよいのかも。基本的には誰にでもお勧めできる。

ヨドバシのリンクはこちら

https://www.yodobashi.com/product/100000001005991799/

レモン・ザ・リッチ(特製レモン)

公式サイトより

【商品紹介】こちらも第49回ジャパン・フード・セレクションのグランプリとのこと。シリーズの中ではこれが定番の位置づけかも。果汁3%、アルコール5%で、スタンダード。人工甘味料なし。レモンピールなどの皮もなし。

【食レポ】クリアな香り。さっぱりとした飲み口で、強めの酸味が入ってきます。途中からそこに甘みが参加して、最後は再び酸味が残ります。苦みは鼻から出てくるレモンピールっぽい雰囲気(ただし原材料に記載はなし)と、後味に少し残る程度。すでに紹介した「苦旨」とくらべると苦みは抑えめ。酸味が強めですが、バランスの良いレモンサワーです。後味の複雑な香りがリッチ。

このレモンサワーをお勧めする人
普通の美味しいレモンサワーを飲みたい人にお勧めです。定番のレモンサワーを楽しみたい人に。食事にもそこそこ合いそう。おつまみは軽いものと合わせるとよいと思います。

このレモンサワーをお勧めしない人
ちょっと酸味は強めです。酸っぱいのが苦手な人は、もう少し抑えめのを飲むと良いでしょう。

レモン・ザ・リッチ(神レモン)

公式サイトより

【商品紹介】名前が「神」ってすごくない?期待しちゃう。原材料は、レモン果汁、レモンペースト(果皮、果肉)、レモン果皮エキス、ウォッカの順。たしかに豪華な配合かも。人工甘味料なし。飲む前に缶を逆さにしておけとのことです。

【食レポ】飲んですぐにリアルなレモン感あり。その点はとてもよい。甘さとコクが強め。ALC 7%なので、飲みながらやや鼻から抜けるウォッカのテイストがある。後味は3つの余韻が絡み合いつつ、そこにウォッカが全体をまろやかに包んでいる。シン・レモンサワーをリッチにしてアルコールを上げた感じ。おいしいけど「神」は言い過ぎかな。リッチシリーズの中で一番甘いので、個人的には「旨苦」と「特製」の方をプッシュしたい。

神はちょっと言い過ぎかなー

このレモンサワーをお勧めする人
リアルなレモンっぽさ(コク)がほしい人。シン・レモンサワーが好きな人は好きだと思います。トマト系料理、肉肉しい料理などにも合いそうです。そのまま飲んでもオーケー。度数以外はマイルドなので、酸味や苦みが強すぎるお酒を避けたい人にもお勧め。

このレモンサワーをお勧めしない人
7%なのでちょっとだけ強めです。アルコールに弱い人は別の選択肢でも良いかもしれません。もっとパンチが欲しい人は若檸檬か苦旨もよいでしょう。

ニッポンのシン・レモンサワー

【商品紹介】レモンサワーに迷える日本人のために作ったとか、そんなことが缶に書いてあります。ポッカレモンとサッポロのコラボ商品。ちなみにポッカレモン100のレモンは原産国イスラエルです。こちらのレモンサワーはイタリアとアルゼンチンのレモンを使用しています。果汁8%、ALC 5%、人工甘味料なし。

【食レポ】飲み口は適度にすっぱく、甘さと深さが感じられます。苦みは抑えめです。味のバランスが良く、誰もが気に入るテイストです。お酒だけでも、おつまみとも、食事とも合うでしょう。前述のレモン・ザ・リッチ 神レモンをスッキリさせたような雰囲気です。

このレモンサワーをお勧めする人
標準的なレモンサワーが飲みたい人。酸っぱすぎたり、甘すぎたりするのが苦手な人(ただし、レモンサワーなのである程度は酸っぱい)。

このレモンサワーをお勧めしない人
人工甘味料なしで、そのぶんコク(甘さ)があるのですが、カロリーを気にする人はサッポロの「濃いめ」シリーズやキリンの氷結 無糖(ただし7%のやつはイスラエルなので注意)がお勧めです。

キリン

レモンサワーの品揃えが豊富ですが、氷結シリーズ以外は産地イスラエルか非公開となっています。キリンのレモンサワーを買うなら氷結シリーズにしましょう。ただし、氷結 無糖 7% だけは産地がイスラエルです。
イスラエル産 or 産地非公開のお酒は、麒麟特製シリーズ、麒麟百年シリーズ、本搾りシリーズです。

氷結ZEROシチリア産レモンサワー

【商品紹介】シチリア産レモンを使った糖類ゼロ&プリン体ゼロのレモンサワー。アルコール分5%、果汁4.2%でスタンダードな作りです。甘味料にはステビアを使用。クセのないウォッカベースです。

【食レポ】デザインに「スッキリ果汁感!」のメッセージがあるとおり、飲み始めにクリアな酸味が流れ込んできて、頬の両側が少しだけキューンとなります(酢っぱいときになるやつ)。しっかりしたレモンの味があり、ほんのりした甘みが後から追いかけてきます。人工甘味料が特に苦手でなければあまり違和感はないと思います。フィニッシュに少しだけウォッカの雰囲気と軽い苦みが鼻から出てきます。食事にも合うと思います。

酸味:★★☆
甘み:★☆☆
苦み:☆☆☆

このレモンサワーをお勧めする人
良い意味で普通・定番な感じなので、普段からレモンサワーを飲んでいる人なら誰でも気に入るはずです。クリアな酸味が魅力的です。糖類とプリン体がほぼゼロなので、健康を気にする人にもお勧め。ビタミンCも入っているらしいです(いる?酸化防止剤として入っているだけかも)。レモンサワーを飲まない人でも、酸っぱいのが苦手でなければいけると思います。

このレモンサワーをお勧めしない人
外れない味なので、誰にでもお勧めできます。もう少し甘めのレモンサワーがよいという人には、サッポロのシン・レモンサワーとレモン・ザ・リッチ(神レモン)、リッチな苦みが欲しい人はサッポロのレモン・ザ・リッチ(苦旨)など、別のサワーも選択肢です。

ヨドバシのリンクも貼っておきます。

https://www.yodobashi.com/product/100000001004205940/

氷結 無糖 レモン 4%

【商品紹介】缶に記載はありませんが、メーカーに問い合わせたところアルゼンチン産を使用しているという氷結シリーズの無糖レモン。ALC 4%です(ちなみに、氷結 レモン 無糖 7%はイスラエル産を使用していますのでご注意)。「キュッとかろやか」のコピーが缶に入っています。果汁2.7%です。

【食レポ】無糖なので、普通の糖類も人工甘味料もありません。そのため酸味が特に際立って感じられます。キリッとした酸味の後には、苦みも甘みもなくスッと消えていく感じ。これが「キュッとかろやか」という意味なのでしょう。ALC 4%ということもあり、スルスルっと入っていきます。食事には合うはずですが、私ならおつまみゼロで飲む場合に一押ししたいです。


氷結STRONGシチリア産レモンサワー

https://products.kirin.co.jp/alcohol/rtd/detail.html?id=1813

【商品紹介】いわゆる「ストロング系」のレモンサワー。私が普段飲むのは4~7%くらいなので、ちょっと強めです。シチリア産レモンを使用。糖類ゼロ、プリン体ゼロ、果汁2.6%です。

【食レポ】飲んだときのレモン感が結構リアルです。酸味、甘み、苦み、そして強めのアルコールがどどん!と響きます。アルコール度数以外はバランスの良いテイストです。アルコールは……ちょっと強いですね。味がガブガブ飲めちゃう感じなので、度数が高くて、そのあたりはアンバランスに感じます。夏場なら氷を入れて飲んだり、むしろ炭酸で割ってもいいかも。

酸味:★★☆
甘み:★☆☆
苦み:★☆☆

このレモンサワーをお勧めする人

アルコールに対するコスパ(アルパ?)を求める人でしょうか。でも、コスパを求めるなら割り材を買って好きな度数にして飲んだ方が良い気がします(後述)。甘みと苦みが少しずつあってバランスがいいので味としては好きです。

このレモンサワーをお勧めしない人

お酒を楽しみたい人ですね(笑)。結果的に酔うのは同じですが、酔うためだけに飲むのではなく、お酒を楽しく飲んで、楽しく酔いたい人は、ストロング系から手を引いた方がよいと思います。コスパ重視ならレモンサワーの割り材があります。サッポロから出ている「濃いめのレモンサワーの素」がありますので買ってみてください。コスパ最強だし、味も美味しいです。ヨドバシのリンクを貼っておきます。

https://www.yodobashi.com/product/100000001005829213/

新しいのを飲んだら追記します。コメント、シェア、皆さんのレビューなど、大歓迎。

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