見出し画像

B-REVIEWマガジン10月前半号

→そもそもB-REVIEWって何?


【前書き 怒涛の長月・記録的長月】

画像1

9月期B-REVIEWに、みなさんはどの様な印象を持たれているだろうか。もう既に前期となる9月はなんと166作品もの投稿があり、これは2018年11月の163作を超え最高投稿数を叩き出した。筆者としてはまさに寝耳に水といったところで、全く予期せぬというか、予想外というか、そのような心境である。
また、9月投稿作品の中でもうひとつ特徴的であったのは、新規ユーザーのみならず「古参ユーザー」の方々が再臨したことだろう。特に1年以上投稿されていなかったユーザーが再びB-REVIEWへ投稿を始められる、今まで別サイトにて活動していらっしゃった方がB-REVIEWに参入されるなど、実力が備わった巨人が燦爛と聳え立つ異様な光景が9月期の特徴であったように思う。
また、それと同時にサイト自体も大きな舵取りが行われた月であった。まずガイドラインの大幅更新、そして何よりB-REVIEW3.5と釘打たれた「新選考システム」が発表された。長きに渡る選考においての沈黙を破り、遂に新たなシステムにB-REVIEWは飛び込む。果たしてそれは楽しいリゾートか、それとも火の海か。


【特集 旧運営・stereotype2085氏にせまる!】

stereotype2085氏とは、ご存じの方も多いだろうが9月まで運営へ在籍されていた、いわゆる「第二期B-REVIEW運営」の一員である。今回は、そんな氏の足跡を僭越ながら追っていきたいと思う。
stereotype2085氏は2017年5月23日より投稿を開始された、言わば古参ユーザーの一人である。氏が詩を始めたきっかけは、風の噂によると現運営渡辺八畳氏の誘いによるものだという。もともと他サイト「文学極道」という現代詩投稿サイトにて投稿をしていたが、上記日付より長期に渡ってB-REVIEWをご活用くださっている。ぶっちゃけ私より半月ほどB-REVIEW歴では先輩である。
そんな氏の最初の投稿は・・・・なぜだか情報が錯綜していてよくわからないのだが、ID上では「バカボンのパパの天才性」であるのでこちらをご紹介する。

画像2

もともと他サイトでの執筆経験があることもあり、確かな文才を感じる作品だ。また、本作には現在の氏とは一線を画す作風を感じる。氏の特徴は「様々な用語を詰め込んだ飽和状態的、それによる化学反応が生じる構成」と「改行を敢えて少なくすることによる怒涛の展開」にあると感じていたのだが、本作は「飽和していない」上「改行が適度に行われている」。つまり、もともと前述の作風であったわけではなく、長年の詩作によって培われた氏のスタイルが「科学反応」と「怒涛の展開」であったわけだ。
しかし、現在に通ずる部分ももちろんある。「銃撃戦」なんかはその最たるものだろう。氏は近代戦争を思わせる描写を多用するきらいがあるが、その根幹はすでに第一作目で表れているといえる。
やはり「サンプリング」についても触れるべきだろう。今回は初代ではなく、REFRAINの方を主に取り上げる。

画像3

サンプリングとは、氏の詩作品のひとつである。大きな特徴として、その月に投稿された詩句を拾い上げて繋ぎ、ひとつの詩を作り上げている点が挙げられる。これについては様々な議論が展開され、それを読むだけでも面白い。
特にREFRAINにおいては、大きな特徴がある。それは、丁度この時期に氏がB-REVIEW運営に参画したのだ。よって、本作は運営参画直後の氏の思いのようなものが現れていると取ることもできる。
運営としての彼の役割の中で、最も大きなものであったのは「ビーレビ公式ツイキャス放送」であろう。これは月に1回のペースで、B-REVIEW参加者の一人をゲストに呼んで約1時間半に及ぶインタビューを行うというものだ。氏は極めて詳細に渡るタイムシートを毎度作成し、放送に臨むなどその尽力は計り知れないと言えるだろう。今までテキスト上のみの関係であり、お互いを深く知りえなかったユーザー間の距離を縮めるという意味でも非常に有意義かつ素晴らしい放送であった。
過去の放送はYouTubeでもご視聴可能なので、ご興味がある方は是非ともご覧になって頂きたい。
そんな氏の最新作「ラブソング」に触れよう。

画像4

はっきり言うと、やや青臭い印象を受ける作品だ。しかし、青臭い事がイコールで悪いとは私は思わない。むしろ、私も若やかさ、青臭さを土台とした詩に魅力を感じるたちなので、本作の表現したい方向性は私と似通っているようにも感じた。ラブソング。男は擦り切れるほどそれを聴き込んでいるが、そもそもラブソングを聴く理由とはなんであろうか。幸せ絶頂の時にラブソングを聴くか。もちろん聴くだろうが、体のに突き刺さるのはどちらかというとマイナスな状況、つまり自らに備わっていないものに触れたい欲求からラブソングを聴く、のではないだろうか。本作の主人公は、決して恋愛的に恵まれているとは言えないと受け取れる。そんな状況で、学者の恋愛的分析を冷静に聞くことが出来ないのだ。青臭くてもなんでもいいから、学者の理論を拒んでラブソングを聴き浸る。そんな主人公像に、私はどこかほっこりもするのだ。
2019年10月4日現在、投稿数57、コメント数762、そして旧運営と、ビーレビに多大なる貢献をしてくださったstereotype2085氏。その功績を不肖ながら讃える意味も込めて、今回特集として取り上げさせて頂いた。


【あの詩にひとめぼれ】

―詩離途淋― fromジャンブリーズ

画像5

本作はジャンブリーズさんらしい硬派な詩の印象を抱くが、よくよく読むと改行ごとに「しりとり」になっていることが分かる。よく見るとタイトルも「しりとり」と読める。このアイデアと、アイデアにとらわれない詩句の魅力が読者を忘れられなくしてくれる、間違いなく良作の部類に入る一品だ。

-女の家- from桐ヶ谷忍

画像6

桐ヶ谷氏の作品は現実と非現実の境目をさまよっているような独特の世界観が魅力的であるが、本作もまたその例に漏れず非常に幻惑的な作品である。本作の素晴らしいところは題材もさることながら、その構成力にあるのだ。例えば冒頭、
「きれいな人形の生首が咲く丘で」
「きれいな人形」「咲く」「丘」という、それこそメルヘンチックな美しい光景に挟まれた形で「生首」が鎮座する。このギャップに読者は驚く
他にも、「痛いッ」と人形が声をあげる。この「ッ」が秀逸で、「っ」では出せない悲痛な叫びがここに現れているのだ。
わけの分からぬ世界に迷い込む心地、そのようなものを味わいたければぜひ、作品ページへGO!

―原因― fromグーグルグル夫

画像7

私はよく「具体を入れると読みやすくなる」と申すのだが、それはあくまで詩の体裁を繕い、可読性を上げるだけの言わば誤魔化しに過ぎない。本作は具体的な用語はほとんど現れない。が、しかし、脳みそをそのまま覗き込んでいるような、あるいは自らの脳みそを映し出しているような、計算や技巧を遥かに超えた詩世界がそこに広がっている。言わばヒットを打つための仕組みを開発するのではなく、ホームランぶち飛ばす4番打者のようである。本作は読むのではない。感じるのだ。


【くんに先生のゼロから始める現代詩講座】

はじめに
現代詩ってなんでしょう。そもそも、皆さんが現代詩を書き始める理由ってなんでしょう。
いいんです。しょーもないことで。私も、ある音楽の歌詞がおもしれえなと思って、本なんかほとんど読んだことも無いのに書き物に興じているのですから。いいんです、なんだって。
ややこしい話は抜きにして、書いたり読んだりして詩をたのしむ。そんな場所がB-REVIEWのひとつの魅力なのかもしれません。

<キャラクタ紹介>
ふじい
極度の面倒臭い系男子。文句はいっちょ前に話すが自分の欠点を認識できない。要するに付き合いたくない類の人種。
ダニもと
基本いいやつで、ふじいの唯一の友達。自分語りが多く、自慢や皮肉を隙あらば差し込んでくるクソリプ系コミュ障。
大先生
幼少より詩を執筆してきた現代詩のスペシャリスト。百花高校の新米教師にして、生徒(特に女子生徒)のあこがれの的。
くんに
どこからともなくやってくる謎の妖精。その正体は謎に包まれている。

[第1話]「プロローグ」
(((放課後)))
ふじい
彼女にふられた・・・・
ダニもと
なんだよ。そんなことで落ち込むなよ。恋愛なんて、人と人との巡りあわせの累積じゃねえか。俺だって昔はなあ・・・・
ふじい
あーそんなみっともない自分語り聞きたくない!お前はいつだってそうだ、人が相談を持ち掛けると毎度余計な自分語りばかり。今は俺を慰めてくれればそれでいいんだ!
ダニもと
そこまでいわんでも・・・・。まあ、そんな落ち込むなよ。どこか食事でも行くか?パーッと遊んで忘れようぜ。
ふじい
食事ものどを通らない!忘れられない、忘れられない、アイツの笑顔がぁ・・・・立ち直れる気がしない!!
ダニもと
(え、うざっ 何こいつめんどくさっ)
大先生
そんな時こそ、現代詩に挑戦してみないかい?
ふじい
渡辺大先生!
ダニもと
なぜ、こんな時に現代詩なんですか?
大先生
詩は、自らが感じたこと、自らが受け取った状況、感情、風景、その他諸々を芸術という形でアウトプットすることでもあるんだ。君のようなしょうもない男が、輝けるチャンスでもあるんだよ!
ダニもと
詩ってもっと難しいものだと思っていたけど、そんな些細なものでスタートして良いのですか?
大先生
もちろんだよ。詩を楽しむには、まずは自分の感情に素直になる事から始まるんだ。じゃあ早速、次回から詩を書いてみよう!
ふじい
・・・・
ダニもと
わかりました!
???
ところがどっこいなんですよ。ところがどっこい。
ふじい
誰だ!
大先生
貴方は……くんに校長!
くんに校長
俺も正直に言いますわ。感情だけ出した詩はね、正直、つまらないんですよ。つまらない。
ダニもと
どういうことですか、校長?
大先生
くんに先生、今は余計な事は言わないでくださいよ。そもそも、ここは私の順番ではないですか!
くんに校長
分かってねえなぁ〜渡辺先生。分かってない。その辺も含めて、次回お話しますよ。では、バイバイ。
大先生
まて、勝手に終わらすな!
ふじい
なんなんだあの人は・・・・。
今回のまとめ
・詩は難しく考えなくていい。自分の感性を出してみよう。
・自分の感情、感じたことを芸術に昇華することも作詩の面白さ。
・ところがどっこい。感情をそのまま出しただけではいいものは作れないんだよね〜。
→次回「実際に詩を書いてみよう!」

-TO BE CONTINUED……?-


【現代詩ガチャをひとひねり】

-銀河鉄道バステト号の夜- from植草四郎

画像8

ちくわ。本作はこんなユーモア溢れる用語が軸となり進行します。電車はちくわだった。乗客は宮沢賢治ばかりだった。詩人が人身事故を起こした。猫に似ていた。事実だけを纏めると、非常に不可解かつ意味不明です。しかし、そこがいい。詩はこうでなくちゃ!などと思わせてくれます。なぜなら、詩は非現実を表すのに適した分野だと考えているからです。非現実を淡々と表す、この意味不明な感じ。ぐっときますね。

-水の処方箋- from鈴木歯車

画像9

好きです。それしかない。
なんだろう。なぜいいのだろう。なぜ素晴らしいのだろう。それを具体的に明確に表す言葉が見つかりません。が、良いのです。本作は投稿当初から非常に好きな作品なのですが、今回偶然にもガチャで出ましたのでご紹介させて頂きます。本作は・・・・いい。なんかそんな言葉しか浮かばない


【浮いて沈んでB-REVIEW】

B-REVIEW3.5。それは新たな挑戦である。
選考を考えるにあたって、当時3人いた運営はひたすらに考えた。前システム、全員キュレータ―制度がなぜ取りやめられたか。それを重々理解していたからである。
持続可能な、そして納得のいく選考システム。これは極めて難題であった。両者が共存することはまさに二兎を追うようなもので、どちらかを捨てるしか道はないのではないか、という話すら出た。
なにが言いたいか。かつて多くのユーザーから称えられ、歓迎された「全員キュレーター制度」は、その名の通り「ユーザー全員が選評によるキュレーション活動に参加できるという画期的なものであった。しかし、全作品を読み、ピックアップした作品に詳細な選評文を書くという行為は始まった当初こそ盛り上がったものの、現実は非情なもので投稿作品が増加するにつれてどんどん執筆者は減っていく事態に陥った。私の雑感だが、前システムが頓挫したのは単純に投稿作品が増加したというものではなく、選評文を継続して執筆するという行為がそもそも限界であったという一面もあるのではないかと考えている。
要は、持続可能なシステムでは残念ながらなかったと評価するしかない。ただ誤解して頂きたくないのは、私は前システム廃止の話が上がっていた時、私は一貫して否定的な立ち位置でいたということだ。つまり、私は全員キュレータ―制度が大好きだったのである。
前システムは持続こそ不可能であったものの、一方で現代詩投稿=批評サイトとしては理想的な側面もあったのではないかと考えている。そう、批評。ただ投稿だけをするサイトではないのだ。
B-REVIEWはお遊びの場所ではない、とまでは言わない。ただ、少なくとも「真剣な遊びの場」ではありたいと思っているのだ。
一時、投票の過多で受賞作を決めるという案も上がった。それもひとつの形だろうが、そこに真剣な遊びの場所の空気が流れるに至れるだろうか、と考えると素直にうなずくことは私は出来なかった。
今回、わざわざ「最終選考」を行うに至ったのは、最終選考による作品への議論、それによってようやく決まる「受賞作」、ここに真剣な匂いがするのかもしれない、と考えたからである。最終選考。これもまた持続可能なのか、本当に真剣さが現れるのか、正直なところ分からない。一回で廃止される可能性だって十分にある。しかし、むしろこれは一回こっきりのプロジェクトだと思って本気で挑む所存である。皆様が生温かく見守って下されば幸甚である。


【後書き そもそもB-REVIEWマガジンって何?】

なんでこんなこと始めたんでしょう。やらなくても良いのに。そんな思いは今のところ微塵もないです。
B-REVIEWマガジン。そもそも、ビーレビの投稿数が増えまくるにつれて「どこから手を付けていいのやら分からない」といった声があるかなと思いましたし、自分自身もビーレビが飽和状態の様相を呈していると感じてもいます。ビーレビ自体を楽しむひとつの指標として、今ビーレビで何が起こっているのか、とか、過去作多すぎて何が何やらといったお声に応えたいなという思いがあり、何の相談もせずにとりあえず書き上げてしまいました。企画立案を先にするよりも、まずはこんな事をしたいから、書いてみた。どうだろう、という具現化してからの提案の方がご意見頂きやすいのかな、とも感じております。
もし継続が可能であれば、俺だけではなく色んな方の記事を載せていきたいですし、様々なコンテンツを付けて行きたいです。なんなら、B-REVIEWマガジンを片手にビーレビを楽しむ的な。言い過ぎか 笑
ある方が仰っていた言葉をお借りすると、「色々試行錯誤しつつ、問題が起こってから考える!が、ビーレビューの伝統芸能だった」とあり、私も基本的にはそれに則っている所存です。
問題があれば訂正し謝罪申し上げます。なんかネガティブな感じになってしまいましたが、面白い文章を作っていきたいなぁと考えておりますので「続くようなら」今後もよろしくです。
(執筆者大募集です。)

ぜひアンケートにおこたえください!(次回の記事の参考に致します。)


*広告*

画像10

画像11

広告募集中(バナーを送付して頂ければ掲載は無料です。)*


【執筆】

前書き ふじりゅう
特集 ふじりゅう
あの詩にひとめぼれ ふじりゅう
現代詩講座 ふじりゅう
現代詩ガチャ ふじりゅう
浮いて沈んで ふじりゅう
後書き ふじりゅう

協力 
渡辺八畳@祝儀敷様
三浦果実様
現代詩投稿=批評プラットフォームB-REVIEW


最後までお読み頂きありがとうございました!

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

7

ふじりゅう B-REVIEW_ON

「現代詩投稿=批評プラットフォームB-REVIEW」関連の投稿をするかもです。未定。ふじりゅうはB-REVIEW現運営/B-REVIEW技術委員会所属のしがない大学生です。

B-REVIEWマガジン

コメント1件

こんなにマグマの如く思い込みだけで書いてる記事をみうらくんには賞賛を惜しまない。が、しかし、今後のためにも、一つ酷評しておこう。くんに先生のストーリー、これ、プロットがまったくダメ。面白くない。マグマで書くのはいい。マグマはいいのである。マグマがダレ落ちしてきてないんだ。おまえ、印象批評をバカにしてるだろ?だから、ダレ落ちしないんだよ。つまりさ、変態を書け。あれだ、貴音の昼ドラを見習いなさいよ。以上。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。