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c.1968- Truetone Kay/Valco K-300 “Red”

また店舗が準備中なので初心に戻り販売している楽器について、より詳しく掘り下げていこうと思います。

以前も店を始める前にblogをやっていました。


前日買取してもう既に販売しているTruetoneについて


Truetone Kay/Valco K-300

このギターは1967年にValcoがKayを買収後にKayのパーツの残りを使って組み込まれたギターのようです。
Kayのパーツであるブリッジやトレモロはたまに見かけますがValcoのスイッチ等はなかなか見かけないパーツですね。それとネックがValco製のようです。
Valco名義のギターは日本にあまり入ってきてない印象がありますね。


2PUの2ON/OFFに2SOLO/RYTHM

ありそうでない古い電化製品ぽいスイッチが格好良い!

気がきいていてリアとフロントでコンデンサーの値が違う


おそらくオリジナル?

前のオーナーがノイズ対策でピックガード裏にアルミシートを貼っています。
この1960年代のHarmonyやDanelectro等はアースが繋がっていないので気になる方はアース取り付けするのでご連絡下さい。
電装系はオリジナルです。


ナットは42mmでプラスチック?

ビザールギターによくありがちな問題でネック角が足らないためブリッジに弦が乗らないのでシムが必要です。またそれに伴ってハイ起きと最終フレットあたりが高くなるので削っていきます。

フレットはゴールド



ハイポジション削りつつ全体を軽く擦り合わせしてます。こうする事でハイポジションの詰まりを解消しています。

Fender、Gibson以外の60年代のギターは雑に放置されていたりするのでハイ起きは結構な頻度で起きています。
どこまでシビアに使うのか考えて楽器店やオークション等で購入するのが良いと思います。



サウンドはザグリが弁当箱といのもありどこかホロウ感を感じるサウンドです。
あと日本の同じ時代のギターではあまり感じられない、FenderやGibsonのビンテージ等で感じる枯れた質感の片鱗を感じる事が出来るのがMade in USAの60年代のギターの良い所です。心地よく感じる風味がある。
あくまで風味にとどまりますが。
歪ませるとやはりブーミーなファズライクなサウンドです。
なかなか良いギターです。

RADIUS:10R
FRETBOARD: Rosewood?
NUTS:Plastic?
PICKUPS: Original Single PU(6.0Ω×2)
CONTROLS: 1Volume, 1Tone 2/on/off 2lowcut

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