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TEISCO PE-7(EP-7)

基本仕様(spec)
Teisco
Model 7
(PE-7,EP-7)
1961-
HOLLOW BODY (50mm)
SET NECK
TURNER: 3:3
NECK:Maple ?
FRET BOARD:Fake Rosewood
NUTS:Plastic?
NUTS WIDTH: 42mm
RADIUS:12R
FRET WIDTH:2.0mm
FRET:19F
SCALE:Short or Medium
LENGTH:620mm
BODY:?
PICKUPS:Single coil
NECK PU:7.38
1 VOLUME:(B500K)
1 TO:(500K)
CAPACITOR:0.03
BRIDGE:Rosewood
COLOR:Sunburst 



Teiscoの60年代前半のフルアコビザールです。
この辺のギターもビザールギター括りにされますが割とコピーに近いと個人的には思ってます。(全然違うとも思います。)

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1961年からPE-7の名前で販売され62年からはEP-7で販売されてます。
(60s Bizarre Guitar参照)
ヘッド裏にはModel 7と表記されています。
小ぶりで厚みは50mmで抱えやすく、Gibson ES-100ぽいんですかね?ちょっと違うかもしれませんが。

現行品でもノンカッタウェイで小ぶりで1PUの組み合わせはあまり見なくて、ビザール系の小ぶりフルアコシリーズは見た目が本当に可愛いです。
見た目だけでなく、しっかり調整をすると乾いたアコースティックサウンドが気持ちの良いギターになってくれます。

薄い箱物ビザールについて別の記事で触れてるので是非!
(https://note.com/bridge_guitars/n/n79400ee36293)


このEP-7はセットネックですが、ビザール系のほとんどがボルトオンですが、
60年代前半のフルアコタイプはセットネックの物が意外にあります。
ですがジョイントが浮いてる物や、ネック角が足らなかったりする物も多いので購入の際はお気をつけ下さい。

ペグは壊れていたのて交換してますが3連の物がついています。
買取した際にクルーソンの3連がケースに入っていましたが王道なパーツや現行の規格は基本的に合わないので注意が必要です。

ネック材はおそらくメイプルでしょうか?
定かではないですが。

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指板は個人的には衝撃的で過去にもあったのですがローズ風の茶色に塗られています。
指板材は判断が難しいです。

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塗られていて尚且つネックが順反りしていたので指板調整なしでタイト気味に打ち込んで、その後フレット上でストレートを出しています。

Radiusは12RでこのノンカッタウェイやシングルカッタウェイのGibsonのフルアコを踏襲してるようなタイプは大体12Rの印象があります。

フレットはいわゆるビンテージタイプに相当する2.0mmでスケールが少し特殊で620mmでショートスケールとミディアムスケールの間くらいです。
小ぶりな箱物でも基本はミディアムスケール(628mm)が多いですが、まれにショートスケールやそれ以外の物も混じってます。
(KAWAI EP-75はショートより短いetc)

PUはハムバッカー風ですがシングルコイルです。確か以前PUで有名な工房を訪ねた時にハムバッカーが日本で作られたのは70年代入ってからと言っていた気がします。
この時代にしては抵抗値も基準くらいの数字でとても良い感じです。

またこの時代のビザール系のポットは基本的に500kが搭載されていてシングルコイルに500という組み合わせがソリッドビザールではトレブリーなサウンドで箱物ではレンジの広いアコースティックギター寄りなサウンドを生み出していると思います。
箱物は250に交換するとジャズギターぽいサウンドになる印象があります。

カラーはサンバーストですが、
カタログでは”マホガニー塗り”との事です。
グヤトーン ではサンバーストを”マホガニー仕上げ”との事です。

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改めて60年代前半のギターは個人的にパンチ効いている物が多く敬遠してましたが、今も良い状態で現存してるものやしっかり調整されている物は乾いたいわゆる枯れたビンテージ風な音で鳴ってくれるので良い個体を見つけた時は是非弾いてみて欲しいです。


Bridge Guitars
タカザワ アキラ

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