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技術士第二次試験の受験記 3/n 機械部門での口頭試験


口頭試験の準備

(以前の試験制度での体験です)
 筆記試験に合格したら、次は口頭試験の準備です。
 10月末だったか?合格発表から口頭試験は12月中旬と、準備には十分な時間だったと思います。
 以前にお世話になったセミナーに申し込んで、口頭試験での質疑応答の整理を行いました。
 復元論文についても特段の問題もないような感じだったと思います。ちょっと記憶はあいまいですが。
 セミナーのノウハウ部分もあるのでこちらでは記載しませんが、回答の方法のコツや業務経歴の説明でのアピールポイントをご指導いただき、また、模擬口頭試験を行っていただきました。
 これらは安心感につながりました。

 自分としての準備には、それなりの時間というよりも集中力が必要でした。
 セミナーのほか、ネット情報で集めた質問例をもとに回答を作成します。おそらく100問くらいの想定質問の量だったと思います。こちらは覚える作業ではなく、自分の言葉としてありありと説明できるか?といった作成とチェックだったので、大変ではありつつも、自分を語れる内容だったので、進めば進むほど、気が楽になりました。
 そして、当時の定番は次の項目です。

  • 技術士法や制度の認識

  • 技術者倫理

 一番は、技術者倫理についての回答の準備です。
 いろいろな回答例がありますので、一般論としての答えとしては困りませんが、上記と同じく自分の言葉で語れるか?がカギになりました。

口頭試験本番

 当時は渋谷のフォーラムエイトが会場でした。
 事前に一度、下見に行っていました。その時は、駅から会場までの雰囲気が「技術士の試験の気分と合わないなぁ」と思いながら、「口頭試験が終わったら、このあたりで爆食いしようか?」とも思えるようなにぎやかさでしたね。

 さて、口頭試験の試験官は2名でした。
 業務経歴の説明とその質疑が続きます。
 業務経歴の説明直後に、試験官の方から「あれですよね?(詳細は省略)」といったニュアンスの言葉が出てきました。開発関係の経歴を書いていて、ちょうど開発製品のプレスリリースを出した後だったので、業務経歴をご理解いただくのに検索出来て、タイミングが良かったようです。
 機械部門の方は、それぞれに取り組まれる対象があるので、試験官の方にイメージを持ってもらいやすい表現をするのも肝要なんですね。私は業務経歴の添削をしていただく際に講師の先生とやり取りが多かった点でもあります。
 業務経歴については、メインの経歴以外にもう一つ説明しました。分野違いの経歴だったので、身振り手振りを交えながら構造を説明した記憶があります。
 最大の難関は技術者倫理でした。
 回答自体は準備していましたが、試験官の方とのやり取りで、「あなたの役職ならば、○〇といったレベルの対応ですよね。そうですよね。」といった応答でした。
 そうなんですよ。役職とか責任に合わない倫理問題の回答って、おそらく本人の責任ある行動の現われになっているか?が見られていますね。個人的な実感として。
 所定の時間よりも短く終わり、お礼を告げて部屋を後にしたのでありました。
 そして盛り上がりとは対照的に、駅への下り坂を通り抜けて。

 2ヶ月半ほど経過し、翌年3月には朗報が届きました。