目でみる臨床推論

シリーズ2:図解をすることであなたの力はアップする。

シリーズ第2弾です!!

「目で見る」臨床推論

と名付けているだけに、長い文章だけでなく、できるだけ図解やイラストなども活用して、視覚的な理解を高めるnoteにしていきたいと思います!


今回は図解は良いよ!!!


ってゆうお話です。


図解をすることで、自分にも、他人にもメリットがありますよ!!


図解とはなにか?

図解とは、


頭の中の情報を”整理”して、”関係性を目に見える形”にすること


と言えます!


誰でも毎日、色々なことを学び、色々なことを経験し、色々なことを考えています。


でもそれをパッっと誰かに伝えようとすると、

支離滅裂になってしまったり、話がまとまらず、何を言っているか分からなくなってしまう人はいませんか?


知識や経験や思考を整理していないと、相手には上手く伝わりませんよね。


図解をしていくことは、情報を整理するトレーニングになります!


図解することのメリット

図解は、

頭の中の情報を”整理”して、”関係性を目に見える形”にすること

つまりは「視覚化」ですね!


ぼくが感じている図解のメリットは、


①思考の整理力アップ

②他人への伝達力アップ

③臨床推論の速度・精度アップ


です。

ではこの3つは誰にメリットがあるのでしょうか?

簡単にまとめると、上図のようになります!!

詳しく書いていきますね!


①思考の整理力アップ→自分へのメリット

図解をすることで、自分の知識や考えを整理することができます。

ある動作の問題点について仮説を立てていく場合、

例えば上図のように、「立脚後期の膝折れ」の原因を考えていくために、

カテゴリ(今回はバイオメカ・神経系・心理的要因としてます)に分け、

さらにそのカテゴリの中で要因を挙げていきます。


評価で得られた要因が、どのカテゴリに属するのか、また何に影響しあうのかを図にしながら仮説を立てていきます。


臨床場面では、動作に限らず患者さんのゴール設定や、会話での発言、患者さんの表情などの反応も含めて、その場その場で臨床推論にもとづく判断(観察・評価→仮説→検証)が求められます。

そのため、その場その場でいかに速く、頭の中で要素の関係性を図解し、適切な問題の抽出と解決をしていかないといけません。


図解をしていくことはその第一歩となります。



また図解により、客観的に自分の考えを知ることで、曖昧な部分や勘違い、矛盾などに気づくこともできます。


②他人への伝達力アップ→周囲にメリット

言葉だけでの説明は、時に誤解を生みます。


そんな意味で言ったんじゃないのに…

お願いしたことと全然違うことしてるーーー!!!!


なんてことがありませんか?


あなたの言葉は、聞き手のフィルターを通じて理解されます。

時に聞き手の都合の良いように。


そんな時こそ図解の出番です!

あなたの頭の中を視覚的に見せることで、相手もあなたがこうゆう風に考えているんだね、ってことが耳+目で理解しやすくなりますね。

③臨床推論の速度・精度アップ→患者さんにメリット

そして最後のメリットです!

現象を組み合わせて、いかに多くの仮説を立てられるか?

これはトレーニングしかありません。


いくら本を読んでも、いくら手技を身につけても、

臨床場面で患者さんと対面している瞬間に、

「ここから変えたら良いかな」

「まずはここを評価してみないといけないかな」

という仮説が立てられないと、意味がありません。


もちろん知識や技術を学ぶことは大切です。


でもそれを臨床場面で活かすには、目の前の患者さんを見て、触れている瞬間に、頭の中でそれらの知識や技術をフル活用して、臨床推論を進めていく必要があります。


できるセラピストはこのスピードが異様に速いわけです。


目と耳と手で得られる情報量

そして得た情報の関係性から仮説を立てる数

また得た情報から可能性の低い仮説を棄却する判断


が速いんですね。


だからこそ、効率的に問題解決を図ることができます。これが患者さんにとってのメリットです!!


特に若いセラピストのみなさんは、

まず


より多くの現象を列挙できること

その現象を組み合わせて多くの仮説を立てること


を目標にしてみてください。


仮説が1個しか立たなければ、検証してその仮説が覆された瞬間、打つ手がなくなりますから…


またたくさん仮説を立てられれば、その患者さんには当てはまらなくても、別の患者さんで似たような現象の場合に、今回棄却された仮説が当てはまる患者さんも出てくるはずです。


仮説をたくさん立てることは無駄になりません。


ということでまずは図解してみる癖をつけよう

まずはやってみる、ことが大事です。


あなたの関わっている患者さんの困っていることに対して、どんな要素が関わっているのか図式化してみましょう。上図のような綺麗な図になることはありません(笑)


図式化してより上位にくるものを変化させることで、下位につながる要素の変化が出れば、その上位の要素が問題点といえます。


上位の変化に、下位の変化が伴わなければ、その仮説は棄却して、次の仮説を検証しましょう。


地道ですが、この仮説立案ー検証作業の繰り返しがあなたの臨床推論能力を高めますよ!!!


最後までありがとうございました!!!

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