目でみる臨床推論-

シリーズ4:相手に「伝わらない」で悩んでいるアナタに。

カンファレンスや、ご家族への説明、学会発表、職場のミーティングや勉強会、後輩へのアドバイスなどなど、私たちは様々な場面で話すことがあります。


人前で話すことに関して、以下のような悩みはないでしょうか?

今回のテーマのターゲット

懐かしいですね。

そうです、壊れるほど愛するやつです。

主語がないので何が壊れるかは不明ですけど。


昭和生まれの方では頭の中にメロディーが流れてくることでしょう。(平成生まれの方ごめんなさい)


恋愛に限らず、仕事の場面でもこちらの意図や思いが伝わらないことはもう数え切れないほどあるのではないでしょうか。


カンファレンスでも、自分の意見は伝えたはずなのに方向性が職種ごとでズレてしまったり、後輩のアドバイスしたつもりが次の日からも行動全く変わってなかったり…


なぜそんなことが起こるのでしょうか?


「伝わらない」のはなぜ?

理由は色々とありますが、今回はこの3つです!


でも、これ実は「言い訳」なんですよ。


理由が分かれば解決できます!!!


では、1つずつ考えていきましょう!


「伝わらない」言い訳①:喋るのが苦手

「私、小さい頃から人前で喋るの苦手なんです〜」的なことをおっしゃる方。


自分の親に話す時、緊張しました?

仲良しの友達に話す時、緊張しました?


よほどでない限り、そんなことないですよね。


上図のように、緊張する時って

上司とか先輩など目上の人や、初対面の人

な時が多いんじゃないでしょうか?


なんでそーゆー人だと緊張するんでしょう?

緊張する人としない人。


その差ってなんなんでしょう?


これが分かれば対応策が練れますよね。


緊張する人/しない人の違い


それは、

情報量」です!!!


要は「どれだけ相手のことを知っているか?」ってことですね。

家族や友達であれば、

・こうゆうことを言うと嫌な顔をする

・こうゆう話題は好き

など相手の情報を知っているため、


・相手の嫌がることは言わない

・相手が好きそうな話題を振る


なんてことを自然にやっているはずですよね。気配り・心配り。

同じ説明をするのであっても、大人と小学生では全然違う説明をするはずですよね。


少しでも理解して欲しいから。


相手のことを知っているからこそ、相手を基準にした説明をすることができるんですね。


だから上司や先輩では、自分より知識も経験がある相手、という前提で話さないといけないため、自分のできなさを露呈する不安が緊張につながっているのかもですね。

さらに見知らぬ人や学会発表など不特定多数の人の前で話さないといけない時には、

自分の発言で相手がどうリアクションをしてくるのか分からず、

・気分を害したらどうしよう

・怒られたらどうしよう

・ダメ出しされたらどうしよう

などネガティブな予測ばかりしてしまい、自分で勝手に自分を追い込みすぎた結果、それが緊張につながることもあります。


「伝わらない」言い訳②:時間が短い

時間が短かったから伝え切れなかった。

制限時間があると慌てちゃう。


気持ちは分かります。


でも時間長くなったら、制限時間がなかったら上手く伝えられるでしょうか?


ただ余計関係ないことまでダラダラ話してしまったり、結局何が言いたいの?的な話になってしまうこともあるはずです。


長いから良いわけじゃないんですね。


時間を上手く使うためには何が必要なんでしょうか?


まずは、「何が相手に伝わって欲しいのか?」を明確にすることです。


私はプレゼンの時には、上図のように

・1番伝えたいこと:メインメッセージ

・その次に伝えたいこと・メインメッセージの重要性を後押しする情報:サブメッセージ(3つまで)

・そのサブメッセージを後押しする情報…

と段々細分化していきます。


細分化していく場合には、自分は上位の要素に対して最大3つ、という制約をしています。

決めとかないと、何個も何個も出てまとまりがなくなるので。


複数出た場合には、その中で何が伝えたいかを考えながら3つに絞っていきます。


メインメッセージとサブメッセージをしっかりと決める。これが大事です。


時間が本当に短ければメインメッセージだけをしっかりと伝える。

時間に応じて、サブメッセージまで、サブサブメッセージまで出す。

という感じで調整していきます。


まずは相手に伝わって欲しい(伝えたい)メッセージは何か?


を明確にしましょう!!


「伝わらない」言い訳③:相手が聞いてない

あなたが必死に話している時に、

相手がつまらなそう、眠そうな顔をしてる。


ありませんか?


真面目に聞けーーーーーーーー!!!

聞く気ないのかーーーーー!!!!


って思うかもしれません。



でも…

アナタ自身も、誰かが話している時にそんな顔や態度をしていることもあるんじゃないでしょうか?


そしてそれは、あなたがその話題に「興味がない」時のはずです。


寝不足でも、自分の好きなことしている時には夢中で眠気なんて吹き飛びますよね。


だから言い訳①にもあったように、相手のことを知ることが大事になるわけです!!


この人は何に食いつくんだ!!!ってゆうポイントを見つけるためにも。



まとめ

相手がこちらの話を聞いてくれる、そしてこちらのメッセージが伝わるためには、


1.リアクションが予想できるようになるくらいまで、相手の情報を収拾する

2.限られた時間内にも、こちらのメッセージが伝わるために、メッセージの優先順位を考える


まずはこの2つが大事になるよ!!!


ってことだけ覚えといてください。



患者さんに関わる場合、

どれだけ問題点を的確に捉えたとしても、

説明がヘタクソ過ぎれば、患者さんはアナタの提示した課題を、アナタの意図していない方法で行なってしまうかもしれません。


解釈がずれてしまい、言葉では分かったつもりでも目標や思いがズレてしまっていることもあるかもしれません。


相手に伝わる


言葉や表現方法を選択できる力は必須になります。


どうしたら相手に伝わるのか?


これも仮説検証作業の1つです。


最後までありがとうございました!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?