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膝折れって何?

歩行につなげる立位の評価・介入-.002

膝折れってよく耳にしますが、ネットで探しても明確な定義がございませんでした(絶対ぼくのリサーチ不足)。

まー細かいことは置いときまして、今回は膝折れを、


立位や歩行など

下肢へ体重をかけた際

「膝がカクッと曲がってしまう」こと


とざっくり定義しまして、話を進めていきます。


膝折れは立ち上がりや移乗、立位ADL、歩行などの場面で転倒につながるため、何とか解決したい問題の1つですね。


膝折れについての間違い

歩行につなげる立位の評価・介入-.003

”膝”折れ


なんてゆう紛らわしい名前がついているもんですから、

新人の頃のぼくは、

膝折れ=膝が曲がる

つまり膝伸展筋が弱いに決まっている!!!


と自信満々に膝伸展筋である大腿四頭筋ばかりを行なっておりました。


そして大腿四頭筋の筋力はついてきた!!!

(ちなみに座位での膝伸展です)


…でもいざ立位や歩行では膝折れ出る…


なんてことを何度も経験しました。


そこでなぜ膝折れが起こるのか?


をもう一度考えてみましょう。



なぜ膝折れが起こる?

歩行につなげる立位の評価・介入-.004

膝折れ、というだけに膝の屈曲はご理解頂けると思います。


ただ、膝は「大腿」と「下腿」のつなぎ目の部分です。


つまり大腿・下腿の位置関係によって膝の角度は決まります。


さらに立位や歩行の立脚期など足底が地面についている場合には、足部の位置は変わりません。


そのような状況では

①膝関節屈曲、に加え

②股関節屈曲:大腿の遠位部の前方移動

③足関節背屈:下腿の前傾による下腿近位部の前方移動

によっても膝が屈曲する力が働くことになります。


これら3つの要素のいずれか、または複数を止めることができない場合に、膝折れは出現することになりますね。


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