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橋本ドンのマンション管理士として思う事「話がまとまらないのは。。。?!」

分譲マンションの管理で、運営面での意見の相違から、各組合員とで意見のまとまらない事あります。

当然、各組合員がそれぞれ自分の大事なお金(管理費、修繕積立金)を払い、そしてマンションをよりよくしていきたいと思う気持ちは誰しもが持っている気持だと思いますが、その方向性が違う事、その進め方が違う事多々あり、それにより意見がまとまらなかったりします。

ただ、それ以外でも自分の事ばかり考えて、周りの人の事を考えない人もいるのも事実で(たとえば、EVの修理で、1階の所有者が自分には関係ない、利益にならないからお金を払いたくないとか?!ただ補足するとこういった設備の不具合があるマンション全体の資産価値が落ちるため、売却時等、自身のお部屋にも大きな影響がでるのですが。。。それを分からない人もいます。)、マンションの所有者には色々な考え方の人がいます。

逆に何の意見のないマンションも当然危険で、管理運営に無関心で、気がついた時にはメチャクチャなっている事もあります。


その為、よく、分譲マンションの管理運営するにあたり大事なのは、合意形成と言います。

そう、全員ではないにしても、マンションの運営面で、リーダー、執行機関である理事会、理事長を中心に、各組合員の意見を吸い上げ、そして、その意向をもとに、方向性を決め、具体的な管理運営案を出し、そしてその方向性を出来る限り多くの組合員に納得した上で、同じ方向に向かって、マンションの将来、今をよりよくするために、判断実行を重ねながらより良い運営管理をしていく。。。それがマンションの運営上、理想的な流れかと思いますが、その過程で重要なのが、この多くの組合員の理解を得る、納得して頂けること、合意形成です。

皆さんが納得頂けるようにするには、やはり、その組合活動がオープン、可視化、共有化されていないといけないですし、進めるにあたり、説明の義務も運営側としてあるかと思います。そのうえで、一つ一つ各組合員の合意を積み重ねることで、同じ方向性を向いて、運営面でもバックアップや協力が得られます。

ただ、オープン、可視化、共有化されていませんと、運営執行側と組合員とのあいだに不信感、溝が出来ますし、説明もない状況では、同意合意も出来ませんし、分からないものに対して協力もして頂けないといった具合に、悪い方向に、意見が割れ、管理運営上業務上ストップするといった最悪の状況になります。賃貸の管理主体はワンオーナーですが、分譲管理の管理主体は管理組合員の集合体である管理組合の為、その意見が割れますと円滑な管理運営に支障がでます、それは最終的に組合員にその問題は返ってきます。

なお、そういった意見の割れる、トラブルになるというのは、こういった、可視化された組合運営、合意形成をしない事、そして、倫理、道徳、法律コンプライアンスといった誰がみても、考えても、進め方や考え方がおかしい場合、あとは、一部の自分の事しか考えない人等が原因かと思われます。

自分の事しか考えない人は、最終的に大多数の方の容認賛成を受けないので自然と消えていきますし、倫理、道徳、法律といった大義についても、可視化、共有化をおこないながら合意形成をしていきますと、自ずと大義のない議案や管理運営案は淘汰されていきます。

以上の事から、このマンションの管理運営上、可視化、共有化、そして合意形成は重要な事だと思います。

なお、トラブルは当事者間で解決するのが一番ですが、感情的になっている事が多く、さらにこじれるのであれば、第三者に仲裁をもとめるのも一つだと思います。法律的な事でしたら弁護士、建築的なことなら設計士、そして管理面ではマンション管理士やコンサルタント、弁護士など。。。私自身もこういったトラブルに際して対応できるように日々の業務で経験を積み、そしてアンテナを張り巡らし活動をしています。

なかなか賃貸も同様ですが、このような分譲マンションのトラブルを改善するのはお互いが感情的になっている事もあり難しい事も多々あり、最終的に納得いかなければ裁判をして法的に判断するしかないのですが、私自身は、業務として法的に判断するまでの瀬戸際で対応している事も多いので、そういったトラブルを未然に防ぎ、いい方向性へ運営が進められるように、今後も仕事を地道に積み重ねていきたいと思います。

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