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(1年目の記録)2021.11月下旬〜12月末

【ししとう栽培】〜圃場片付け・発掘…完結編〜

お片付け

そうです。
栽培を始める前に【地獄の下準備】があったように、終わりを迎えれば時間をかけ準備した物の【お片付け】があるのです。
なんでもそうですね。
出会いがあれば、別れがあって、始まりがあれば、終わりがあり、準備があれば、片付けが待っている。
そう、待ってるんです。
片付けって。
やって来ることもなければ、去って行くこともなく、とにかく待ってるんです。
片付けられるのを。

季節も冬へと移り変わろうとしている時期に、片付けを始める。
夏の様に汗ばむわけでも無く、日が傾けば寒さの方が優先する。
夕暮れ時の圃場は、なんか哀愁が漂っています。
勝手にそう感じてます。
そして、【地獄の下準備】の様にリミットのある緊張感や急かされる気持ちもなく、ヤル気の削げた達成感とダルさだけを残し、まずは、支柱の片付けを開始。

片付けの手順なんて分からんかったので、担当にざっくりと聞く。
とりあえず、元の“ 土 ”の状態へ戻していく作業をするのみ。
【片付ける物】
 ・支柱(使用できる物は、来年再利用可)
 ・苗 (根を掘り出し乾燥させ、焼却または廃棄)
 ・マルチ(再利用は難しいので、年1の農業用廃棄物回収へ)
 ・ソルゴー(デカ耕耘機なら圃場漉き込み可能だが、無理なので廃棄)
 ※ ↑ 風対策の為の、とうもろこしの実のない植物

『片付ける』と、簡単に言うても簡単ではない。
支柱を片付けるだけでも、一苦労。
・倒れない様に結びつけた紐を取る(竹同士の結束+枝と竹の結束)
・倒れない様におもっっっきし差し込んだ竹を抜く
・それらをまとめ、合計200本の竹をお片付け

苗の片付けも、一筋縄では行かない。
・実がついていれば収穫(捨てるの勿体無い)
・ある程度大きな枝を切断
・根ごと引っこ抜く(結構病気も出たので、初年度は根をキレイに除去した)
・ある程度乾燥させ、焼却は難しいので廃棄
※ソルゴーも同様(漉き込みができれば言うことなし)

マルチだって、それなりに色々ある。
・マルチを止めているU字ピンを外す
・ある程度土を払い、丸めながらまとめる
・年1の回収日まで保管(現在2年分を保管中、まとめて回収へ出す予定)
※もしかしたら何かに使用できる?するかも?の考えもあり
※U字ピンは、土やサビが付着しているので洗浄→乾燥→保管

2〜3人で行えば、2〜3日で終了しそう
いや、1日で終わるかな…
時折訪れる、虫や鳥と会話をしながら作業

と、まあ、こんな感じの手順でぼちぼち作業。
実は、10月下旬頃から“病苗”撤去しながら、実なりの良くない苗を少しずつ解体。
できる範囲でなんとなく『片付け』をしていたのです。
本格的に『片付け』を開始したのが、11月下旬。
秋の終わりと共に【ししとう栽培】の終わりも感じつつ、寂しさと言うよりも
「ようやく終了か、とりあえずここまで無事辿り着けたな」
という安堵と、少しの嬉しさもあった。

好きな作業

12月初旬には、マルチ剥がしまで完了。
その後は、残った(ししとうの根)の撤去と、いつもの石やゴミの取り除き。
根をここまで必要以上に取り除こうとするには、ちょっと訳あり。
片付け時に、追肥箇所に白いカビが付着していたのを発見し不安で確認したところ
「白カビはいい菌なので問題なし、黒カビは悪い菌だから問題あり」と言う返答。
もし見落としで“黒カビ”が存在していた場合、根の残渣等で生き残るらしいので全撤去という判断をしたと言う経緯。

そして、圃場内が土状態となった『片付け』後に執り行う作業。
その名も、『天地返し』
作業自体も何故か好きだけど、ネーミングも気に入っている。
やる時期によっては、これを『寒おこし(寒ざらし)』とも言う。

『寒おこし(寒ざらし)』とは、、、
 最も寒いとされる、1月中旬頃に行う
 粗く掘り起こした土を寒気にさらし、土中の病原菌・害虫を死滅させる
 (30cm程掘り返す)

ただ、死滅させるのは良い菌も、、、と言う話もあるとかないとか。

『天地返し』とは、、、
 畑の表層と下層の土を入れ替える作業
 表層(肥料等の入った土)と下層(入っていない土)をスコップ等で
 20cm以上掘り上げること
 ↓
 効果:乾土効果
 表層の有機物は下層へ →  分解が促進される
 下層の土は空気に触れる →  好気性微生物が活性化、有機物分解が促進
             →  無機態窒素が生成される

有機物:炭素を含んだ物質のこと(熱すると二酸化炭素を出す)
好気性微生物:酸素を必要とする微生物
無機態窒素:アンモニア態窒素・亜硝酸態窒素・硝酸態窒素を合わせたもの
      作物に吸収される窒素(言い換えると、作物が吸収できる窒素)

というメリットもあれば、デメリットもあると言う話。
何にでもそう。
良いことばかりじゃない、悪いこともあるけど、両方を知ってどうするかは己の判断って事で。
そして、方法や考えも昔と今とでは変化があったり、自身で作業していくうちに色々と気付かされたり見えてきたりする。
まだ、半分も理解できておらずうっすらしか見えてない自分が言います。

とにかく、自分でも分からんけど『天地返し』作業が好き。
楽ではないし、スコップでガッツリ掘り起こして体力も使うししんどいけど、何故か楽しい。
ほんと、自分でも意味不明w

そして、天候不良や用あり、家作業等の時は畑作業はお休み。
冬場は栽培をお休みし圃場も休憩してもらうので、ぼちぼち作業。
そんな中、暮れも迫った12月下旬に事件は起こった。

発掘 Xmas前の悲劇

全ての土が露わになり、とうとう例の〔発掘〕作業に取り掛かる。
例の、とは、【ししとう栽培】の圃場奥の空きスペースで栽培を開始したトマトのプチハウス設置の際に発見された〔石〕のこと。
(↓ 下記記事に詳細掲載)

他の作業(天地返し、根・ゴミ取り等)と並行しながら〔発掘〕開始。
発掘初日 「おお、やっぱり大きそうだな…」
2日目  「デカっ!大石じゃんか!!」
3日目  「え…まだあるの?え、えぇ!!3個も!!??」

[発掘現場]まだ全貌は明らかになっていない…

場所は多少離れていたけど、発掘時に底の固さやもしかして?と付近を掘り返したら、、、いつの間にか、大きな石が3つも、、、
1個の幅が1m程ありそうな大きさで、さすがに一人は絶対に無理だし、大人2~3人でも無理ゲーと判断。
業者に連絡し、年明け1月中に撤去の依頼。

残していても、今回同様、支柱やポールが刺さらないという事になるので撤去は致し方ない。
年末も近付き、Xmas前の全く喜べないサプライズプレゼント。
クリスマスも午後から作業をし、数日お休みした後、ソルゴーを根元から20cm程残し上部を伐採。
上部は圃場の入り口にまとめ、残根は年明けてからぼちぼち掘り出し作業。

大型耕耘機があれば、そのまま圃場にバキバキと漉き込めたであろうソルゴーだけど、あの〔発掘された大石〕を見て、少々ゾッとする。
プチ耕耘機、壊れなくてよかった、、、。

〔発掘された大石〕の事もあり、何だかスッキリしない状態でこの年(2021)の作業は終了を迎えた。

初栽培を終えて・・・

沢山の新たな出来事と発見。
心身共にその日その日を乗り越えて行くのにやっとだった気もする。
けど、そんな中、今までとは違った視点で見え始めた景色。
全くこれまで気にしていなかった、草花や虫。

地区の方等の各家庭での野菜作りの仕方や、季節ごとの菜園や庭木の変化。
自分が作業している時に、同時に稲刈りや耕うん作業等をされている農家の方達を見て、勝手に一緒に頑張っている気になり、やる気が出る不思議。
作業中の何気ない”あいさつ”のやり取り。
これまで以上にハッキリしっかりと感じた、季節の空気感。

真夏の休憩中や終了後にしていたのが、『頭から水』
本当はプールを用意して思いっきり浸かりたかったけど、後が大変なんでw
髪は濡れているくらいが本当にちょうど良かった!
ただ、頭をバッシャバシャ洗っている?濡らしている?時に友人が来て、めちゃくちゃビビッてて、お互い大爆笑したけどw

とにかく無事に?【ししとう栽培】初年度を終了でき一息つけた状態。
翌年(2022)は、まだまだ落ち着くことがなく奮闘や困惑が続く。
それでも、少しずつ少しずつどうにか前進している今日。
(2年目の記録)も引き続き記していこうと思う。

ここまで1記事も抜かす事なく【ししとう栽培】(1年目の記録)をご覧いただいた方へ、感謝と不思議な気持ちでいっぱいです。
もうここまで来たら、ご興味があろうがなかろうが、どうぞその流れのまま続きを・・・(/・ω・)/

次回は、栽培と同時に興味が爆上がりしたおカエルについての話。
いや、ほぼ画像。
【番外編】~2021年のカエルたち~です。
乞うご期待!

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