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(野菜の栽培記録)2023年〜スイカ編〜

初挑戦その3

スイカが大好き!というわけではないが、ほんの少し気になっていたスイカ。
ホームセンターに行った際に苗を見てちょっと育てたくなり購入。
赤スイカ(小玉)と黄スイカ(中玉)の2種。

疑問1

と、その前に「スイカって果物では?」の疑問にざっくり簡単に回答。

果物とは:樹木になる実
野菜とは:一年生(一年草)や多年生(多年草)植物になる実
     一年生:一年で発芽し枯死する植物
        (野菜例:ニラ、シソ、パセリ、ミョウガ、生姜など)
     多年生:2年以上枯死せず生存する植物
        (野菜例:ゴボウ、ジャガイモ、サツマイモ、里芋、人参など)

「へー、木じゃないからスイカは野菜になるのか」
と同時に、また疑問が増えませんか?

疑問2

「人参が多年生??」と。

ジャガイモ・サツマイモ・里芋は分類上球根植物ということで、収穫後の実を食べずにまた種芋として定植し栽培ができ、毎年新たな球根となり生き続ける。

実際、畑で掘り残した里芋が翌年勝手に育ち、少なからずも収穫ができている。

人参やゴボウに関しては、収穫せずそのまま放置すると翌年には花茎(葉はつけず花のみつける茎)が成長し、種を落としてから枯れ、次に引継がれる。

というシステムで、多年生となっているそう。
ただ実際には、毎年タネを撒いて人参ができたら収穫して、また新たにタネを撒いて・・・の繰り返しで、できた人参を収穫もせずそのまま放置する人の方が少ないと思う。自ら種も採取して人参を作る人以外は。
このシステムを知ると、毎年タネを購入して育てている人は“一年生”として人参を栽培し、自らタネを採取しそれから人参を育てている人は“多年生”として栽培をしている。
と、いう事にならないだろうか?

そして、シシトウなどのナス科野菜は一年生とされてはいるが、寒さに当てず越冬さえ出来れば1年以上栽培が可能だったりもするらしい。
確かに、シシトウを栽培していて寒さで葉や実は弱ってはくるものの、幹は太くまだまだ力強さを感じていたので、その可能性は間違いないと感じる。
実際に今年のシシトウ苗片付け時、比較的元気な2本程残して来年このまま栽培できないだろうか?と考えたくらいだった。

疑問3

「でも、店では果物としてスイカを売っているよね?」
そうなんです。

市場では当たり前の様にイチゴもメロンもスイカ同様野菜に分類されているが、“果実”として扱われている。
食品成分表でも“果実類“に分類されており、果菜類とされている。
農林水産省の生産出荷統計上では、分類上“野菜”とされるが果実的利用をするものを「果実的野菜」と更に分類している。

何ともややこしいこって。
調べていると、次から次にややこしい事だらけ。
これは、奥が深いというのか?本当にただ単にややこしくなっているだけなのか?
追求するには、もっともっと探求する必要がありそう。

本題(スイカ栽培)

5月の玉ねぎ収穫後の畝へ。

なす:ニンニク栽培跡地
スイカ:玉ねぎ栽培跡地
人参:ニンニク栽培跡地

マルチも剥がさず上から苦土石灰を撒き、軽く混ぜ込んだのみで土作り完了。
それから2〜3日後には定植した。

定植後、スイカは畝や地面を這いながら成長をしていくので、泥や土がなるべく触れない様に藁や崩れて使用できなくなった日除けの竹ゴザ?を土上に敷き対応。
上部にはもの凄く簡易的ではあるが、ビニールを掛け根元だけでも雨除け。

それでも5月下旬には病気と疑われるような症状が葉に出たり、6月中旬には葉の食害にもあった。
食害も少しだったので6月下旬には葉もツルも広がってきた。剪定もしてみたが、いまいちよく理解できていない感。
ありとあらゆる動画やネット検索をし過ぎたせいで、何が正しいのか?自分の栽培に適しているのか?判断が非常に難しくなってしまった。
もうこうなったら、実体験に勝るものはなし戦法だ。という切り替えの早さ、、、ではなく、どっちかと言うと余裕のなさからの諦め。

7月に入り葉やツルはどんどん成長していき、7月中旬に行った孫ヅルの摘心もあっていたのかどうか不安になる程、もうどれがどれなのか分からない状態になってきた。
そして、炭疽病という病気も葉に現れ始め、病葉の取除き作業も追加された。
7月下旬、虫や鳥から実を保護するために防虫ネットを被せた。(撮影時は取除き)

7月下旬の様子
実の下に食品用トレーを敷き食害やカビ対策
とりあえず1個収穫して割ってみた

摘果(1つの実に栄養を注ぐため、余分な実を除去)もしたし、剪定時に間違って取り除いたりもしたが、思った以上に順調に実をつけてくれた。
ただ、まだ収穫は早過ぎた。
本来であれば受粉したら受粉日を記載した札や目印を実の付近につけ、そこから小玉なら30日程度で大玉なら40日程度とし収穫。
自分で受粉をしたのなら間違いなく印を記せるが、ミツバチ等の受粉であっても雌花の下部がふっくらと極小スイカになっていたら、そこから30日でもいいらしい。

そして、1苗につき大玉なら1個。それ以外の小玉や中玉なら2〜3個を実らせる様に摘果していくらしい。
が、欲深い自分はそれ以上を望んだ。そして、人工授粉はせずいつものハチ任せ。

後、よく叩いた音で判断とか聞くが、それは素人の初栽培の自分には難し過ぎる。
音の違いが分かっても、さてはて?どれが正解の熟して食せるスイカなのかの判断はまだ出来ない。
いや、別に叩いて判断せんでもよかろうとも思う。ま、叩いてみたけど。

そして、8月。

8月初旬:台風前に1玉収穫、立派
8月中旬:お盆にたくさん収穫!!
8月下旬:これまたご立派なスイカ

味は、甘すぎず美味しかったです。

お盆に収穫した割ってある黄スイカは、中身確認のためカット。その後きちんと食せる部分はいただきましたし、差し上げたりもしました。
バケツ内は赤スイカもあり。
青枠内は、害虫被害にあったとうもろこしの残骸です。食せる部分のみカット。
こちらも綺麗な物に関しては、差し上げることができました。

ただ、甘々の誰が食べても“美味しい”と言われる様な出来だったか?というと、そうではない気がします。
甘過ぎず、は単に自分好みの今夏最適なくだも、、、野菜というか果実的野菜にすぎず、今後の課題はありです。

ちなみに、スイカに塩の甘々法則は自分はしません。子供の頃からしません。
スイカはスイカで味わいたい派であり、塩を使用する理由は理解できても意味が分かりません。塩かけ派の方、すみません。

そして、最後の最後に、、、ほぼ全葉食害に遭うという悲劇。

ラスト2玉収穫して、終了

もう葉がないので、成っているスイカも大きく成長出来ず。
これ以上待っても無駄と思い、小ぶりのスイカを収穫して今夏のスイカ栽培は幕を閉じた。
かろうじて食せる赤みと色。味もそんなに悪いわけではなかったが、美味い!とはっきり言える程でもなかったのは確か。
それでも、最後の最期まで十分に堪能させてくれたことに感謝。

然程興味もなかったスイカだったが、この時期はしばらくスイカが冷蔵庫内に常備されていた状態で、暑い夏の夜のスイーツタイムには有り難かった。
そして、少し日常化していたスイカがなくなった頃、少し寂しく物足りなさを感じたのを覚えている。

まあ、それもほんの僅かな期間だけだったけども。
今まで考えた事もない様な思考も浮かんだスイカ。
このスイカが美味しければ、ご近所さんに声掛けをしちょっとした“夕涼み会”的なモノをこぢんまりと開催したかったな、と。

来年、できるだろうか?
いや、その前に人集まるか? とかね。

スイカいいな、と思ったのでした。
分類はめんどくさいけどね。

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