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タオル

一気に

たまに「1つ家電が壊れると次から次に…」とか、連鎖的に壊れていくといった話を聞いたことがある。
原因としては、ただ単に購入時期が被っていて、要は寿命も同じくらいにやってきたという話。
他にもスピリチュアル的な原因という話もある様だが、今回はそんな話ではない。

12月に入り、洗面所等で使用している数々のタオルが洗濯と同時に破れ始めた。
家電でいうところの、壊れ始めたに値する。
最初はほつれ出した感じで然程気に留める程でもなかったが、洗濯をする度に生地が緩み少し破れ始め、とうとう穴が開き始めた。
それも1枚ではなく、徐々に数が増え6枚ほどにまでなったが、使い続けた。

12月中旬には、2枚のタオルが布巾や雑巾へ格下げされた。
下旬に入り、次々と穴あきタオルが格下げされていった。
残るは、2枚。

随分前から

思っていた事がある。
毎日の様に服やタオルを洗濯し干している時に、ふと思った。

『こんなに何年も洗い続けて使い続けているのに、全然破れもしないな…』

若い時は服に興味があり、沢山持っていても気にする事なく購入していた。
それが今、とてつもなく丈夫であると知ってから、買わなくなった。
いや『今持っている分や自宅にある分で、十分じゃないか』と思う様になり、購入しなくなった。

実際、全く困っていない。着る服は限られている。
部屋着はどんな物だろうが利便性重視で着ているし、外出時は大体決まった格好になるので着る物も同じ様な服ばかり、足りないどころか余っている始末。
これまでも、片付けと称しあげたり売ったりしてきた。

だが、そんな売れないし、あげるにしてもサイズや趣味が合う合わんがあるので難しい。
現実、そうそう減らないのが事実。
汚いものは心置きなく廃棄したり着用以外で使用できるが、綺麗だったり多少高価なものは簡単には捨てられない。

そして、ずっと倉庫や離れで眠っている状態だった。

時は来た

そう思った。
タオルが破れ始めた時に。

タオルもあげたり売ったりして数こそ減らしていたが、もちろんストックは必要なので新品10枚程を残していた。
たったの10枚!?と思われるかもしれないが、新品の話。数回の使用で綺麗な物もいくらかストックはある。
そう、新品のタオルを下ろす=使う時が来たのだ。

服にしても靴下にしても下着にしても、破れるまで着倒す。それが、モットーだ。
タオルも同じ。

そして、12月の年末になり替え時がやって来た。
新年へ向けての、新たなスタートのために。。。

結局、何だかスピリチュアル的な考えになってきた感は否めないが、時が来たのは間違いない。
破れ始めてすぐ交換でも良かったが、どうせなら年末まで使い倒して新年で気持ちと共に、タオルも新品へ交換しようではないか。

と言うことで、本日新品タオルを予洗いし、準備万端!
現在洗面所で使用中の破れかぶれタオルは、本日別の破れかぶれタオルと交換され、更には年が明ける前に新品タオルと新旧の入れ替わりへ。

本当に長い間、ありがとうございました。
お陰様でいつも手を綺麗に保つ事ができたこと、感謝致します。

同じくして

下着も同時期くらいに異変が現れ始めた。
なるほど、下着もか。
母がよく言っていた「下着だけは綺麗なものを身に着けよ」と。理由は、救急車で運ばれた時に下着が汚いと恥ずかしいやろ、と言う考えだった。

救急車で運ばれる=重症もしくは重体(生死に関わる状態)だと思うので、こちとら下着なんぞ気にしてられねーよ状態だと思うが、、、
後々の事を考えて、って事だろうな。きっと。

タオル同様に下着も入替必要って事か。
確かに、結局同じもののローテーションで着ない履かない下着があるのは事実。
タオルのおかげで、ずっと伸ばし伸ばしにしていた事を決断する良い機会が来た感じがした。

色々整理しよう!
片付けは毎年少しずつ行なっていたが、結局、使うんじゃないか?売れるんじゃないか?と捨てずに残している物が多かった。
そのため、倉庫内も離れ内も物が中々片付かない状態。

今使うわけでもなく、いつ使うかも不明。ヤフオクやメルカリではもう簡単には売れず、値下げ値下げで利益よりも遥かに労力を使う始末。久々にリサイクルショップに売りに行ってみるも、以前よりも格段に買値は下落し買取商品もかなり限られていた。

そんなに場所や労力を使ってまで、残しておく必要がある??

そう思っていた中での、タオル破れ到来。
決断できた。年明けてから、もう“保留”はやめて“廃棄”しようと。これ以上残しておいても、処分料は上がる一方で買値は下がる一方。なんの得もしない。どちらかと言うと、その物にかける場所・時間・労力の方が勿体無い。損失の方が大きい。

ありがとう、タオル。
鈍化していた決断を、決意に変えてくれて。

「 ありがとう 」 (※ミカサをイメージしてください)

思い出した事

今年の春頃だったか…台所の布巾が破れ始めたので、交換のためにフェイスまたはハンドタオルを探していた。
台所の布巾はよく破れる。しょっちゅう使用し、日に何度も絞りあげるのだから当然かもしれない。(力の入れ過ぎかもしれないが…)

そして、箪笥の引き出しから見つけた。
丁度大きさも厚さも手頃なタオルを。
ただ一見し触ってみると、どうも水分を吸収しやすい生地には思えなかった。
しかし、いつもの様に予洗いすれば表面のコーティングみたいなものが剥がれ、水分を吸収する様になるだろう。そう、楽観していた。

甘かった。
1度予洗いしても、洗剤を使って洗っても、他の洗濯物と一緒に通常で洗っても…
いつまで経っても、水分を吸収しようとしないタオル生地。

『なんなんこれ!!??何の為の、誰の為の、何のタオルなん!!??』

見た目は、どこぞの高級ホテルなんかに置かれていても問題なさそうな位上品な出立ちで、シンプルなクリーム色とワンポイントの花柄。
肌触りは、ツルツル。
いつまで経っても、ツルツル。
何度洗っても、仕方なく台所用として布巾で使用し続けても、ツルツル。
水分を吸収しないので、台を拭いてもべちゃべちゃ。

もう一度、唱えよう。

『なんなんこれ!!??何の為の、誰の為の、何のタオルなん!!??』

何度も台所で発狂した。(主には心の中で、たまには声に出して)
台所で使わなきゃいいじゃん、そう思われましたよね。自分もそう思いました。
でも、台所で使用しなくてもどこで使用しても同じです。
頻繁に使用する台所であれば、そのうち“これは水分を吸収する為のタオルではなく、水分を動かす為のタオルである”そう思えると、思ったからです。

他の場所で使用しても、頻繁に使用しなければきっと慣れも来る事なく、たまに使用する度にイライラが到来します。イライラしている時に使用すれば、そのイライラは爆発的に増大し破裂する危険性を伴います。
それは避けねばなりません。

そして、使わずに捨てる、、、そういった選択肢は自分にはありません。
とにかく使い果たして捨てる、それがモットーです。(←ここで無駄にしています)
(この時は、モットーに拘るが故に時間・労力・精神を無駄にした事に気付けていません。何とも嘆かわしい))))

まあ案の定、次第に“水分不吸収タオル”に慣れ、破れかぶれになるまで使い果たして、最期は雑巾として使用後に捨ててやったわけですけどね。

こんな話を思い出したんです。
まさか記事にまとめ投稿する日が来るとは思っていなかったので、画像なんて残していません。残念です。
母のタンスに仕舞われていたので、軽く15年位は前のものだと思います。当時、どのくらい当時かは定かではありませんが、流行ったんですかね?

“水分不吸収タオル”って?

知らんけど。

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