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冬が来る

異様な暑さ

12月中旬も半ば、気持ち悪い程暖かかった。
というよりは、寒くなかったと言った方がいいのか。
今まで、12月中旬にもなってこんなに寒くなかったのは初めてでは?と、自分では思った。

本当に少々気になるレベルで、奇妙さを感じた。
が、どうやら週末12/16(土)を境に本格的な寒さがやってくるらしい。
実は、暑いのも寒いのも苦手だ。
苦手というよりか、体温調節が上手くできない体質だ。

暑さ寒さに関しても、どちらも得意という人の方が少ないかもしれない。
できれば、自分的には季節の中で好きな「春」と「秋」の気候がいい。
けど、ここ数年で好きな季節が何だかどんどんと短縮されている様にも感じる。

「春」が来た!と感じたと思ったら、あっという間に雨と暑さが押し寄せてくる。
「秋」が来た!と風を感じたと思ったら、いつまでも暑さが残っていて秋風の匂いはあっという間に消えて無くなっている。

今まで、中々寒くならないな〜と思っていても、大体12月に入るとひと雪降ったり、雪が降らなくても気温が一桁台に入ったりで、冬の寒さを一度は感じていた。
けど、12/15になっても、いや、この日は異様に寒くなかった。
変な言い方だが、そう、寒くなかったという感想が自分には合っている気がした。

イチョウの木

今年の夏、庭に聳えるイチョウの木を切ろうとした。
正確には、切りたいと思い、一度業者に見積もりを取った。
思った以上に値がしたので、少々迷って保留することにした。

切ろうとした理由は、その付近の石垣ら辺の草取りをするのにイチョウの木があると非常に厄介だったから。
と、常に日陰になる部分に異様に苔が増え始めたから。
と、冬前にイチョウの落ち葉がすごいから。

でも、延期しただけで、年明けには切ろうと思っていた。
けど、それをまた悩み始めた。

悩み始めた理由は、よく小鳥たちが休憩の場として寄っているのを見かけたから。
と、このイチョウの木があるお陰で、もしかしたら台風や強風の風を凌げているのではなかろうか?と思い始めたから。
と、苔が畑の土の土壌改良に使用できると知ったから。
と、切ってしまって家に何かしらの影響がでらんか気になり出したから。

決断が鈍るのは、とても困る。
少々な事なら、ま、やってみてダメだったらまた元に戻せばいいや。という考えだが、これは切ってしまうと、そうそう直ぐには元に戻せない。
だから、悩み始めてしまった。

そして、イチョウの木に“雄”“雌”があるのを知らなかった。
今年になって、近所のおばちゃんなどに聞かれて「分からん」と答えたら、銀杏が出来ないのであれば“雄”だと言われた。

そうか、銀杏。
自分は銀杏が特に好きではないので、全く気にも止めてなかったが、そうか。
イチョウの木に、銀杏だ。 そうだった。
銀杏でもなれば、きっと伐採は選ばず小さく剪定程度にして残す!という判断が直ぐに出来たのかもしれないな。

かなりの大木となったイチョウの木(11月下旬撮影)
夕日をバックにイチョウの木(11月下旬撮影)
どっさり落ちたイチョウの葉(12月初旬撮影)

落ち葉の片付け大変。
でも、イチョウの葉の黄色というか黄金色というか、それは好き。
そして、この赤と黄色のコントラストも。

ほぼ散り落ちたイチョウの葉(12月初旬撮影)
どこまで伸びるんだろうか、イチョウの木(12月初旬撮影)

あんなに夏場は切りたくて伐採してもらいたくて、頼んだ見積り。
きっと、野菜作りをしていなければ気付きもしなかった、鳥たちの休憩。
好きでもない銀杏が、ちょっと気になり出した11月。

そして、決断は保留のまま。
そして、思い出す。

そういえば、猫たちの夏場の日除けにもなってたな…
そういえば、今でも日向ぼっこで根元にいってたな、時々…

なんであんなに伐採したかったんだろう?

今はどうやら、存続の方が勝っているみたいだ。

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