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(3年目の記録)2023.8月中旬〜下旬

質疑応答2

8月中旬、盆休み明けの1回目の出荷後、また新たに困った事や疑問が浮上したので再度初代担当者へ連絡。

まずは、実について
質問1「収穫時、時折取りづらい実がある」
   ※通常、収穫する際実はポキッと容易に取れる
回答1「水分・根張り不足の可能性大」
質問2「太さはあるが、短い実が増えた」
回答2「気温と水分の影響(今回は水分不足)」※台風以降雨なし
質問3「丸まったり、曲がったものが増えた」
回答3「丸まる→水分不足または窒素過多」
   「曲がる→綺麗な小さな穴がある場合、カメムシ食害が原因」
   「曲がる→線状跡がある場合、アザミウマが原因」
   「+ 茶色の線がある場合、アザミウマが原因(ヘタ黒くなる)」

丸まったやつと虫喰い

次は、葉について
質問1「葉裏に数本線状の物があり、上部に小さな白い塊あり」
回答1「カビや菌の場合、葉表面が黄色になる」
   → 黄色になっていないので、カビ等ではない可能性大
質問2「葉先端の焦げの様な症状」
回答2「水分・栄養不足で同症状でる場合あり」
   「とりあえず、充分水分を与えて要観察」
→ 同症状が発生している苗が多い場所が、水捌けの良い圃場入口付近
  横からの風を受けやすく、葉の水分が蒸発しやすい
  水捌けが良い分、保湿性に欠けている可能性大  と、推測。

今度は、茎について
質問1「茎が細い」
回答1「根が大きく成長出来ていない可能性大」
   「根から水分や養分を上手く吸収できていない」
   → 葉色は良いので、養分は足りている
    土の状態を見て、水分を定期的に与える

それから、花について
質問1「花が咲かない」
回答1「葉色は良いので養分は足りているが、根が小さく上手く吸収出来ず結果、肥料の養分を送りきれていない可能性大」
   → とりえず、水分を与えて様子見

と、多くの疑問に答えてもらい、思った。
昨年同様と思わず、苗状態をよく見て対応する事。圃場の入口側と山側で水捌け具合や保湿性も変わってくるので、全苗同対応ではなく、場所によってそれぞれ対応する事。
もちろん、天候や土の状態も考慮し対応していくという事。
難しいな…でも、きちんと植物と向き合いよく観察していれば、自ずと対処法も分かって来るんだろうな、きっと。

後、台風後にアブラムシが消えた事も話したけど、油断は禁物であり他に移動しているだけかもしれないので、除草をし発見したら再度フーモン散布した方がいいとな。
盆前ないし盆中に散布予定だったけど、悪天候が続きその後は体調崩したりで未実施。それ以外で散布しない理由は、前回(8月初旬〜中旬)で語り済み。
そして、現在アブラムシ不在。

まあ、他の害虫被害には遭ってますけどね。

獣害

8月下旬、とうとうシシトウも餌食となった。
少し前から他の野菜はシカ被害にあっていたのだが、シシトウは免れていた。
が、甘かった。
圃場内のシシトウ2/3が被害に遭った。これまでで、最大の被害だ。

そんなに美味しかったんだろうか?
苦味が強い様に思うけど…
シカの宴を免れた苗達


柵を見て回り、入れそうな場所を修繕。
未被害苗の収穫をしたが、収量激減。やっと出荷が出来る様になったのに、これでは少な過ぎる。また、一時出荷はお休みせねばならない。
その間は、直売所での出品でどうにか踏ん張ろう。

そして、翌日。
シカ食害、再び。。。 もう笑っちゃうしかない(^-^;
一応、また柵を確認し対策できる個所はしたけど、どうかな?
場所的に入り込みやすい地形でもある様に思うし、もう不安と諦めモード。

食い散らかしてるー

更新剪定

色んな事(今月の収入・シカ対策・シシトウ収穫等々)を諦めながら、気分を切り替えた。
そう、これは『更新剪定』だ。シカによる『更新剪定』だと。

『更新剪定』とは・・・
8月中旬~下旬に行い、植物の成長を管理すること。
主なメリットは健康促進と形状整備。枝先を切り、病気や虫害の枝を取り除くことで、樹木全体の健康を維持する。

同時期、ナスの『更新剪定』という作業をしり実施後、シカの食害に遭い『”強”更新剪定』という状態になった事で、色々と諦めと切り替えが出来た気がする。
そして同時に、この酷暑時に苗を休める事で自身の身体も休める良い機会になる。
少々病み上がり感も残っていたので、丁度良かったのかもしれない。
そう思った。

再再来

8月下旬の後半、またシカの被害に。
収量は激減したものの、だいぶ実の状態も良くなってきたな~とか思っていたら、3度目の食害。
もう慣れっこです。 とは、ならんよ。 やっぱり、困るよ。

1年目は、1苗の1回きりの食害のみで済んだから安心していたのに、シカによっても好みが違うんだろうね。後は、林内の食糧事情もあるんだろうね。
と言うか、年々酷くなっている様な気がする。
そして、この圃場のある地形が侵入しやすい構造なのかとも思う。山側と側面が傾斜になっている為、柵もよく考えて設置しないと意味がないのかもしれない。
シカのジャンプ力はエグイらしいから、頑丈な柵というよりも設置場所や高さが重要なのかもしらん。

とか思いながら、大した対策はこれ以上する事もなく、ただただ毎日食害がないか確認。
一応、8月中はこれ以上の被害はなく済んだ。
シシトウや他野菜(ナス、人参、とうもろこし、スイカ)は食害に遭ったが、バジルだけは全く被害に遭う事はなかった。
そのお陰で、直売所にはシシトウとバジルを出品する事が出来た。

その他作業

水やりと追肥。

追肥は、8月下旬の『更新剪定』後に1度。
水やりは、栽培当初の1年目にほぼ対応せずともよく成長してくれていたので、自分的にはあまり水やりし過ぎても”根腐れ”になるかもしれない、という思いもありかなり対応に慎重過ぎたかもしれない。
年々暑さの増す夏に、自分自身の考えが対応できていなかった。その為、水分不足を招いたのかもしれない。

ただ、水やりを実行する前に雨が降ってくれた事もあり、自身での対応が少なくて済んだのは有難かった。
水やりも結構大変な作業の1つだ。なので、雨が降ってくれると助かる。
が、豪雨は困る。
夕立くらいが、ちょうどいい。
1日中降り続くのも、困る。
だからと言って、1時間程の小雨では意味がない。

とまあ、人間は勝手だ。
本当に、勝手な生き物だ。
ご都合主義なのだ。

我田引水、にならぬ様気を付けようと思う。

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