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「好き」で溢れる日々に

 ❁私が好きなもの紹介
 紹介と言っていますが、自分が自分のことをもっと知りたくなったので、この場をお借りして、書き綴ってみようと思います。


 京都での一人暮らしが始まって一年半が経ちました。

今でも、ことあるごとに家族に電話をかけたり、実家の岡山に帰省したりしています。

 自分を振り返ってみると、一人の時間を過ごすことが少なく、「今日は何をしよう」と考える機会が少なかった私なので、「今日は何をして過ごそう」と考える京都での日々に少しだけ疲れてしまうことがあります。

 もしかしたら、「京都みたいな観光地にいるんだから、行くところやすることはいっぱいあるやん!」と思われるかもしれないですが、コロナ禍の大学時代を送った私は、外で友人と遊んだり、旅行に行ったりという経験が中々できず…。

 おまけに誰かとの時間を過ごすことの多かった私にとって、「一人で何かをする」方法が浮かばないのです。

 そんな自分がいるんだとこの場で認められて、少しだけ肩の力が抜けた気がしました。

 でも、今でも予定が入っていない日は何となくソワソワします。「何しよう」という言葉が頭をグルグル。きっと、「何もない=暇」であり、充実していないと思っているからでしょうか。それとも、一日の見通しが立っていないことが不安なのでしょうか。どちらも間違っていないと思うのです。


 ですが、「何をしようかな」と考えられる時間があることは、結構貴重でありがたいことだと気付きました。そこで、この1年半の中で「好きだなぁ」と思った瞬間や「時間を忘れて没頭していたなぁ」と感じた瞬間を振り返ってみようと思ったのです。そんな出来事が日常のひとときの中にあると、毎日「自分の好き」を抱きしめて、いきいきと生きることができるのではないかと思いました。

 ただ、このように考えられるようになるまでには、長い時間がかかりました。なぜなら、私は「寂しさ」を乗り越えようとしていたからです。でも、今となっては思います。私には難しいことだと。私には、「寂しさ」とどう上手く付き合っていくかを考えることの方が合っていると思いました。「寂しい」という気持ちの存在を受けとめたこと。そこから、一人の時間は「自分の好きを抱きしめたい」と思えるようになれたのではないかと思うのです。


 改めまして、私の好きなことを紹介します。私が私を知るnote。いってみよう!!

 ❁読書
 自分の価値観を問い直したり、肯定してくれたりする本との出合いは、自分の考え方を豊かにしてくれます。そして、言葉も豊かにしてくれます。特に、古本屋での偶然の出合いには、心が躍ります。私は紙書籍が好きで、まずは図書館で借りて、バイブルとして大切に持っておきたいと思った本は書店で購入します。最近は、哲学系の本にハマっています。感情が揺さぶられたところに付箋を貼り、一言残す。その本を読み終えると、その本は私の歩みとなっているのです。

 ❁早朝、白湯を飲みながら少し冷たい空気を吸って、朝日を眺めること。
 白湯を飲みながら見上げる早朝の空は私の心にひとときの余裕を与えてくれます。思わず、深呼吸したくなるほど心地いい空気。今日の一日の始まりを教えてくれます。そんな瞬間にほっとする温かさと柔らかさをくれるのが白湯。それも、少し熱いくらいが今の時期には丁度いい。あちっと言いながら飲み終わると、お腹の下からポカポカしてきます。伸びをして肩を回すと、「今日もいい日になりそう」と思えてきます。

 ❁秋とともにやってくるシーズン限定のものたち
 以前までは自分の誕生日の夏が好きだった私。でも、秋にも好きだと思えるものはたくさんありました。秋晴れの空、金木犀の匂い、早朝の丁度いい冷たさの空気、最近お気に入りアイテムに仲間入りしたシースルートップス、芋・栗・南瓜、炊き込みご飯、ランニングが楽しくなる気温、紅葉や紅葉の色です。最近では、味わう時間が短く貴重となってしまった秋の風物詩を大切に味わいたいと思っています。

 ❁日記を書くこと
 日々のこころの動きを少しだけ残しておく。ほんの少しが「続く」コツ。書き始めるといくらでも書けてしまうので、あった出来事を思い出せるくらいがいいのかなぁと。できれば前向きになれるような言葉で締めくくりたいけれど、そんな日ばかりではないんだな~。ときには、自分の弱さに気付いて、そうあることを許してしまう一言なんかもあったりする。1ヶ月ごとに今月やってみたいことを書いておくと、その中のいくつかは達成してる。そんな私の人生の一部を残す手帳は、ディズニーリゾート限定のもの。そろそろ来年に向けて手帳を新調しないと…。

 ❁洗濯物を洗って干すこと
 一人暮らしを始めて気付いたこと、私は洗濯をすることが好きらしい。洗って干すという2段階工程だが、洗濯機が回る音や洗濯物が風で揺れる感じ、取り込むときのふわっと香る柔軟剤の匂い…「好き」が結構詰まっています。風と太陽のエネルギーで洗濯物が乾く。繊維と繊維の間にエネルギーが注がれて、それを私たちはまとう。そりゃ気分も上がるよね。最近の悩みは、カメムシがベランダでお昼寝すること。気をつけないと踏んでしまいそうになる。

 ❁家のベランダから差し込む光の温かさと眩しさ
 どんな明るい電気の光よりも、太陽の光が好き。その太陽の光がいっぱいに入ってくる私の部屋。一人はまだまだ寂しいけれど、少しずつここが私の家だと愛着が持てるようになったのは、この「光」におかげです。母が太陽の光の入り具合にとことんこだわって選んでくれた理由が、今となって分かります。この光に照らされながら、机に座って過ごす時間がたまらなく心地いい。本を読んだり、課題をしたり、ときには、目を閉じて一息ついたり…光と共にある私の生活は、いつも母に包まれているような温かさと共にあります。

 ❁妹からプレゼントしてもらった定期入れ
 妹から誕生日プレゼントでもらった濃い緑色の定期入れ。電車に乗るたびにテンションが上がります。自分のことをあまり話さないミステリアスな面を持っている妹。私は、昔から妹が大好きで、妹に自分はどう思われているのかずっと気になっていました。実家を出て、妹と離れて1年半。物理的に離れていても、落ち込んでいる時を見透かしているように送られてくる妹からのLINEに救われることは何度もあります。そんなLINEを見るたびに、好きだなぁ~と感情が出てきます。実は、妹の定期入れは色違いの赤色。素敵な勘違いかもしれないが、言葉以外の表現で私への気持ちを確認することができました。

 ❁半年ぶりのショートカット
 私は、中学校から剣道を始めて、そのときからほとんどショートカット。髪を伸ばしたのは、成人式と大学院2年目の春から夏だけでした。どうして大学院2年目で伸ばしたかというと、教育実習と教員採用試験があって、切りに行くタイミングを見失ったから。あと、まとめられる方が楽だったから。でも、1ヶ月前、すべてのイベントが落ち着いたので、なぜか切りたくなって髪の毛を切りに行きました。それも、今まで行ったことのない、少し敷居の高いお店へ。初めてパーマに挑戦しました。自分の中ではお気に入りの髪型となりました。パーマを少しあてるだけで、こんなに雰囲気が変わることを知りました。何となく気持ちが上向きに。ショートカットはやっぱりいい。自分らしい気がする。自分が身につけていて気分の上がる服や靴、カバン、アクセサリーや髪型は、いつもの日常に少しのウキウキをくれる。そんなものたちで私の部屋のクローゼットをいっぱいにしたいなぁと思います。

 ❁酒粕入りのお味噌汁作り
 最近、お味噌汁の中に酒粕を入れることにハマっています。友達の家で作ってもらって、美味しさのあまり感激しました。味噌汁がマイルドになって、飲んだ瞬間にホッとできます。酒粕の風味と相性のいい具材は、お茄子と玉ねぎとわかめ。本当に美味しい。よく分からないけれど、お味噌と酒粕を同じくらいの量をお玉で取って、丁寧に溶かして入れると美味しくなります。急いだらダメ。でも、実は2日目の方がより一層美味しい。毎日のお味噌汁作りのおかげで、自分の舌に合うお味噌汁をどんどん開発しています。

 ❁運動
 10月から、京都で剣道ができるところを見つけて、稽古を再開しました。何年間かのブランクがあるのでぼちぼちの再開ですが、やっぱり剣道は楽しいです。大学時代のように、闘争心剝き出しで前屈みで構えるのは卒業して、凛とした姿勢で相手と向き合う余裕のある剣道を目指しています。週に3回の稽古をしていて、行くたびに身体が動く喜びをひしひしと感じています。
 剣道を始めると、運動がより一層楽しくなって、以前から取り組んでいたランニングにも力が入ります。走れば走るほど、走れるようになる感覚が嬉しい。誰かと比べるのではなく、今の自分の立ち位置を受け止めて、自分なりに頑張ることができるようになりました。肩の力を抜いて楽しめるようになりました。楽しくて夢中になれていることがある。それってすごく幸せなことだと思います。

 ❁学ぶこと
 学び方を知りました。学ぶことの面白さを知りました。学ぶことで人は成長できると知りました。体感を伴った言葉は自分に少しの自信をくれます。学んでいると実感しながら学ぶ時間はすごく楽しいです。知らないことを知ると、心の中が熱くなります。世界は知らないことだらけだと痛感します。でも、だからこそ面白いと教えてくれます。
 一方で、真実は人の数だけ存在することも分かりました。だからこそ、自分のことを絶対視することの危うさも理解しました。そう思うと、私の考えに対して肯定的な意見をくれる人がどれほど尊い存在だろうとしみじみと思います。
 人は学ぶことでやさしくなれる。頭を使って考え続けることは生きることをあきらめないことだと思う。ときには立ち止まってもいい。やさしくなれなくてもいい。でも、前を向くエネルギーが溜まったら、またそこから歩んでいける、そんな私でありたいと思う。そして、毎日、自分を更新できるように今日を生きたいと思う。

 ❁自分の「したい」に素直になること
 これはすごくシンプルで、「したい」を形にすることが好き。誰かに会いたい、誰かとどこかに行きたい、誰かと何かを食べたい、誰かと話したい、誰かを応援したい、誰かに感謝を伝えたい。誰かとの予定が入ると、その予定があることが、私が日々頑張る原動力になる。もちろん、何かを一人でしたいと思うことはないことはないけれど、私の「したい」にはいつも誰かがある。私にとっては、「何か」以上に「誰か」が大切なのだと思う。でも、「誰か」は常にそばにいてくれるわけではない。だからこそ、共有できるその時間を少しでもハッピーなものにする。そのためなら何でもできる。そのためにする何かも好きなのである。

 ❁人と共に生きることをあきらめないこと
 誰かと過ごすことが好きな私であっても、人間関係ってすごく難しくて、離れてしまう方が楽だと思うこともある。でも、分かり合えなくても、絡まった糸をほどくのが面倒くさくても、一緒にいたいと思う人とは、その複雑で時間のかかる営みを丁寧に歩んでいきたいなと思う。拙い言葉だけど、一つひとつ丁寧に選ぶこと、交わすこと、その先にどんなものが待っているかは不透明だけど、その丁寧さや誠実さを徹底した先には小さくても光しかないんじゃないかなぁって思う。

 私が好きだと思うこと、時間を忘れるほど夢中になれることって案外多いことに気付きました。きっとまだまだあるし、これからも更新されていくはず。ひとまずはここまでにしておきます。「好き」とか「いいな」とか、自分だからこそ分かる感覚的なものを大切に抱きしめるのって難しい。でも、だからこそ、大事だと思うのです。今日も読んでいただき、ありがとうございました。少しでもワクワクした気持ちで読んでいただけていたら幸いです。自分の「好き」を抱きしめてあげてみましょう。

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