再読の思いは突然

中学生の頃、テーブルトークRPGにハマったことがあった。丁度日本でもブームが来て、国産TRPGが次々に出た頃でもあったと記憶している。グループSNEなる面白不思議な会社?集団?が登場し、ゲーム・小説とマルチ展開を図っていた。「ロードス島戦記」「ソードワールド」等々。
自分もそれらにはハマったが、やはり天邪鬼なところがあって、元祖のTRPGに迫りたくなった。D&D(
ダンジョンズアンドドラゴンズ)だ。さらに、その世界観でノベライズされた「ドラゴンランス戦記」というファンタジー小説が確か富士見書房から出版されていて、少ない小遣いをほぼ全部費やして全巻買い集めて読んだ。
面白かったかと聞かれると、正直わかりにくかった。ロードスなんかと比較すると、とにかく世界観が暗く、重たい。個人の内面から闇が垣間見えるような、「地味」な描写が多く、理解するのが困難であった。で、とにかく一通り読んだ後、続きのシリーズがあるのは知っていたが、自分としてはここまでと判断し、処分してしまった。
最近、急に読み直したくなって、古本サイトやらamazonやらで検索すると、とんでもなく高価になっていた。電子版も高い。さあ困った、となったのだが、近所の図書館に揃っていたので、早速借りて再読し出した。
今回は最初から、めちゃくちゃ面白かった。自分の精神年齢がやっと追いついたのか、それなりにもっと読みにくい本を読んできたから耐性が上がったからなのか、とにかくグイグイと中身に引き込まれていった。暫くは、ドラゴンランスの世界を楽しみたいと思う。

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