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受胎に影響を与えるのは肉体だけではない

アナスタシア8-2
新しい文明(下)~愛のならわし~
から抜粋させていただきます。

p51受胎に影響を与えるのは肉体だけではない

例えば、現代の科学者たちはクローン人間をつくる技術に熱心になっているが、結局は外見だけが人間に似た生き物を生み出すことになるだろう。
なぜなら、受胎の際には、精子と卵子だけでなく、目に見えず、触って感じることもできない何かがかかわっているからだ。
この情報の続きを記述すると、人によっては大きなショックを受けてしまうかもしれない。

私自身、この情報を読者のみなさんと共有化すべきか否か、半年間考えに考えたほどだ。
だが、やはりこの情報は共有すべきだと決断した。

それはこのような内容だ。
「現在地球に暮らす人々の多くは、自分でも気づかぬままに、自分たちの子ではない子どもを育てている」

このことは動かしがたい根拠がある。
それが科学の世界で『テレゴニー』と呼ばれるものだ。
医学界では『最初の雄現象』(日本では「先天遺伝」などと呼ばれる)とも呼ばれているが、この話題についてはみなが口を閉ざそうとする。
一体どういう現象だろうか。
この現象は、およそ百五十年前のイギリスで、モートン卿が持久力の高い馬をつくろうとしたのがきっかけで明るみになった。
モートン卿は、純潔種のサラブレッドの牝馬と、オスのシマウマを掛け合わせようとした。
結果的に、二つの種の遺伝子はうまく合致せず、子馬が生まれることはなかった。
しかし、その後しばらくたってから、そのサラブレッドのメスに同じ純潔種の牡馬をつがいとして当てがったところ、生まれてきた仔馬には、シマウマのような縞模様がはっきりと出ていたのだ。
モートン卿はこの現象を『テレゴニー』と名付けた。
畜産業に従事している人々は、この現象とかなり頻繁に遭遇している。
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現代では、婚姻前に肉体関係をもつことが一般的になっているからだ。
だからといって、結婚する際に処女を保っていない女性を責めてはいけない。
我われの社会にはびこる恐ろしいセックスプロパガンダが、彼女をそうさせてしまったのだ。
西欧諸国では、中高生の子どもたちが既にセックスを経験しているという認識のもとで、親が子どもに避妊具を持たせたりする。
しかし、どんな避妊具を使っても「最初の雄現象」、つまりテレゴニーから子どもを守ることなどできない。
このことは、先ほど述べた人間や動物の例などからも明らかだ。
古代の教えや宗教でも、他の呼び名を用いてテレゴニー現象のことを語っているが、話の本質は同じである。
学者たちも古代の賢者たちも、女性が人生で最初に関係を持つ男性が、彼女に精神性や血の様相を残すと一様に考えている。
つまり、彼女の生む子どもたちに精神的、肉体的特徴を残すのは最初の男性だけで、のちにその女性と性的な行為を行うその他の男性はみな、タネと疾患を与えるにすぎないと考えているのだ。

父親と子どもたちのあいだにある大きな隔たりや、現代の人間社会の廃退の原因は、ここにも潜んでいるのではないだろうか?
膨大な数の事例があるのだから、科学や医学に携わる人たちだけでなく、全ての人々が子どもの受胎にある種のエネルギーがかかわっていることを知っておくべきだ。
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しかし一方で、はるか昔の人々は、一族の存続のための要素として、女性と処女であることだけではは十分でないと考えていた。
当時は、性行為の最中に女性が他の男性のことを考えていると、生まれてくる子どもがその男性に似てしまうという定説があったからだ。
このような定説があったということは、いにしえの人々が受胎時の意識、より正確には意識エネルギーを重要視していたということを表している。
このように、テレゴニー現象は、女性が潜在意識のレベルで最初の男性の情報を記憶することで、完全または部分的にその男性に似た子どもが生まれる可能性を示唆している。
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例えば、我が国では、学校での性教育が必要か否かについて、もう長いこと議論されている。
確かに、避妊具の使用を教えるだけなら、性教育を導入する必要などない。
だが、もし子どもらに本来女性に備わっている重要な役割や、受胎についての正しいかかわり方を説くのであれば、そのような授業は絶対に必要である。
そのためには、教師たちが受胎の本質を知り、しかるべき知識を持っていなければならない。
やはりこのテーマについては社会全体で話していかなければならないのだ。
しかし残念ながら、現在マスメディアで見られるのは、セックスプロパガンダばかりだ。
いわゆる民主主義国家では、自由について語られることが多い。

しかし、何よりも重要な自身の存在にかかわる問題を覆い隠され、その代わりにプロパガンダによって性に奔放であることが好ましいと伝えられている人間が、本当に自由だと言えるだろうか?
このような状況では、真の人間らしい暮らしから外れることができたという点以外、自由はないのだ。
それでも、アナスタシアから、女性がはじめての男性と関係を持ってしまったあとに状況を修正する方法について聞いていなかったら、やはり私にはテレゴニーについて書く決心がつかなかっただろう。
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ヴェドルシア人たちは、賢者たちによって編み出された、特定の作法や儀式によって「最初の雄」の遺伝子コードを消す方法を知っており、敵の襲撃で暴行された少女たちの意識も完全に浄化することができていた。
だから、親たちは被害にあった少女たちが後に結婚することになっても、まったく心配しなかったのだ。
しかし、ここに一つ但し書きをする。
知識を得てやり方を真似るだけでは、ヴェドルシアの儀式を完全に理解し、再現することは不可能だ。

なぜなら、彼らの儀式は心身で深く感じとらなければならないものだからだ。
「愛していなければならない」
「子どもの誕生に向けて身体を整えなければならない」
「子どもが受胎した場所である自宅で出産しなければならない」
と知ることに何の意味があるのだろう。
ただ「家族の中に永遠に愛を保存するために、三つの点、三つの気持ち、三つの存在の次元と空間を一つにしなければならない」と頭で理解するだけでは不十分なのだ。
先祖たちの深い哲学を感じることこそが必要不可欠だ。
私たちがまずはじめにしなければならないことは、我われが邪教徒と中傷してきた先祖たちに対して、何万年ものあいだ存続していたスラブの伝統文化を裏切った罪を認めることはできないだろうか。
そもそも私たちが伝統的宗教だと信じているキリスト教は、たったの千年間しかルーシに存在していないのだから、「伝統的」という言葉はふさわしくない。
では、なぜ罪を認めることが必要なのか?
それは、執拗な洗脳により植え付けられた、先祖たちが知性のかけらもない野蛮人だというイメージを持ちながら、彼らの儀式だけを取り入れようとしても、効果が出るはずがないからだ。

それに、先祖たちの儀式はすべて、宇宙や惑星の役割についての文学的な知識や、意識エネルギーについての知識にもとづいているのだから、「彼らには知性がない』という対立する意識を持っていては、自分の壮大な意識エネルギーにスイッチを入れることはできないだろう。
「お前は愚かだか素晴らしい」と言うようなもので、完全なる矛盾ではないか。
一方が他方を排除または対立する状態を生むだけだ。
では、先祖の文化が覆い隠されているのはなぜか?

それは、すべてを忘れてしまった、無知で自分のルーツから引き離された人々の方が操りやすいからだ。

しかし、これは創造主から私たちの文明へ与えられた罰などではない。
「自分で蒔いた種は自分で刈り取ることになる」という言葉があるように、私たち自身が先祖たちとのつながり断ち切ってしまった結果、自分たちと子孫たちをつなぐ糸をも断ち切ってしまったのだ。

多神教だった私たちの先祖の方が、子どもの受胎についての高い教養を有していたということは、現代の中国や、特に日本に、子どもをつくる行為に入る特別な浄化儀式を行う慣習が残っていることからも判断できる。
古代の中国、日本、インド、ギリシャなどの古代多神教国家では、受胎を非常に重要なものとして扱う慣習があったのだ。
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ヴェドルシア人の暮らしの中には、壮大で深遠な叡知が、簡単で陽気かつ合理的なかたちで凝縮されていたのだ。
それもまるで人間が自身の存在の本質を理解することを、創造主が手助けしていたかのような印象を受けるほどに見事に凝縮されていたのだ。
だが、我われが先祖の慣わしを知るには、まず、先祖とはどのような人々を意味するのかを定義しなければならない。



プロパガンダ...情報戦、心理戦もしくは宣伝戦と和訳され、しばしば大きな政治的意味を持つ。

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