適正運賃とは言うけれど(2024年問題)

なんでしたっけ?

物流改革に向けた政策パッケージ???
でしたっけ?

※政府案引用


(3)荷主・消費者の行動変容
① 荷主の経営者層の意識改革・行動変容を促す規制的措置等の導入(※)
② 荷主・物流事業者の物流改善を評価・公表する仕組みの創設
③ 消費者の意識改革・行動変容を促す取組み
④ 再配達削減に向けた取組み(再配達率「半減」に向けた対策含む)
⑤ 物流に係る広報の推進


この中の
③ 消費者の意識改革・行動変容を促す取組み

について考えてみましょう。

まずは
(1)商慣行の見直し

から

⑤ 物流の担い手の賃金水準向上等に向けた適正運賃収受・価格転嫁円滑化等の取組み(※)
⑥ トラックの「標準的な運賃」制度の拡充・徹底

まあこれにある通り「標準的な運賃」と言いますが
では「標準的な運賃」をどうやって決めるのかといえば、⑤の

「適正運賃収受・価格転嫁円滑化等の取組み」になるのですよ。

そこで適正運賃をどう決めるのかの私案として挙げてみようと思います


正直、厳しいですよ。本当に。

この「適正運賃」というのはトラック協会が出している「適正運賃」では結局解決にならないと見ています。

好きで悲観的な事を言ってるわけではない。
何ら手付かずに「今」だけを見てきたツケ。やらなきゃいけないのに責任転嫁して先送りしてきたツケ。

ようは【課題から目を逸らし逃げてきたツケ】でしかないから悲観的観測しかできないのが現実。


背広にネクタイ組がいくらギャンギャン吠えても解決策への道筋はない。
作業服組に意見出させて、ひとつひとつ解決していく。

それはそれは根気のいる作業が待っている。
それに社会が耐えられるか?がカギを握る。

例えば物流でいえば

・荷の発送者を「A」とします。
。荷を受け付け配送依頼者を「B」とします。
。運送業者(会社・事業所)を「D」とします。
。実際に運ぶドライバーを「E」とします。
・荷の受け手(消費者)を「F」とします。

やらなきゃいけない第一段階として
・「A」~「F」が現在300円で配送しています。
Q,では現在300円の送料をいくらまでの値上げなら「F」さんは許容できますか?という交渉をします。

次に、第二段階として
・第一段階で出た数字を元にして「A」から「B」さんにはいくら値上げが許容できますか?という交渉をします。

次に第三段階として
・第一段階と第二段階で出た数字を元にして「B」から「C」さんにはいくら値上げが許容できますか?という交渉をします。

次に第四段階として
・第一段階と第二段階と第三段階で出た数字を元にして「C」から「E」さんにはいくら値上げが許容できますか?という交渉をします。


これを延々と「折り合いがつく適正価格として示せるよう」に交渉を繰り返していくのです。


この適正価格がでるまで何年かかるか?私にはわかりません。
一年で済むかもしれませんし、20年・30年かかるかもわかりません。

もちろん交渉が決裂すればそこで産業崩壊は決定的事実となります。


これを国のトップ(総理大臣)が変ろうと、政権交代が起こり政権与党が変ろうと、
変わらず継続的にやり続けるしか方法はないのです。

例えば、第二段階・第三段階まで交渉が進んでも、社会情勢が変れば第一段階からやりなおしを迫られるかもしれません。

それでもできますか?って話なのです。


仕方ないですよね。。。。。
何十年と先送り・見て見ぬふりをして放置してきたんですから、、、、。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?