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パメラを通して見た大夢と私の想い


 大夢がボカロの曲をカバーすると聞いて、ボカロ曲の性質上絶対に似合うんだろうな、でもどんな曲なのかな、と思いつつ、先入観を持ちたくなかったから、大夢のパメラを聴くまでは我慢しようと思い、逸る気持ちを抑えて原曲を一切聴かなかったし歌詞も見なかった。
 それでもあの日はどうしても行けなくて、直接この目で見たかったけれどもこちらも我慢。我慢を重ねていた、その分、期待も膨らんでいた。


 初めてパメラを観たのは、Huluでの配信。ろむMINI達から「すごかったよ!」という声をたくさん聞いていたから、どんな大夢が見れるんだろうとワクワクしていた。しかも1人で立つ初めてのステージ。仲間もいない中、会場は自分のファンだけではないというほぼアウェー状態。自分の曲ではなくカバーステージ、しかもボカロ曲。期待と不安に押しつぶされていなかったのかなぁとこちらが心配になった。(11/5プラメ大夢:「○○○○○て○○○し○○○○○た笑」←圧倒的大夢でした)
 でも、「緊張と安心」もあったと。ここで一呼吸置いて安心できるところが大夢らしくてまた好きになるね。


 実際に画面を通して観て聴いたら、、、言葉が出なかった。しばらく言葉が出なくて、衝撃だった。頭を鈍器で殴られたような感覚(殴られたことないけど)であっと言う間に終わって思考が停止して、今目の前で起きたことに理解が全く追いつかなかった。少しして「よかった」という言葉をやっと呟いた。あのときはそれが精一杯でうまく言語化できなかったし、パメラの世界の余韻に浸っていたかったから繰り返し聴くこともなくただぼんやりと過ごした。
 悔しさもあった。どうしても生で観て聴きたかったから。一生の後悔だなと思った。これが第一印象。

 テレビの大画面で観る大夢のパメラは、あの広いステージで、初めてINIではなく、「髙塚大夢」として立ったステージなのに、そうとは一切思えなくて。堂々としてて、このステージは俺のものと言わんばかりの風貌。それは見た目だけじゃない。アップテンポで多くの言葉が行き交うこの曲を難なくこなす、それでいてあの肺活量、高低差もなんのその。あれほどまでにいろんな点から"難しい"曲を、この人はどうしてこうも簡単にこなしてしまうのか。こなすだけではなく、人を引き込むのか。髙塚大夢という人の魅力が詰まりに詰まっていて、本当に驚いた。


 グループとしてステージに立つ時も、センターに来た時、自分のパートでの会場を一気に掌握する力がすごくて、それがソロになるとどうなるんだろうと思っていたら、始めから終わりまでずっと心を鷲掴みにされて離さなかった。それは、歌唱面だけでなく、視線、表情、手や体の使い方、リズムの取り方など、どのように表現するかといったステージングにもあった。そういったある意味で支配のコントロールもできるのかと。驚きの連続でそりゃ思考も停止しますわ、、
 なぜパメラなのか、なぜ大夢なのか、全く把握していないけれど、大夢の初めてのソロステージを最高の形で彩る楽曲にただただ感謝した。

 また、新たな大夢に"なっていく"様が見られてうれしかった。「大夢はいつも大夢自身であって、その都度(そのステージでの姿に)"なっていく"人」という話をしたことがある。私は大夢が「憑依をする人」と思ったことがない。(正しくは、「なかった」。BAD BOYZの大夢は今までの解釈に当てはまらなくて、、この話はいつか。)今回のパメラもそうだった。大夢が大夢のままギアを上げて(今回は"パメラのレベル"まで上げて)ステージを作り、観る人を魅了する。その姿を見ることが大夢のことを知ったあの日から大好きだから、とにかくうれしかった。それが自分のファンの前だけでなく、他のいろんなアーティストのファンがいる前で。こんな幸せなことってないなって思えた。

 "ステージを楽しむ大夢"を、あの大舞台でも観られたことも幸せに思う理由の一つだった。オーディション中のことも思い出されて、あのときの自分は、とにかく彼を認めてほしい、必要とされる時が必ず来る、だから大丈夫とある意味暗示をかけながら必死に応援していた。既に懐かしいなぁ。デビューしてから着々と、堂々と、本当に自分の力で、その技で、努力で、見せつけてくれたなって。今回のパメラもその1つで、大きな、大切な一歩になった。涙が止まらなかった。それと同時に、彼の世界がまた広がっていくのが分かってこれまたうれしかった。これが初めてなんて、彼はこの先一体どこまで行ってしまうのか、もう見当もつかないけれど楽しみで仕方ない。
 私が初めてパメラを観たのは、11月26日。大夢がパメラを披露した11月3日から約1ヶ月も経ってしまっていたけど、こんなに素敵で大切なステージを画面越しと言えど観ることができて本当によかった。


 大夢のステージが終わってから、初めて原曲を聴いた。ボカロは軽く触れた程度の人間でしかないが、やはり「ボカロっぽい(=言葉と音を巧みに操る)曲だなぁ」という印象だった。flowerさんとバルーンさん、両方まずは耳で聴いた。須田さんがどのような思いを込めたのか、パメラとはどのような曲なのか、目で見ることでまた印象が変わった。音楽って不思議だよね。
 大夢は、パメラ/バルーンを披露したから、もちろんバルーンさんの曲を繰り返し聴いたんだろうけど、大夢が原曲をリスペクトした上で、大夢らしさを加えてこの曲を完成させたんだなって、あのパフォーマンスを見たらわかるから、その"らしさ"にまた感動してまた好きになった。何度落ちさせるのよこの人は。
(あまりにも長くなってしまうため、歌唱については別でまとめます、、)
 とにかく、おそらく本人の中でも100点満点のパフォーマンスだったのではないかなと感じ取れるくらい素晴らしいステージだった。細部までこだわり抜いて、緊張も味方にステージを楽しんだ大夢、最高にかっこよくて眩しくてたまらないよ。

 11/5のプラメでは、○○も○○も自分なりにパメラを解釈して決めたと教えてくれた。もう愛おしすぎる。
 カバーするとなったら、本家を聴くのは当たり前で、その世界観を壊さず表現しようとするのも当たり前のことなんだけれど、当たり前を当たり前だと思ってなんの躊躇もなく、もはや当たり前だという自覚もなく自分の意思で積み重ねてきたのが今の彼のすべてだと思っているから、また大夢らしくて。"好きだから突き詰める"、その手段として練習する、調べる、出向く、関わる、触れる、尋ねる、、それらをあらゆる分野で積み重ねてきた彼の人生があって今の彼があるし、それが今まさに生きている場面ばかりだから、、うまく言えないけれど、今回で言うと、ただ曲をカバーするだけではなく、"たくさん聴いて曲を解釈し、それを自分なりに表現した。○○や○○も曲の世界観に合わせて考えてパフォーマンスを完成させた"というところがすべてで、彼らしさがこれでもかと詰まったステージだったんだなと改めて感じた。もはや大夢の人生の体現化と言っても過言ではない気がする。そうか、だから私はこれほどまでに大夢のパメラに心打たれたのかと納得した。


 この溢れて止まらない想いをTwitterで呟くにはあまりにも不適だったので(長すぎて)こうしてnoteにまとめた。
初めて聴いたあの日から数週間は覚悟がいるから軽い気持ちで見られなかったけれど、この最高のステージを存分に味わうことなく終えてどうする!としっかり受け取ることにした。そうしていく中で、この最高の贈り物から生まれた自分の気持ちを言葉として残したいなと思い、今書いている。
信じられない文字数で自分でも驚いているけど、書きながらまた彼のことが好きになって愛おしくて、こうして丁寧に言葉にできてよかったと思っている。人に伝わる文章になっているかはわからないけれど、、それでもよかった。もっともっと話したいことはあるけれど、この辺りで。

 繰り返し聴くうちに、パメラのことも大好きになったので、パメラについてもいつか考察したいな。曲の解釈の仕方ってそれぞれで本当におもろしい。歌詞もメロディも演出も映像も、こんなに心を揺さぶられる素敵な曲に出会えて幸せ。INIちゃんたちに出会って大切な曲が増えていくことも、私の人生に彩りをくれているよ、いつもありがとう。


 パメラの大夢についての話をまとめようと決めた次の日にYouTubeとニコニコ動画で期間限定公開。もう最高のタイミングでした。いろんな人に観てほしい、聴いてほしい曲。他の方がどのように感じたのかもぜひ聞いてみたい。会場ではどのような響き方だったのか、届き方だったのか、気になるなぁ。限定なのは悲しいけれどあと6ヶ月。これからも「パメラ feat. 髙塚大夢(INI)」をたくさんたくさん愛したいなと思う。

ありがとうパメラ、ありがとう大夢!

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