R1300GSは本当に凄いのか?(その4)高額過ぎ💢の続編です。


 どうやってGSの値段が決まっているのか?いろいろ皆様からコメントを頂いたので、GSの値段高過ぎ!の続編です。
 その3でR1300GSの価格はイベント代含めてまあ適正か?って結論を書きましたが、オプション等々広く見てみると、世間の常識からかけ離れた値付けがまかり通る、バイク業界の特殊事情…
 例えばパニアとトップケースが一式で50万円!
樹脂製でもアルミ製でもBMWに限らず日本のバイクメーカーの純正品もかなりの高額です。あの程度の収納箱をホームセンターで探せばまあ特売3個で1万円ってとこでしょう?
 ではなんでこんなに高価なのか?パニアやトップケースを量産する為の、いわゆる金型がポイントです。バイクに装着して走行中の空力や重量バランス、転倒時も想定しての強度設計等々、家庭用の箱とは次元の違うノウハウを入れて設計され制作したパニアの金型はかなり高額になります。  この高額の金型代は売れたパニアの数で割ってその定価に按分される訳なので、たくさん売れれば売れるほどどんどんパニアの定価は下がってきます。つまり金型代を償却した後の売り上げは、
ほぼ全額丸儲けって訳なのです。
 ではいったい何個売れるのか?ホームセンターの箱と比べると桁違いに販売数が少ないのは容易に想像できると思います。さらにこんな高額のパニアやトップケースを買える人は、バイクオーナーでも限られ、多くは中華製のトップケースで済ましちゃう?って悪循環が続いているのです。昔からバイクメーカー純正のパニアとトップケースは高額なんだ!ってのがユーザーにも常識化しちゃってるのも問題ですね。取り付ブラケットまで別売りで高額、わざと総額をわかりにくくしてるとしか思えません。
 GSくらい台数が売れれば、例えばパニアケースとトップケースを標準装備にすると、値段はいきなり半額以下でメーカーも利益が出るし、お客様もハッピー😀になれる価格構成になるでしょう。
さらに今後の他のGSシリーズにもそのまま使える様な共通設計をしていけば、もっともっと安くて良いケースが手に入る様になります。
 私はBMWモトラッドの開発チームは今回のパニア電磁ロック化をスタートに、今後のGSシリーズでそんなシリーズ化を考えている様に思います。そういう手法は4輪の世界では常識化しています。BMWは4輪と2輪の開発者が時々入れ替わっていて、それぞれの良いところを取り入れあっている訳ですから。
それにしてもR1300GSのケース3点セットは高い。共通設計して将来は下がるから、その原資は最初のありがたいオーナーに少し多くご負担下さいって事なのでしょうか?

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