温泉旅館への家宅捜査とエイリアン
先日、福岡県の老舗旅館「二日市温泉 大丸別荘」が大浴場の湯を年2回しか入れ替えなかったにも関わらず、適正に対処していたという虚偽の報告をしていたことで、世間を呆れさせる大問題となりました。
しかも、前社長の記者会見では、保健所への虚偽説明を故意に行っていて
「利用者が少ないので湯の入れ替えはしなくてよい」
と従業員に指示したと、あっさり認めていました。
ポエトリーリーディングのような記者会見であきれるばかりでした。
多くの、温泉ファンは怒り心頭だったと思います。
さて、この温泉ですが、当然、社会的制裁はあるものの、法的にはどうだというと
公衆浴場法違反(虚偽報告)
のみで、罰金等臨時措置法が適用されても、
2万円以下となる可能性
があります。
駐車違反程度の罰金です。
しかし、県が告発したことで警察の強制捜査を受けることになりました。
対費用効果を考慮すると
この程度の案件で警察が動くとは
と驚かれた方もいらっしゃると思いますが
たかが温泉だと軽視すると、警察沙汰になるんだ
という一罰百戒で、多くの関係者に対する戒め(いましめ)になったのでは思います。
そこで、このレジオネラ属菌についてですが、実は我々の身近にも存在しているのです。
特に、水温が20度以上の人工環境水(つまり、温泉や自宅のふろ)では、増殖著しく、その菌は寄生している母体のアメーバを食い殺した後には、エアゾル(つまり霧ですね)になって放出されます。
それを吸い込むと肺炎を発症する恐れがあり、他者への感染・発病も危惧されます。
その生態は、まるでエイリアンのようですね。
見えない敵には、リプリーも対決できません。(エイリアンのヒロインです。)
そこで、怖いのは、実は自宅のシャワーヘッドなど、普段お手入れをしない箇所にも、レジオネラ属菌は住み着いているそうです。
他山の石として、我が家の風呂のお掃除も観点を変えてみることも肝要かと思った昨今でした。
お付き合いいただきありがとうございました。
さて、今日は念入りにお風呂掃除をしようかな。
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