こんにちは！
岐阜県は下呂市金山町にある「八坂の桜」です。
今年は、昨年より１０日間遅れて開花しました。
人口7000人余りの山間にある地区ですが、この時期だけは多くの観光客が足を運びます。
人家から遠くにあるダム湖畔の道路沿いに、突然現れる夜桜には多くの人が目を奪われています。
漆黒の夜空に、幽玄の郷（さと）が現出しています。

水を張った田んぼに写る「逆さ桜」は、何時までも眺めていたい風景です。

歩いている観光客も、幻想の世界のラビリンスにいるようです。

簡易テントで、暖を取っている保存会の方のつぶやきです。

樹齢50年の古木の花色は年々褪せています。
でも、一年に一回のこの日を多くの方達に見てもらいたくて桜の保存に力を入れています。
でも、テングス病の発生も多くなり、近いうちに枯れてしまうでしょう。
人間も植物も、寿命があります。
それに、ここには住んでいる若者がほとんどおらず、我々高齢者ばかりです。
維持するための体力が減っているのです。なので、昨年も並んでいた屋台の出店も辞めました。
今更ですが、５０年の間に毎年桜の苗木を植えていたら、今頃は桜の古木も我々も新旧交代の時期になっています。・・・

たらればですが・・・

桜がなくなったら、次は紅葉を植えようと思っています。
秋のライトアップも、素晴らしい景色になると思います。

失われる原風景、そして、新たに生まれる風景、いつまでも日本の美しい景色が続くことを願いました。

おまけ
下呂温泉駅前の風景です。

飛騨川と「水明館」

飛騨川沿いの夜桜。

お付き合いいただきありがとうございました。