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No.57所感=^_^= 命あっての物種~飲みすぎ注意編①

(約1800字)
命あっての物種~交通事故編の続き

「ホワイトな学校へ」で、お酒絡みの服務事故の話を書いたことがある。
酔いつぶれてのもらい事故も、実際に起こりうる話だ。

実は我が家にも、一人、飲んだくれがいる。
いわずもがな、夫Y。

服務事故のような、もらい事故を起こしたことはないが、相当危ない橋を渡ってきた。

夫は、酒に弱い。
体力があるから、量はたくさん飲めるが、すぐに酒に飲まれてしまう。

夫が酒に飲まれた瞬間はすぐわかる。
「目が据わる」という言葉があるが、本当に半眼のようになり、文字通り目が据わっている。
そして、ろれつが回らなくなる。

これ以上飲ませたらまずいと、酒を水にかえると、
「なんだ、水なんか飲めるか!」
「俺は酔っぱらってなんかいない!」
泥酔しているくせに、最悪の酒癖である。


終点からの電話

その泥酔状態で電車に乗ると、当然すぐに爆睡してしまう。
電車に乗ったまま、何往復もし、最後は終電の終点で降ろされ、駅の外にポイっと放り出される。

そこで我に返ると、慌てて家に電話を掛けてくる。
こんなことは、何度もあった。
最初の頃は心配したが、2度3度と続けば、心配もしなくなる。

私は、夫が飲み会に行った日は、起きて待っているなんて殊勝なことは絶対にやめることにした。
待っていても、腹が立つだけだ。

寝ているところを起こされるのも腹が立つので、本当は、電話もかけないでほしいのだが、生存確認は必要なので仕方ない。

例えば、C県のM駅、I駅。
最も遠い所では、K県のO駅。
終電の終点からなので、とうに真夜中は過ぎている時間。

電話に出た私が、毎回念押しをするのは、
絶対、タクシーに乗って帰って来るな、
始発まで待って、電車で帰って来い、ということ。
飲んでお金を使った上に、終点から家までのタクシー代なんて、とんでもない!

最も遠いO駅のときは、確か2月で、その冬一番の寒さと言われていた日。
20年前は今のように、ネカフェやカラオケ、カプセルホテルなどの気が利いたものはなく(あったとしても、ウチの酔っ払いにはその知恵がなかったかもしれず)・・・
O駅から放り出された同じような境遇の輩が数名、風の当たりにくい隅っこに、なんとなく集まって、無言で寄り添うようにして、始発電車を待ったそうだ。


転倒

泥酔して歩いていて、転倒したことも多々ある。

転んで、鞄ごとなくしてしまったこともある。
翌日、歩いたと思われる道を探し回ったが、見つからず…。
遺失物届を出したが、とうとう見つからず…。
図書館で借りた本をなくしてしまった。
不幸中の幸い、夫は財布を身に付けるたちなので、それは大丈夫だった。
金目のものが入っていない鞄など、ゴミとして捨てられてしまったに違いない。

ある時は、S駅にいる、と電話がかかってきた。
S駅から家までは、徒歩30分弱。
それなのに、結局、帰って来たのは明け方だった。
そして服は、どろどろ。
3時間も何をしていたかというと、S駅を出て横断歩道を渡ったところで転び、そのまま眠ってしまったそうだ。
財布も取られずに、よくぞ無事で帰ってきたもんだ。


またある時は、終電の時刻が過ぎても電話がかかって来ないので、しかたないので携帯にかけた。
最寄りのK駅から歩いているという。
それなら、あと10分くらいだと思っていたが、全然帰って来ない。
30分経ったところで、再度電話をかけた。
「なんだかさあ、全然家に着かないんだよ~。」
はあ、どこほっつき歩いてんの?
そのまま放っておこうかとも思ったが、家の近くであるとすれば、近所の人に見られたら恥ずかしい。(夫の心配より、恥ずかしさです。)
一応長男を起こして、今から父ちゃんを探しに行ってくるから、よろしくねと頼んだ。
長男は、普段は威張っている父ちゃんの情けない姿を想像して、ウキウキしている。

果たして、私は家から100mくらいのところにある下り坂の途中で、眠りこけている夫を発見。
その坂には、歩道を示すポールが申し訳程度に数本立っているのだが、そのポールの外側にゴロッと寝ていたのだ。
その坂は太鼓橋のような形状なので、先が見えずらく、車が来たらひかれてしまう。
そんな場所でグウグウ寝ていたのだ。
叩き起こしたら、転んだ拍子に膝を痛めて、歩けないという。
しかたないので肩を貸して、やっとの思いで家に帰った。


このように夫は、家族に相当迷惑をかけているが、実はこんなもんではない、もっと大迷惑をかけているのだ。

長くなったので、今回はここまで。
つづく=^_^=

次回は、『飲み過ぎ注意②』です。


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