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猫にホステス・・・せちるぜ、今宵

2024年、っていわれても
猫の小生にはピ~ンとこない。
ピ~ンといえばヒゲ。
この一択だもの。

新年を迎えたからといって
ゆっくり過ごせるかというと
これがまったくで
アレさんもご主人さんも
ライトグレーな職場に勤めている為
朝から出て行ってしまった。

あっ、やりたい放題かも。ボク達。

大晦日。お休みだったアレさんは
なんちゃって筋トレと称して
全く味がしない炭酸水片手に
キッチンで、くるくるしていた。

くるくるの正体。
それは手作りおせち。
が、おせちとは名ばかりで
酒盗詰め合わせといった方が
正解かもしれない。

黒豆の仕込みは28日から

チャイさんの元飼い主さんは
黒煮豆が大好物だった。

東京育ちのチャイさん

彼女が満面の笑顔で
黒煮豆を頬張りながら
また来年もお願いしまッシュ。
なんて言っていたのだが
ある日突然帰らぬ人となる。

愉快な仲間たちと ご対面
心の扉をノックする家政婦

豆を煮るときの
独特な芳香が漂う中
アレさんは気がついてしまう。
嗚呼またひとつ
彼女の齢に近づいた。
そんな思いと鍋の熱気。

無色透明だった炭酸水は
2杯目以降
褐色に変わるだろう。
Silent night.

・・・んにゃ?クリスマス風味?

著者 スコット山田

酒の肴を詰めたお重。それがアレセチ



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