偉大なるギターヒーローEVHとそのご子息WHVとデイヴグロールその2

大人になるにつれヴァンヘイレンというバンドの裏側の問題を知り始めたヴォルフガングがバンドというもののあり方に葛藤するようになったのは想像に難くない。
ここからは私の私見でなにも裏付けはない。
バンドのメンバー同士で軋轢を抱えながらもビッグになりすぎた故にそこから抜け出す事ができないヴァンヘイレンの実態を知った彼はデイヴグロール率いるフーファイターズに救いを求めたのかも知れない。
デイヴグロールはいい奴、人格者として音楽シーンでもその人間性を高く評価される男。彼と出会ったヴォルフガングは自身の音楽活動について気持ちを固めたかも知れない。彼が音楽活動をするに当たっての方針を決めたかも知れない。
前提としてデイヴグロールのバンド運営スタイルを下記に記述する。あくまで私の見解なので注意を
1.ほぼ全ての作詞作曲はリーダーであるデイヴグロールでありメンバーはそれを理解している
2.ライブでもあくまでデイヴグロールが中心人物であるとメンバーは理解している。
3.ライブにおいては各メンバーにスポットライトが当たる場を必ず設ける。
4.バンドの成功に貢献したメンバーは切らない。これはパットスメアが復帰したいと言った時に快く受け入れた一方、それまでの功労者であるクリスシフレットを解雇しなかった。クリスはパットが復帰する時、自分はクビになるとかくごしていたらしい。
5.ギターヒーローはいらない。ギターヒーローとカリスマボーカルは軋轢を起こす。ヴォルフガングはこういったデイヴグロールのバンド運営を理想としてるのではないかと思う。
実際にヴォルフガングは自分のバンドでやっているバンド運営はデイヴグロールに近い。
ここまで色々書いてきたが、ヴォルフガングは楽曲を全体的にコントロールしたいように思える。デイヴグロールやポールマッカートニーのように。
エディの息子だから当然シュレッディングなギターソロも弾けるだろう、テイラー追悼ライブでホットフォーティーチャーで父エディのようなグルーブ間で弾き切ったように。
でも彼のオリジナル曲ではギターヒーローのようなソロを弾くことはあまりない。
これはヴォルフガングがフーファイターズのデイヴやポールマッカートニーのように楽曲をトータルにコーディネートするミュージシャンを目指してるからではないだろうか?
彼は偉大なるギターヒーローである父エディを追ってはいないのだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?