波に惚けて/塩入冬湖

太陽が終わった匂い
惑う 他人の対応
絡まる親指の形が合わなくて

それさえ愛おしくて
それさえ可笑しくって
掠れた声が合図で
春がやってくるの

ねぇいつか戯れた顔で
フィルム撮って解いた
思い出にすら未だ
恋をしている

恋をしている

さよなら わたしのbaby
波の花ふと攫うだろう
何回も何回も願った甲斐はなく
後ろめたいと言って背中を向ける夜
わたしにとっては宝石みたいだったの

海面を走る電気は
何処へ行くのだろう
忘れてしまうだろうけど
それも悪くはないかい

飽きれば惚けている
あなたに惚けていた
わたしの有様な
懸命に恋をしている

恋をしている

さよなら わたしのbaby
波の花ふと攫うだろう
美しい余白を愛にした記録すら
微睡む対の風は目の中に映らず
髪の毛に溶けて時期にはわたしになる

さよなら わたしのbaby
波の花ふと攫うだろう
何回も何回も焦がれた会話なく
微睡む対の風は目の中に映らず
髪の毛に溶けて時期にはわたしになる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?