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蟻のままで

綾野くんは犬だ。
忠実な犬。
18歳になったらしましょうねーの意味は
18歳まではしないよの意味です。
綾野くんは罪のない変態なので、いろんなことに楽しみを見出しています。

ご飯作ってるときに、ちょっかいを出してきたり、本を読んだり、テレビを見ていても、綾野くんは私にすり寄ってくる。

可愛いから、よしよしすると何故か、くっついてくる。

「ええっ」

なんとなく押し返した。

ん?立ってね?

「できないよ」

「うん、知ってる。好きだからいつもこうなる」

綾野くんは照れもせず、楽しそう…

「顔を見ただけでも立つわ〜」

ワロタ…

「あほなんか…」

「いやいや、好きなんだって!」

すげーな。本気は伝わるから、めっちゃ愛が伝わってきて笑った。

「あはは」

「好き。押し付けたい。興奮している。ふふっ」

綾野くんは私を好きで、見ているだけで興奮していることを私に知ってほしいらしいです。

なんか書くとあれだが…

怖い感じじゃないんだよね。
信頼関係があるのと、綾野くんが可愛いらしい感じだからだと思う。

いつもじゃなくてたまにしてくる。

多分だけど「今はしなくてもいいけど、友達にはなりたくない。何年か付き合って、綾野くんは友達だよと言われたら発狂する」

「言わないです。約束は絶対です」

「不安」

「じゃー、もし嫌いになっても綾野くんとはしてから別れます」

「それはもっとやだ。そういうことじゃない…」

確かに…

なんか可愛い変態だなと思う。
好感が持てる。

綾野くんが両手をだして

「手を繋いで」
「はい…」

手を繋いだ。

「はー」
なんで溜息つくのよ。

「次、ぎゅとして」

「うん」

ぎゅとした。

「はー」

なんで溜息つくの?

「俺から行くね」

「はい」

恋人つなぎにして抱き寄せてきた。
で、ぎゅーされた。

待て待て…死ぬ…

綾野くんの背中をタップした。
「ゲホゲホ、しぬ」

「そう」

殺されるんか私。。

「わかった?」

「なにが?」

「好きの濃度の違い」

「あー。私のが軽い?」

「そう。どうしたらあんなに軽く手を握れるの…ダンスでも俺とする気?」

「うん笑」

「可愛い…まぁ、踊ってもいいけど…」

いいんだ。

「ぎゅも全然違う。俺は津和の骨を折りたい」

「バイオレンス…」

「ぎゅー、バキバキのイメージです」

「激しいね…」

「うん、津和にだけね」

「そうなんだー。ありがとう」

「犬のしっぽみたいなもんだからお気になさらずに…好き好きと尻尾を振ってんの。したくないとは言わないが、性欲だけではないんです。そこはご理解頂きたいです」

「はーい。わかりました」

「素直なとこ好き」

「うん笑」

綾野くんは素敵。

「というか無理だと思う。そんな大きさ入らない絶対痛い。」

「ぶっ笑。褒めるな。海綿体だから大丈夫。骨ないし」

まじか…
検索した。人間だけ骨がないらしいです。
最中に襲われやすい生き物だからだそうです。チンパンジーですら骨あるのに…

そして初めて知ったけど、蛇は2個あるらしい。
どういうことだよ!

しかも返しがついていて、釣り針みたいになってる!

簡単に抜けない!

こわっ!

でも蛇は快楽を感じているらしいです!
だから無理やりしてるわけじゃないらしい!
蛇…

蛇を少し好きになったわ。

でも蛇は一夫多妻らしいです。
まじか!ころす!

「鳥も一夫多妻だけど、野鳩は生涯1羽しか愛せない。蛇も〜パイソンじゃなければ…」

日本代表のアオダイショウで検索した。
一夫多妻。
大体、2匹の妻がいます。

じゃー、アナコンダは!

蜘蛛や、カマキリと同じシステム…

ふわぁー

小学生の時、映画館で「蟻のままで」という昆虫映画を見たんだけど、まさかの主役が蟻ではなく、カマキリだったことを思い出した!
メスに喰われてたYO。
食べられない方法はないのです。
かわいちょ。。
泣いた。一生に一回、本当に好きなカマキリとしたら食べられる。
しかもカマキリは最中からメスに食べられてたYO。

頭から、モシャモシャ喰われてた!
オスはブルブルしてた!
でもきっちり子孫は残してた。
すげぇ。カマキリのオス、まじリスペクト!

自然界厳しい…
しくしくした思い出!

綾野くんに「津和の検索履歴笑う…」

「いろんな愛の形…」

「人間で良かったね。よちよち」

「うん笑」