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あなたがしてくれなくても

妻にくしゃみを吹きかけられ思わず怒りを露わにした夫です。

さて、前回の妻の投稿の通り、我々夫婦のマイブームは
「あなたがしてくれなくても」の鑑賞と鑑賞後トークであった。

最終回が先日放送されたということで、感想を綴っていく。
まず、私はこのドラマ断然支持派だ。賛否割れているラストも、ここ以外ないという落としどころだったように思う。むしろ、賛否両論なことに驚いているくらいだ。

最終回前まではドラマのクオリティとは別の部分で登場人物の行動にイライラし、妻とどう思うよ!?と激論を交わしたが最終回で全員のことが一段階好きになった。やはり、行動の善悪はどうあれ受け身ではなく主体的な行動をする人に魅力を感じる。

妻のことを愛しているがどこか気が利かなかったり言葉選びが不得手な陽ちゃん、自分がしてしまった行いを背負いながらやや身に余るキャリアアップを目指すみち、どうしようもない渇望に促され右往左往しちょっと滑稽になりつつある誠、思い描いたはずの未来ではなかったが受け入れて前向きに仕事に打ち込む楓。当然だが、みんな違ってみんないい。

ちょっとバカみたいな感想になったが、個人的にはどこか芝居がかった立ち振る舞いや時折思慮にかける言葉が見受けられつつも、圧倒的ビジュアルで有耶無耶にしてきた誠の人間味が最終回にして炸裂していたのが面白かった。
なんだ、素はそんな人ならもっと出してくれたらいいのにと肩を叩きたくなるくらいに。冷めた周囲に目も触れずコイントスを始めて、みちに思いを伝える誠。みっともないけど、カッコよかったよ。

色々と巷では意見が飛び交っているが、夫婦間の関係なんて外野がとやかく言うことではないなとこのドラマを見ると改めて感じる。
セックスレスや子供のことなど、みちと陽ちゃんの間の課題はきれいに解決したわけではないかもしれない。それでもその時々で優先順位は変わっていくのが人間なのだろう。急な登り坂に足元をぐらつかせながら支え合い仲睦まじく家路につく二人の後ろ姿を思い返すと今もこみあげてくるものがある。

このドラマを見て妻と話をし、なるほどそういう考え方もあるのかと気付かされることがたくさんあった。やはり言葉を交わさなくては人の内面をすべて把握することはできない。
いつもの結論になったが、我々夫婦はこれからも言葉を掛け合い、どちらかが転んだらどちらかが手を差し伸べ支え合う。お互いさまの関係をこれからも続けていきたいと夫は思うのであった。

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