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2024年3月導入予定 キングパルサーの左リール配列について考える

山佐から発売される新台の「キングパルサー」が非常に楽しみです。
純増5.0枚の擬似ボーナスタイプで登場する今作は、擬似ボーナスだからこそ実現できた1G連のストック抽選や、4号機当時に存在しなかったチャンスゾーンなどを引っ提げて登場するみたいです。ボーナス1個の放出を待つのに128G要する仕組みが、現代のパチスロユーザーにどう映るか…という懸念はあるのですが、その辺も踏めて評価がどうなるかも楽しみですね。

何か新たな情報ないかなと解析ページをのぞいたところ、リール配列が掲載されていました。

左:スマスロキングパルサー
右:4号機キングパルサー

※それぞれの転載元は以下のサイトです。

スマスロキングパルサーの20コマ×3リールを眺めているだけでも「開発の方は色々苦労されたんだろうなあ〜」と感じることができました(完全に推測ですが)

【左リールの再現】
4号機のキンパルは当然21コマ、スマスロキンパルは、時代的に当然ながら20コマ。もうこの時点で当時の完全再現は難しいのですが、正直そんなのゲーム性が再現されていれば何の問題もない。では、当時のゲーム性を再現しつつ、どこまで出目を再現するか、赤7回りだけを犠牲にして再現を図ったのではないかと推測します。

昨今のAT機、一番シンプルに抜け目なくリール配列を作り込むなら5図柄1セットを等間隔に4セットおくのが一番簡単です。

最近の台で一番わかりやすいのは「マクロスF4」かな。

左リールは、上から「リプ・ブランク(ボーナス図柄)・チェリー・スイカ・ベル」
中リールは、上から「チェリー・スイカ・ブランク(ボーナス図柄)・リプ・ベル」
右リールは、上から「スイカ・リプ・ベル・ブランク(ボーナス図柄)・ベル」
の詰め合わせセットが等間隔に並んでいます。
何でこの配列にしたの?というのは、理由は簡単、全部のフラグを取りこぼさない(見た目上必ず揃う)からでしょう。
ましてやこのマクロスはゲーム性の一環として押し順レア役が存在します。どんなに変則押ししても、見かけ上は図柄が揃うようになります。(じゃあなんで左の8番はスイカにしたの、って。まあランカの近くにシェリルイメージのチェリーがあったらランカが可哀想だから、とかですかね?)

次にキンパルの配列を見て。

絶対に取りこぼしてはいけないリプと、メイン役のベルの位置は固定のまま、チェリー・オレンジ・ブランクは結構遊びのある配列になっています。ここで一捻り加えた理由は、やっぱりキンパル伝統の出目を再現したいからなのではないでしょうか。
特にここ。

やっぱこの箇所があっての”キンパル”でしょ!って。

リプ・ベルをこぼさない配列、かつ上記の箇所の再現となると、左リール上はそれだけで11コマ埋まってしまうこととなります。残りの9コマでどこまで初代に近づけるか、というのを考えた時、初代で一番ユーザーが狙っていたであろう⑥番のチェリー、それに続くベル・リプ・バー、ここの再現の優先度が高かったのではないでしょうか。

するとやはりスマスロでは上からベル→リプの順にする必要がある。必然的に初代で上からリプ→ベルとなっていた箇所の再現性は低くなる。
初代の左リールに上からリプ→ベルと並ぶ箇所は3箇所ありますが、そのうち2箇所はDDT打法をしているとあまり拝まない箇所にあります。一番視界に入るのは赤7下の箇所かな?

諸々考えると、初代の赤7周りの配列をちょっといじるだけで、スマスロにおけるゲーム性と、その他の箇所の配列再現が両立されるのです。

だからおそらく、開発の方はいろんな案を比較衡量しながら作り込んでいったんじゃないかと思っています。


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