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ご近所アベンジャーズ

実家の母から電話。
「なんか昨日窓を開けてたら、うちに猫が入り込んで、まだどこかにはいるんだけど、どこにいるのかわからないのよ」

猫大好きだが猫アレルギーの私には、羨ましいような、そうでないような。
「多分どっかの部屋で寝ているんだと思うけど、夜は窓を閉めるじゃない。おしっことかしたら嫌だなー、と思って」
確かにそれは嫌!

「端の部屋から押し入れを探しても、こっちの動きに合わせて猫も移動してるみたいで、見当たらないのよ」
入ってきた時の白っぽい足と尻尾しか見てないらしい。忍者猫?

翌日、母は近所の猫好きの人に相談した。すると、
「私に任せて」
とその人は猫缶持って訪ねて来てくれたという。そして、玄関をそっと開けて、猫缶をパカッと開けて置き、猫語で説得し出したらしい。
「猫語って何よ!」
爆笑する私に、母は至って真面目に、
「すごいのよ、あの人、猫語が喋れるのよ! 何かニャゴニャゴ言ってたら、ちゃんと猫が出てきたの!」
すごい特殊能力。キャットウーマン?

猫語を操る熟年女性と、説得に心打たれて投降する忍者猫、それを見て感動する熟年女性2(母)。マンガが浮かんだ。漫⭐︎画太郎みたいな画風だった。

猫は美味しそうに猫缶を食べたのち、玄関からお帰りになったという。

私は自分の認識が合っているかどうか、「キャットウーマン」が見てみたくなった。


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