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外のカラスとペットの烏骨鶏のお話

(半フィクションです)
ある朝、飼い主が爆睡している時のお話です。
一羽のカラスがベランダに遊びに来て烏骨鶏に言いました。
「君達は何でそんな所に居るんだい?」
烏骨鶏が疑問に思いながらも言いました。
「体が大きくなったからかな?」
カラスが馬鹿にしたように言います。
「違うよ!何でオリに入って何も思わないの?」
烏骨鶏はさらに疑問に思いました。
「オリ?此処は僕達のお部屋だよ?君には無いの?」
カラスは呆れながら言いました。
「私は自由さ、君達の様に人間に決められた人生を生きて使い捨てられるなんて御免被りだね!」
烏骨鶏は少しムッとしながら言います。
「まるで僕達が不自由みたいな言い方するね?それに、使い捨てられるってなんだよ!ママは僕達を大切にしてくれるしお世話だって丁寧にこまめにやってくれてるさ!」
カラスは哀れみ混じりに言います。
「なんだ、知らないのか…お前達は家畜だよ…人間に何か取られながら生活して役に立たないと思われれば殺される」
烏骨鶏は意味がわからない様子で言いました。
「確かに僕らは卵をママにあげるけど、だったら僕はどうなるの?それに殺されるなんて酷いじゃないか!」
カラスは言います。
「私はお前達と違って色々見て来てるのでね…狭い所に閉じ込められて卵を産むだけに生かされてる者、肉の為に殺される者、いずれも家畜で卵も採卵率が下がれば殺される…体が耐えられなくなればゴミ同然だよ…」
烏骨鶏は泣きながら言いました。
「僕らはそんな目に会ったこと無いし、卵だって皆が毎日産んでる訳ではないけどそんな扱いされたこと無い!適当な事を言うな!」
カラスは…
「お前達は恵まれてる、でもね、お前達の仲間の大半はこんな生活を強いられてるのさ…私達も人間に目の敵にされてるがただ必死に生きてるだけさね、あんた達も気をつけな…」
カラスはそう言うと飛び去ってしまい、烏骨鶏達はこんな話を始めました。
烏骨鶏♂
「今の話本当かな?」
烏骨鶏♀
「わからない…ケド私達は外を知らないからもしかしたら…」
烏骨鶏♀2
「止めなよ!考えたくないし、少なくとも私達は散歩もおやつも有るし快適に暮らしてるんだから!」
烏骨鶏達は黙り込みますがその時飼い主が起きました。
いつも通り布団をたたみ、世話をやいてくれます。
少し不安な烏骨鶏達は散歩の時間、ずっと飼い主にくっついていました。
飼い主が優しく声を掛けてくれなので少し安心しましたが何処かで酷い目にあってる仲間の事を考えるととても悲しくも有りました…。



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